【くまもと美術探訪】第十五話『文化財でコーヒーを。森鷗外や夏目漱石も訪れた!長崎次郎書店・喫茶室☕』
「ティファニーで朝食を」は難しくても、「文化財でコーヒーを」!熊本城のお膝元、昔ながらの景色が所々に残る城下町、新町にある熊本で最も古い本屋さん、長崎次郎書店・喫茶室は、森鷗外や夏目漱石も訪れたレトロなスポットです。本がつなぐ歴史と美味しいコーヒーを味わいに行きませんか?☕
現存する最も古い本屋さん
こんにちは!きなこの【くまもと美術探訪】第15話です。
今回のテーマは熊本市中央区の「長崎次郎書店・喫茶室」。聞いたこと・行ったことがある方も多いのではないでしょうか?
長崎次郎書店は県内に残る最も古い本屋さんで、国の有形文化財に登録されている建物なんです。
「登録有形文化財」ってなんぞや?
それでは毎度恒例のお勉強タイムに少しお付き合いください!🖊 →前回のおさらいはこちらから!
【くまもと美術探訪】常連の皆さんなら、「指定文化財」という言葉は何度も聞いたよ!と思うでしょう。
じゃあ、「登録有形文化財」って一体何なのでしょうか??
登録有形文化財は、指定文化財と比べて規制が緩やかなため、内部を改築・改装できるのが一番の特徴です。
そのため、カフェやホテルなど、少しだけ姿を変えて活用されているものが多くあります。
以前、大人気ブロガー&オルターのharuchさんも、カフェとして活用されている菊池市・髙木医院を紹介していましたよね! →記事はこちら♪
目印はこの立派なプレート!「貴重な国民的財産です」って、かっこいい!
すてきなレトロスポットを見つけた時には「もしかして登録かな?」と目を凝らしてみてください。
現在熊本では、熊本大学本部や青井阿蘇神社前の禊橋などのほか、187件が登録されています。
ちなみに全国では13,409件の登録有形文化財があるんだそうです!探し甲斐がありそう~
長崎次郎書店に行こう!
新町の中心部に位置する長崎次郎書店。
市電に乗って新町のレトロな街並みへ向かうと、なんだかタイムスリップしているようです✨
長崎次郎書店は、なんと明治6年(1873)創業の熊本に残る一番古い本屋さん。
あの夏目漱石や森鷗外も足を運んでいたんだとか!
現在の店内には、たくさんの作家さんのサインや色紙が飾られています。(吉田戦車先生のサインにひそかに興奮…!)
また、お店の奥には小さなギャラリー《Gallery Jiro》があり、原画展などが定期開催されているんだそう。
歴史を味わう、長崎次郎喫茶室
書店の2階にある喫茶室は、もともと書店の事務所だった場所を改築して、平成26年にオープンしたんだとか。
このように、使い続けながら価値を守れるのが、登録有形文化財のいいところなんです!
当時の雰囲気を残す喫茶室でくつろぎつつ、新町の景色を見渡して、美味しいコーヒーを頂く…
歴史を味わう贅沢な時間を過ごせそうですね。
スマホは鞄にしまって、本を読みながらゆったりと過ごすのがおすすめです☕📚
「吾輩はオルターである」・・・🐈
それでは、次回もよい旅をbon voyage!
【NEXT】次回のくまもと美術探訪は…
絶賛ネタ探し中~~~!
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