おるとくまもと 食・観光の再発見! 週末おでかけリージョナル・ファストメディア

JA EN

iwami

人吉球磨探訪記②「幸せ」が湧き出でる 「あさぎり町」編

ご無沙汰してしまいました。IWAMIです。さて、朝夕めっきり涼しくなっておでんがおいしい季節が近づきました。おでんといえばお酒、お酒といえばお米と水が命!でも芋焼酎も大好き!
熊本県内には米どころがいくつかありますが、今回紹介したいのは幸せと球磨焼酎の郷、球磨郡あさぎり町です。


2003年(平成15年)、球磨郡の上村、須恵村、岡原村、免田町、深田村の5町村が合併して新しい町が誕生しました。ちなみに熊本では珍しく「まち」ではなく「ちょう」と読みます。県内でひらがなの町はあさぎり町だけですね。
ご存知の通り、霧が多発する地域として知られており、町名もそこからきてます。なかなかロマンティックです。
五木村に伺った時と同様、町を訪れると空気がおいしいと感じます。熊本市内と比較しても、断然空気が甘いです。
九州山脈のふもと、広がる田園風景の中に清流球磨川が流れています。空気の甘さに清流が影響していることは間違いありません。


9月のあさぎり町は、稲穂が風に揺れ、のどかで懐かしい風景が広がっていました。

高速を人吉ICで降りて県道33号線に入り、川沿いを少し行くと左手に「天子の水公園」とありました。気になったので、お邪魔してみることに・・・。後で知りましたが、例年6月に3万株の花しょうぶ祭りが行われ、大変賑わうそうです。熊本水百選にも選ばれている湧水です。

6月頃になると花しょうぶが咲き乱れる。「菖蒲まつり」も開催。

橋から見える景色は地元の方々にとって日常の風景でしょう。ただ、私はこの川に心惹かれます。川の流れが、豊かな大地を育み、清々しい空気を生み出してくれていると感じます。

本日のお目当てのひとつ焼酎蔵を訪ねました。

国道沿いの便利な立地で、落ち着いた雰囲気です。食事処では郷土料理のだご汁が味わえると聞いてましたので、立ち寄ることにしました。

食事前に冷たい水が出されましたが、どうやらこれが焼酎の水とのこと。この水から球磨焼酎が生まれるのです。柔らかくておいしい水です。のどが渇いていただけではありません。美味しくて何杯もお替りしました。

さて、いよいよ「だご汁定食」の登場です。

正確には「蔵だご汁定食」(970円)、大ぶりの器に野菜たっぷりのだご汁。串カツが添えられています。だご汁はもちろんごはんもおいしいんですよねぇ。他にも「ヒレカツ定食」「松の泉ランチ」がありました。ちなみに珈琲はセルフになっています。

美味しくいただいた後、お店の方に焼酎蔵について伺うと、説明してくださることになりました。

蔵の一部を見せていただきました。

 

一角には、古酒のコレクションが安置され、静かに時を重ねていました。

松の泉酒造は堀の角と呼ばれる豊かな水が湧く場所に建てられています。今から約120年ほど前、焼酎造りが始まったそうです。


[facility_link “松の泉酒造”]

酒は何でも旨けりゃよい!の私ですが、最近熊本市内の焼酎バーなるものを人に教えてもらって驚きました。

壁一面の球磨焼酎!!人吉球磨の皆さん、熊本市内でも飲んどりますよ。

やはり焼酎は人と自然が織りなす芸術品!

百は飲んだことありましたが、右の白岳は初めてでした。

あさぎり町から得意分野のお酒の話になってしまいました。
この店については、店主の了解を得てから改めてご披露します。

 

さて皆さん、球磨地域を表す言葉の一つ「相良700年」をご存知でしょうか?

相良氏は、この地に鎌倉時代、地頭として入りました。以来、戦国大名から江戸時代には領主として存続し、遂には明治維新を迎えました。このことは他に例を見ない極めてまれな事例だそうです。

「相良700年」は、領主と民衆が一体となったまちづくりの精神が形成されたと資料にあります。信仰とともに楽しみ守る文化が生まれ、その結果、各地に仏像や社寺が残されました。

次回は、谷水薬師や日本遺産を巡ってみます。

 

 

この記事をシェア

キュレーター紹介

iwami

1964年天草生まれ、2016年まで天草宝島観光協会の事務局長を務め、地元はもとより各地奔走。おでんと日本酒をこよなく愛する自称ナイスミドル。

このキュレーターの書いた記事

過去の記事を見る

人気ランキング

是非見てほしいPR記事

記事一覧

記事カテゴリー

人気のタグ

人気のキュレーター

おるとくまもとのSNS

PAGETOP

オススメ