【桜満開サクラミチ!】阿蘇根子岳に向かう道路沿いに、桜が約1万本!! 春にはカフェ、夏にはブルーベリー園がオープンするサクラミチは、シン・映えスポット!
阿蘇・高森町の上色見エリアに、まばゆいばかりの新たなインスタ映えスポットが誕生!その名もサクラミチ!高森峠の千本桜と並ぶ、新たな桜の名所として大注目。ここでしか味わえない春の一日を過ごしませんか?さらに、2024年3月30日(土)~31日(日)、4月6日(土)~7日(日)には、キッチンカーも集結し、イベントが開催!
新たな映えスポット『サクラミチ』!
『夏目友人帳』のモデル地とも言われる阿蘇・高森町にある『上色見熊野座神社』は、異世界のような趣が大人気です。その上色見(かみしきみ)エリアに、新たなインスタ映えスポットが生まれました!
その名もサクラミチ!!!🌸🌸🌸🌸🌸
高森町と言えば、宮崎県高千穂に向かう高森峠の千本桜で知られます。
そこにまた新たな桜の名所ができたのです。
春のおでかけは、ここで決まり!
2024年3月30日(土)~31日(日)、4月6日(土)~7日(日)には、キッチンカーも集結してイベントが開催されます。50台ある駐車場は、無料で24時間利用OK!(お手洗いもあります)
自然派に嬉しいカフェがオープン!
1万3800坪(東京ドーム1個分)もの広大な敷地。2024年7月には、『大阿蘇ブルーベリー園 アソブル』もオープンの予定です。
3月末にはテイクアウト専門の『アソブルカフェ』もオープンしました。
ちなみに『アソブル』とは、「阿蘇」&「遊ぶ」&「ブルーベリー」🫐だとか。
テイクアウト専門店ですが、周りにはテーブルとイスがたくさん。イートインならぬ、イートアウトですね。7月・8月は水曜定休ですが、それ以外はインスタのDMにて予約が必要です。
店内に一歩踏み入れると、何だか香ばしい……。おおぅ、キュートな店長の後藤鈴香さんが、グラノーラを手作り中でした💞
「うちの子がアトピー性皮膚炎なので、白砂糖でなくきび砂糖にするなど、“ゆる~い無添加の暮らし”をスタートさせました。なるべく料理は手作りし、市販品でも添加物をチェックしています」と鈴香ママ。
自家製グラノーラを敷いたパフェは、チョコオレオ550円、黒蜜きなこ550円に加え、季節限定のアソブルパフェ660円の3種類あります。
「季節限定」に弱い私、今だけの「アソブルパフェいちご」をお願いします!
うわっ、みずみずしくて甘いいちご。
「減農薬の“阿蘇娘(あそんこ)”です」。
土の中の土壌菌を活性化させることで、農薬に頼らなくても美味しくなる、という阿蘇のブランドいちご🍓なのです。
おおっ、スプーンが木製。コストがかかっても脱プラ?
「テイクアウト専門なので漏れないプラスチック容器は欠かせません。でも幼いお子さんは力加減がわからず、スプーンを歯で折ってしまうこともあるので、危なくないよう木製にしました」と言う鈴香ママは、もと保育士。さすがの気配りです。
カフェメニューは他にもコーヒー、ラテ、コーヒーフロートなどがありますよ。
ちなみに下の写真はラズベリーミルク。ラズベリーの実を完全につぶさないので、タピオカ用の大きめストローからトゥルッと口に入る感覚が、うまさ倍増じゃないですか!?
鈴香ママは、「いちごミルクだと他店でも味わえるでしょ。『アソブル』ならではの味を考えて、オーガニックのラズベリーを選びました。てんさい糖で手作りしたラズベリーソースです」
ラズベリーミルクやラテに使うミルクは、低温殺菌牛乳を仕入れています。コーヒーは高森町の『黒柴コーヒー』と、もう、こだわり満載!
「夏場はグラノーラと、園内のブルーベリーを使ったアサイーボウル風メニューを提供する予定です」
店内にはアクセサリーが並ぶコーナーも。
「『aleine(アレーネ)』という作家さんなんですか?」と尋ねると、「あ、私が作ったんです」と鈴香ママ。どんだけ手作り派~!?
店長である鈴香ママと、経営母体である有限会社大阿蘇農園の後藤保範営業部長、そして農園の管理担当である工藤大樹管理長、皆さん和気あいあいという言葉がぴったり。ホワイト企業というより、なんだかラズベリーミルクのような、優しい空気感。
実は後藤営業部長から見て、鈴香ママは奥様、工藤管理長は妹婿に当たるそうです。
そもそもサクラミチをボランティアで創ったのが、彼らの父・義父である大阿蘇造園の社長、後藤英保さんだったのです。
1万本の桜を無償ボランティアで植樹!
2012年、「九州北部豪雨」で根子岳が土砂崩れを起こし、高森町も大変な被害が出ました。
保範営業部長のお父様で大阿蘇造園3代目社長の英保さんは、「朝6時半頃、高森町の自宅から車で会社へ向かっている時、いきなり土石流に出くわしたんです。急いで近くの高台に避難しましたが、周りは土石流がゴーゴー流れていてどこにも逃げられず、目の前で自動販売機が流されていきました」と、当時を振り返ります。
目の前で自販機が流れるって……コワ過ぎです😱
1時間雨量が最大92mmというものすごい集中豪雨により、大量の雨水や土砂が上色見地区を襲ったのです。
さらに2016年4月の熊本地震でも根子岳が崩れ、高森町、そして大阿蘇造園さんも被害を受けました。
度重なる災害に地元が陳情した結果、2020年11月、国による緊急避難道路「町道西原・日ノ尾峠線」が開通。高さ1.5m×幅3mの側溝があり、自然災害が発生しても根子岳からの濁流が集落へ流れ込まないように造られました。
地震や豪雨という自然災害で傷ついた上色見地区。英保社長は「造園業の自分たちにできることはないか」と考えていらっしゃいました。さらに2020年から世界的に新型コロナウイルスが猛威を振るい、外出が制限され、イベントも中止。そのため出荷する前提で根元から掘ったしだれ桜が大量にキャンセルされてしまい、「廃棄しなければいけないのか……」と悩んでいたところでした。
しかし社長は、「外出も、人混みでなく自然の中にならいいのではないか。造園業として少しでも人々を笑顔にできれば嬉しい。防災道路に沿って桜を植えれば、植木の魅力を伝えることができるはずだ」という気持ちで、根子岳のふもとの防災道路沿いに、高さ6m級のしだれ桜を400本も植えたのです。
その後も植樹を続け、2024年には全長2,334mの道路沿いに10品種以上・1万本の桜が並びました。しかし、樹木の費用も植える手間賃もなしのボランティアで。プロなのに!?
「たまたま自分の畑が道路沿いだったし、地域の皆さんのご協力のおかげでサクラミチができました」とあくまで謙虚な英保社長。
高森町も農家・林家の高齢化によって耕作放棄地が増えて来ました。「しかし植木の畑はすごく管理されているし、桜は花が咲けばきれいですよね。アマチュアカメラマンなどが撮影に来ていました」と英保社長は語ります。
60年ほど前、現社長のお父様が植木の生産業を始められた当時は、畑には食べ物を植えるのが当たり前の時代。「樹を植えるなんて」という笑う人もいたそうです。しかしその時の創業社長の英断で、今、私たちはサクラミチを楽しめるのです。
大阿蘇造園さんは、今では熊本市中央区のサクラマチクマモトの桜の植栽や、USJ にあるホグワーツ城の針葉樹の植栽も手掛ける会社となりました。
保範営業部長は「祖父が植えた、樹齢130年の“夫婦しだれ桜”もサクラミチにはあります」。
寄り添うような二本の桜に祖父母の姿を重ねている保範営業部長。
東京の大学で造園を学び東京で働いていたのに、故郷の高森町に戻って大阿蘇造園で働くようになった理由は?
「別に造園業がしたいわけではない。父を尊敬していて、父と一緒に働きたかっただけです。あの父でないなら、帰って来ていないかもしれませんね」と、お父様のいないところでこっそり言う保範営業部長。カメラを向けると常に変顔をする照れ屋さんです。
保範営業部長は「植木をエンタメ化したい!」「植木の新しい可能性に挑戦だ!」と意欲的。サクラミチの素晴らしさをYouTubeで発信されています。
Youtubeチャンネル👉 やっちゃんTV【植木屋BASE】
社長の娘婿である工藤管理長は、別の仕事をしていたのに、引き抜かれました。
「今まで全く違う仕事をしていて、身近に生えている樹でも、『これは何?』とか気にしたことありませんでした。でも2年ここで働いて、『樹ってこんなに人の心を動かし、笑顔にするものなのか』と感動しています」と管理長。大樹さんというお名前が、大樹を育てる任務を予言していたのでは!?
根子岳を臨む『隠れサクラミチ』を整備中
2023年10月ごろから大阿蘇造園さんが手掛けているのが、『隠れサクラミチ』🥰
社長の奥様のご実家から移植されたキンモクセイのある根子岳がよく見える広場に、しだれ桜を植えているのです。『アソブルカフェ』より、さらに奥まった場所にイスやテーブルが用意され、春には隠れた名所となるでしょう。
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