こんにちは！きなこの【くまもと美術探訪】第１１話です。

みなさん、最近の新聞やテレビはご覧になりましたか？熊本にとってうれしいニュースがあったのをご存知でしょうか。

そう、玉名市にある「熊本藩高瀬米蔵跡くまもとはんたかせこめぐらあと」が、新しく“国史跡”に指定される見込み…というニュースです！

もしかしたら地元の方は、「高瀬船着場跡たかせふなつきばあと」という名称でご存じかもしれません。

今回、早速現地へ行ってきたのでレポートします☺

 

「史跡」ってなんぞや？

「ていうか、史跡ってなに？」「国宝や重要文化財とはどう違うの？」

そのギモン、きなこがざっくりとお答えします！！

 

まず、文化財にはさまざまな“種類”があります。

大きく分けて６種類、細かく分けるともっとたくさん！知ってる種類はありますか？

さらに、文化財には指定にかかわる“価値づけの範囲”があります。

ざっくり言うと、「国宝」などの「国○○」は“日本にとってのお宝”で、「県○○」は“県にとってのお宝”です！

どちらが偉いとかではなく、その文化財の持つ背景がどの範囲に及ぶかがポイントなんです。市町村の指定文化財もありますよ！

新聞などの報道によると、熊本藩高瀬米蔵跡は記念物の１つである「国史跡」に指定される見込みなんだとか。

今回答申となった全９件の文化財が指定されると、国史跡は全国で１,８８１件、そのうち４６件が熊本県内に所在することになります！

ちなみに、熊本の代表的な国史跡では、熊本城跡やチブサン古墳などがありますよ～🏯

 

熊本藩高瀬米蔵跡ってなんぞや？

それでは改めて、本題に入りましょう。

６月１７日に、玉名市の「熊本藩高瀬米蔵跡」が国史跡に指定される見込みとの発表がありました！！！

熊本藩高瀬米蔵跡は、高瀬御蔵跡・高瀬船着場跡・晒船着場跡さらしふなつきばあとの３つの文化財で構成されています。

菊池川流域でとれた年貢米を集め検査をした場所で、江戸時代、熊本藩によって整備されました。

ここに集められたお米は大坂へ運ばれ、「肥後米」として大坂の米相場の基準となったと言われています。

“天下の台所”で基準になるなんて、熊本のお米は昔から美味しかったんですねぇ…☺

 

しかも！熊本藩高瀬米蔵跡は川港として栄えた玉名の歴史を象徴する場所であるだけでなく、全国的にも珍しいものなんだとか！

江戸時代の物流や水運施設がどのようなものだったかを知ることができることから、国の歴史を知る上で重要な場所として、その価値が認められたんだそうです！👏

 

注目ポイント👀

構成文化財の１つ・高瀬船着場跡に訪れたらぜひ見て頂きたいのが、「俵ころがし」です。

この石畳から船へ俵を転がして運んでいたとかいないとか…？※諸説あり

転がる俵たち、想像してみるとなんだかかわいくないですか？（イラストはきなこの勝手なイメージです笑）

ここだけの話ですが、某大河ドラマのロケ地にもなったんだそうですよ！

もう一つの見どころは、美しい石畳とその先に広がる雄大な菊池川！

現在残る石畳は、加藤氏の改易（かいえき・任を解かれること）後、熊本藩主となった細川氏によって整備されたものだそうです。

少し高い位置から臨む菊池川と人工的な石畳の景色の対比が美しいので、晴れている日にぜひ訪れていただきたいスポットです。（日光を遮るものがわずかな木陰しかないので、日焼けにはくれぐれもお気をつけて！）

もっと知りたい！

熊本藩高瀬米蔵跡に行ったあとはぜひ、玉名市立歴史博物館こころピアへ！

こころピアでは、菊池川と有明海の恵みを受けて栄えた玉名の歴史を学ぶことができます。

現在は指定答申を記念して、パネル展が開催されています！

熊本藩高瀬米蔵跡は、日本遺産認定地域である菊池川流域の構成文化財になっているので、日本遺産についての解説もいっしょに見ることができます。

地元の学芸員さんが調査した成果を一挙に見られるのは今だけかも！？

現地とあわせて必見です👀（終了日は未定だそうです）

 

お米がむすぶ🍙おいしい菊池川流域

菊池川流域は古くから稲作が行われ、お米が人々を“むすんで”きた地域です🍙

現在は、お米にまつわる文化財やグルメがいっぱい！

ぜひ足を運んで、目と舌で菊池川流域を味わい尽くしてくださいね☆

 

 

それでは、次回もよい旅をbon voyage！

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【NEXT】次回のくまもと美術探訪は…

絶賛執筆中！

米たわらーずは今後も登場するのか！？乞うご期待！

 

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余談ですが・・・

実は先日、オルターの妖怪ひ～さんとコラボさせていただきました！

キモカワ？なキャラクターをイラスト化しています。ぜひご覧ください！