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古くて新しくておいしい八代「円山応挙展」と「銅鑼焼き」

八代城跡近くに一風変わった建造物が姿を現したのは1991年(平成3年)10月。八代市立博物館未来の森ミュージアムは、今を時めく建築家伊藤豊雄の出世作といわれているそうです。新緑の季節だったこともあり、萌える緑と建造物に込められた知性が溶け合い、博物館にふさわしい空気が周囲を満たしていました。

円山応挙の名前は知ってます。これが円山応挙の作品ですと言われれば、はいそうですね。ぐらいはこたえられます。でも、その程度です。絵画を観ることは好きですし、小さいころ、親父に連れられて熊本県立美術館にもよく行きました。デパートの「東山魁夷展」は衝撃的でした。しかし、知識は人並みですし、絵も描けません。
でも久々に出かけようと思ったのは、八代で行われることと、取材できるかも?という期待感でした。
電話を入れてみました。担当の鳥津さんが丁寧に対応してくださり、係りが同行すれば撮影もOKとのこと。安心してカメラぶら下げていきました。

御船インターから30分。徐々に八代の道もわかるようになりましたので、スムーズです。
前述のように、天気に恵まれ、緑まぶしい季節を存分に味わいながら館内へ。

学芸員の鳥津さんが待っていてくれました。早速、円山応挙の作品が展示されている部屋へ。

 

最初の作品からノックアウトです。チラシ、ポスターにも使われている孔雀の大きな作品です。

「牡丹孔雀図」は国指定重要文化財で、相国寺所蔵です。

これ以上ないぐらい、一枚一枚細かく書き込まれた羽、胴体から頭へ伸びた首の〝しなり具合〟に生命を感じました。明らかに絵であるのに、伝わる存在感。圧倒的という言葉が適切でしょう。

円山応挙は丹波国桑田郡穴太(現在の亀岡市)の農家に生まれ、十代後半に京都に出て石田幽汀の弟子となったとのこと。オランダ渡来の眼鏡絵というからくり絵の制作によって西洋風の遠近法など様々な技法を身に着けていく。しかし、当時の他の絵描きと決定的に違うのは、写実性であり、自然や事物に美しさをありのままに描く「写生」を追求し、従来の日本画の絵画観に画期的な変革をもたらした近世絵画の巨匠、日本写生画の祖と位置づけられています。

実はこの「円山応挙展」は、昨年の4月に開催することですべての準備を整えていましたが、熊本地震により直前で中止となってしまいした。
主催側は、再度コレクションを所蔵する相国寺・鹿苑寺(金閣)・慈照寺(銀閣)・大光明寺と交渉。皆さんのご理解を得て、すべて円滑に調整が進み、今回実現できたとのことです。熊本地震の影響はココにもあったんですね。

「風雪三顧図」は「三国志」の故事「三顧の礼」を題材にしたもので、劉備が諸葛孔明を軍師として迎え入れるために、三度にわたって庵を訪れたことに由来するものです。劉備の後ろからついてくる「関羽」と「張飛」に急げとせっつく表情が見て取れます。

その他「七難七福図巻」。大作の「大瀑布図」などが展示されており、見ごたえ十分、八代まで行った甲斐がありました。
地下には弟子の呉春らの作品も展示、6月4日(日曜日)まで。絶対行ったほうがいいです。

八代市立博物館未来の森ミュージアム  (八代市立博物館未来の森ミュージアム)
住所:熊本県八代市西松江城町12-35
電話番号:0965-34-5555
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
公式HP:http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/index.jsp

さて、帰りの八代土産について友人の新聞記者に電話。「黒川製菓の銅鑼焼き」と即答です。
もらった客が「黒川の」と、うなるほどのもの。八代市民全員知ってますよ!だそうです。
ナビに入れると出てきました。意外に小さな道沿いを入っていきます。ありました。

ちょうど角にお店が。
やさしそうな奥様?に取材を申し込むとガラスで仕切られた仕事場で黙々と焼き続けるご主人に相談。了解をいただきました。


4代目だそうで、先代が考案した「銅鑼焼き」が瞬く間に人気になったそうです。

ひとつひとつ丁寧に手作りです。
買って帰って家で開けました。

袋もいいですね。

お値段もお土産に程よい1個95円


袋から取り出しパクリ。
皮と餡が程よいです。あっ、やっぱりこの餡がうまい!正解です。

黒川製菓  (黒川製菓 クロカワセイカ)
住所:熊本県八代市出町1−5
電話番号:0965-33-2206
営業時間:
定休日:
公式HP:

八代は球磨川に広がる豊かな農地と工業地帯がともに繫栄し大変にぎやかな街となっていきました。昔とは少し違ってきたけれど、八代の面白さは大通りからちょっと入ったところにありそうです。また、古くて新しくておいしいもの探しに行きます。

iwami

iwami 1964年天草生まれ、2016年まで天草宝島観光協会の事務局長を務め、地元はもとより各地奔走。おでんと日本酒をこよなく愛する自称ナイスミドル。

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iwami 1964年天草生まれ、2016年まで天草宝島観光協会の事務局長を務め、地元はもとより各地奔走。おでんと日本酒をこよなく愛する自称ナイスミドル。

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