【山鹿のまち歩き・後編】歴史とレトロな湯町を楽しむ観光スポットをご紹介!
こんにちは、引き続き山鹿よりサトウです。
【山鹿のまち歩き・前編】では、歴史ある温泉さくら湯と山鹿灯籠民芸館を紹介しました。
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今回は山鹿のまち歩き・後編をお届けします!
豊前街道を進んでいくと、何やら変わった形の石門。
サ「異国情緒漂う珍しい形の石門ですね。」
福「ここは空海によって開かれた西の高野山とも呼ばれる金剛乗寺の石門です。赤く刻まれている文字[ア][バン]は、サンスクリット語でそれぞれ胎蔵界と金剛界の大日如来を意味します。ここより如来の心中に入ることを示しています。」
その昔、一時、山鹿の温泉が湧出しなくなった時期に、金剛乗寺の高僧が祈祷によって復活させたという言い伝えが残っているのだそうです。石門は市の指定文化財となっています。
さらに豊前街道を先に進んでいくと見えてきましたよ~「八千代座」です!
江戸時代から伝わる芝居小屋 八千代座
八千代座は、明治43年に山鹿の実業家たちが建てた江戸時代の歌舞伎小屋の様式を今に伝える芝居小屋。昭和63年には国の重要文化財の指定を受け、現在でも歌舞伎や郷土芸能などの催しが行われ、訪れる人々を楽しませている。公演日以外は館内の見学が可能。
◆開館時間/9:00~18:00(最終入館受付17:30)◆休/毎月第2水曜日、12月29日~1月1日
◆料金/大人520円 小中学生260円
福「屋根の上の部分にあるのは太鼓櫓と言って、昔はここから櫓太鼓で芝居があることを町中に知らせていたんですよ。早速、中に入ってみましょう!」
サ「おー!天井がレトロ感あってかっこいいですね。」
福「天井は全て広告画で他の芝居小屋では見られない八千代座特有のものなんですよ。平成の大修理の際、当初の広告を復元しシャンデリアも再生されました。次は舞台の方に行きましょう。」
福「この舞台で坂東玉三郎さんも毎年講演をされています。」
モ「僕のいる前の床の凹み、数々の役者の方々の講演の歴史を感じますね。」
舞台から見る客席の様子です。一見すると和風建築に見えますが、客席に勾配をつけ、洋風の小屋組みを採用し、洋風建築の長所も随所に取り入れてるのだそうです。
福「次は舞台の床下、奈落を覗いてみましょう!」
舞台中央には、歌舞伎などで場面転換を早めるため舞台が回転する「廻り舞台」と呼ばれる舞台装置がありますが、これは何と人力で廻すんですよ。
サ・モ「うーん!!!!押してますが、びくとも動きません・・・」
福「男性数人で押して何とか廻せるようなものなんですよ。」
サ「お芝居の裏舞台を支えるのも本当に”人”なんですね。」
他にも芝居で忍者や妖怪が登場する「スッポン」や「せり」という舞台装置等があり、舞台裏を構造から見ていくのはとても興味深かったです。
八千代座を一通り見学した後は、八千代座の斜め向かいにある資料館「夢小蔵」へ。
館内には八千代座の小道具の他、構造模型、上演記録、映写機などが展示されていました。
こちらは、八千代座近くに無添加石鹸を販売するお店で見つけた、その名も「旅する石鹸」。
この個包装がかわいくて、キャラメルと間違えて食べてしまいそうです!さくらと米ぬかの2種類があります。私のおすすめは、どこかさくら餅の香りがするさくら石鹸。荷物にならずに温泉で使い切れるサイズがちょうどいいですね。お土産にも最適です!!
さくら湯の方まで戻ってきたら、あし湯でほっと一息つきましょう。
福「楽しんでいただけたでしょうか?古墳を巡る史跡コースや和傘職人など山鹿にはまだまだたくさんの魅力がありますので、ぜひまたお越しくださいね!」
サ「歩いてまわれる豊前街道。こんなにも見所がたくさんあったとは知りませんでした。福山さん、今日は本当にありがとうございました。」
最後に山鹿で素敵なランチ処を見つけたので少しご紹介します。豊前街道から車で約5分。
伺ったのは無添加の味噌・醤油が人気の「卑弥呼醤院」さんの2階にある「茶房さくらさくら」さん。
骨董品好きな前社長が集めた器や雑貨が並ぶ古民家好きな母を連れてきたくなる女性が好む空間。
ここの目玉は何といっても種類豊富な選べる味噌汁!見てください、何と味噌汁だけで15種類。
ここまであると、食べ比べしたくなりますね。もちろん、気に入った味噌は1階のお店で買うことができます。
無農薬の握りたての塩むすびにこだわりのお豆腐と自家製の佃煮やざぜん豆、漬物が付いた「おにぎりセット」と一緒に注文すると自分好みの味噌汁の付いた定食が完成します!!この定食、毎朝食べたくなるようなほっとする味。
他にも、熊本の郷土料理であるだご汁や味噌アイスを使ったパフェ、無添加の甘酒など気になるメニューもありました。甘味処としてお茶に行くのもいいですね。
山鹿は、知れば知るほど味わい深い魅力的なまちでした。
山鹿の温泉旅館に泊まった次の日に、日帰りでもぜひ、山鹿のまちを歩いてみてはいかがでしょうか?