人吉球磨で五感が喜ぶ手仕事旅!花おはぎ&抹茶体験と湯前町の無添加味噌作り、日本最大級の木龍を巡る
観るだけじゃない、人吉球磨の深い魅力を体験!老舗茶屋での美しい花おはぎ作りや抹茶体験、湯前町での無添加味噌作りなど、心に残る手仕事と日本遺産を巡る旅へご案内します。
歴史と文化が息づく情緒ある人吉球磨地域で、日本の文化と手仕事の魅力にふれる体験ができることをご存じでしょうか。
自ら手を動かし、五感をフルに使ってものづくりをしてみると、新しい発見や喜びがあり、記憶にも深く刻まれます。
今回は、観るだけの観光から一歩進んで、日本の文化にふれる楽しい体験ができるスポットと、湯前町の日本遺産や文化財を巡る町巡りをご紹介したいと思います。
目次
【人吉市】創業明治10年の老舗「立山商店」で花おはぎ作り&抹茶体験
昔ながらの城下町の面影を残す、風情ある町並みが特徴的な、人吉市にある鍛冶屋町通り。
こちらの石畳の通り沿いにある立山商店で、花おはぎ作りと抹茶(または日本茶)体験を行うことができます。
立山商店は、創業明治10年の老舗茶屋で、昔ながらの伝統的製法を守りながら、この地で長くお茶の製造・販売をされています。
こちらの店舗奥の喫茶スペースで、花おはぎ作りと抹茶(または日本茶)体験(所要時間約60分・3,000円)を行うことができます。
まず前半は、花おはぎ作り体験。
こちらの凛として美しい、椿の餡フラワーを作ります。
立山商店の向かいにある、「喫茶 古都花」から講師をお迎えして、花おはぎの作り方を教えていただきます。
おはぎで作られた土台の上に、赤色の餡を、花びら一枚ずつ丁寧に絞りながら、美しい椿の花を完成させていきます。
餡は、ビーツなどの天然着色料で色付けされているので安心。和菓子職人になった気分で、かわいい花おはぎ作りを楽しめます。
そして後半30分は、抹茶体験(ご希望に応じて日本茶体験も可能です)。
今回は、こちらの抹茶体験のみ、小学生の娘と一緒に実際に挑戦させていただきました。
お茶の点て方や作法などを、茶育士で、日本茶アドバイザーの資格もお持ちの立山商店の立山まき子さんが、丁寧にレクチャーしてくださいます。
まずは、抹茶の入った抹茶椀に、湯ざましからお湯を注ぎます。
そして、茶筅を使って抹茶を点てていきます。
「きめ細やかな泡が立つように…」と、茶筅の使い方も丁寧にご指導いただきました。
シャカシャカと手を動かし、きめ細やかな泡を立て、最後は「の」の字を書いて、そっと静かに茶筅を引き上げます。
実際に自分で抹茶を点ててみると、心が洗われるようで、なんとも清々しい気持ちになります。
抹茶をいただく際の作法も教えていただき、お菓子を食した後、自分で点てた抹茶を飲んでみましたが、渋みのない上品な味で、子どもも喜んで飲み干すほど。
こちらの抹茶、「さがらの白」というオリジナルの抹茶とのことです。
お店の奥にあるお庭も美しく、自然の美を味わいながら、心落ち着く至福のひとときを過ごせました。
風情ある町並みの中で、日本の伝統文化にふれる体験、ぜひ楽しまれてみてくださいね。
【湯前町】日本遺産と歴史を巡る!湯前町の観光モデルコースと味噌作り
続いて、人吉球磨地域でも東の方に位置し、くま川鉄道の終着駅がある湯前町を訪ねてみました。
周囲を山に囲まれ、寺社やお堂など、中世からの歴史遺産も数多く残っている、自然も豊かでのどかな町です。
今回は、湯前町観光案内人の方に、日本遺産を構成する文化財や体験コースについて案内していただきました。
下村婦人会で学ぶ!無添加で安心な「麦味噌作り」体験
まずご案内いただいたのが、地元の下村婦人会の加工所と売店。
下村婦人会は、今から約75年前、みんながお金に困っていた時代に、山北幸さんという女性が、「子どもたちのためにも、女性にも収入を!」と立ち上がり、地元の女性たちで、手作りのほうきや野菜の味噌漬けなどを販売し始めたのが始まりなのだそうです。
「ごまかしなく、安心して食べられるものを」と無添加で安全な食べ物の提供に努められてきた山北さん。
加工所の横には、今も山北さんの大きな写真が飾ってあり、作業所での風景を見守られています。
そんな下村婦人会の方々が販売されている味噌や漬物などの加工品は、防腐剤や着色料を使わず、時間と手間暇と愛情をかけて作られています。
味噌漬けやしばづけ、ピクルスなど試食させていただきましたが、どれもシンプルで無駄がなく、本当に美味しいものばかり!
豚汁も丸みのある優しい味噌の味で、手作りの味にほっこりしました。
こちらで体験できるのが、昔ながらの麦味噌作り。
2kg2,000円~と、とてもお手頃な価格で、下村婦人会の皆様と本格的な味噌作り体験を楽しめます。
手作りの味噌で作るお味噌汁や味噌漬けは、きっと特別な味に違いありません。
ぜひ、下村婦人会の皆様と、楽しい手仕事時間を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
日本最大級の木龍は必見!「市房山神宮 里宮神社」を参拝
次にご案内いただいたのが、湯前城跡に立つ市房山神宮 里宮神社。
水上村の霊峰・市房山の四合目に、縁結びの神様として名高い市房神社が鎮座していますが、山の中腹までの参拝が容易ではなかったため、里から遥拝できるようにと昭和9年に創建された神社です。
太平洋戦争中に撃沈された軽巡洋艦「球磨」の資料や写真が展示されている記念館もあり、忘れてはならない歴史を今に伝えています。
市房山を拝む方角には、美しい苔が広がる林があり、ここで1時間ほどぼーっと過ごされる方もいらっしゃるのだとか。
神社ならではの清らかな空気と静寂が心地よい場所で、気持ちが落ち着きます。
また、社殿の両脇には、チェンソーアート世界チャンピオンの城所ケイジ氏によって命をふきこまれた、迫力のある一対の龍が奉納されています。
境内の樹齢約90年という杉の木から生み出された、昇り龍「導きの龍」と降り龍「地治めの龍」は、日本最大級の木龍といわれる見事な美しい龍で、一見の価値ありです。
今年は午年ということで、城所氏が彫り上げられた巨大な御神馬にも乗ってみましたが、こちらも躍動感のある素晴らしい彫刻です。
どなたでも騎乗できるよう、階段も設けられているので、ぜひ皆様も乗ってみられてくださいね。
国・県指定の文化財を見学。「下里御大師堂」と「下町橋」
その後、湯前町指定文化財である、川の流れも美しい下町橋を見学して、日本遺産の構成文化財である下里御大師堂へ。
普段は扉が閉ざされていますが、特別に鍵を開けていただき、堂内を見せていただきました。
堂内に安置されているのは、堂々とした木造の弘法大師坐像。
応永7年(1400)に、仏師祐全により制作された座像で、県指定重要文化財にも指定されています。
こちらも地域の人たちによって、大切に守られてきた御大師堂で、貴重な歴史的遺産です。
「湯前レールウイング」で休憩。ユノカフェランチとまんが図書館
湯前町巡りで、この地で大切にされてきた歴史を肌で感じたあとは、湯前レールウイングにて一息。
こちらは湯前駅にある複合施設で、広々とした屋根付きの多目的広場に、「湯前まんが図書館」や「ユノカフェ」が併設されています。
「ユノカフェ」では、地元産の野菜をたっぷり使った、美味しいランチをいただくことができます。
また、入館無料で自由に入れるまんが図書館もあり、約3,000冊ものまんがが並んでいます。
こちらのまんがは、館内で読むことができ、「ユノカフェ」への持ち込みもできるので、どっぷりとまんがの世界に浸ってみるのもよいですね。
施設情報
ユノカフェ
- ●住所:球磨郡湯前町上里1822-4
- ●電話番号:0966-43-4888
- ●営業時間:10:00~16:00
(L.O.15:30) - ●定休日:火・木曜日
- ●Instagram:公式Instagram
- ●地図:Googleマップ
施設情報
湯前まんが図書館
- ●住所:球磨郡湯前町1822-4
- ●電話番号:0966-43-4888
- ●営業時間:9:00~17:00
- ●休館日:年末年始
(12月29日~1月3日) - ●地図:Googleマップ
旅の記憶をより豊かに。人吉球磨で特別なひとときを
刻まれてきた歴史と、日本ならではの文化の魅力を体験できる人吉球磨。
湯前町では、味噌作り体験のほか、栄立寺での瞑想や写経といった、心を整えるひとときも楽しむことができます。
いつもの観光の中に、ちょっとした体験を取り入れてみると、喜びや楽しみ、気づきもいっぱいで、旅の記憶がより豊かなものになりますよ。
美しい自然と、歴史ある町並み、そして受け継がれてきた文化が調和する人吉球磨で、ここでしかできない特別な体験に、ぜひ挑戦されてみてくださいね。



























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