イケメン副長・土方歳三にちなんだ梅○パフェってどんな味!?
新撰組“鬼の副長”こと土方歳三は梅とタクアンが大好き! それにちなんだメニューを熊本県立美術館本館の『喫茶室 桜Cafe』が提供。熊本城二の丸公園を眺めながら、のんびりコーヒーやフードを味わいましょう!
復旧工事が進む宇土櫓のテントが見える、熊本城二の丸公園。
その公園にある熊本県立美術館本館内『喫茶室 桜cafe』に寄ってみました。
ガーデンテラスも心地よき!
“熊本県産あか牛のハンバーグランチ”や、“阿蘇自然豚ブレッドサンド”など県産の食材を使ったフードも人気です。
おっ、入口に貼ってあるチラシの梅パフェ、すごく美味しそう! でも梅って春メニュー?
「おるとくまもと」読者が来店された時に無いといけないので、確認しなきゃ。
かのん:「このパフェ、お願いします。期間限定メニューですか?」
スタッフ:「はい、お客様が最後の一杯です😊」
なんと!?
私がオーダーした瞬間、店頭のチラシ撤去!!
梅パフェの貴重な最後の一杯、いただきま~す。
かのん:「梅って新春のイメージなのに、なぜ今頃?」
スタッフ:「先日まで『土方歳三資料館×肥後熊本藩』展が開催されていました。そこで、土方歳三が好きな梅とタクアンにちなんだメニューを考案したんです。熊本名物いきなり団子の箸休めに、タクアンを添えたメニューもありました」
スタッフ:「展示が終わっても、赤いシューの在庫がある限りは提供しようと……」
かのん:「これがラストなんですね」
スタッフ:「お持ち帰り用タクアンの梅酢寒干し漬なら、まだ少し残っております」
カフェなのに、タクアンまでも!
歳三ファンは買わずにはいられませんね。
歳三の生家は東京都日野市にあり、『土方歳三資料館』として公開されています。同じ東京の町田市には、剣道場を運営する小島さんという親戚がおり、その隣に住む親戚・橋本さん宅で漬けられるタクアンの味が歳三はお気に入り!
あまりにも好き過ぎて、樽ごと担いで自宅へ持ち帰った💪という逸話が残されています。1本とかじゃガマンできなかったんですね。
梅パフェと見せかけて、梅味じゃない!?
剣の達人で、新撰組の“鬼の副長”と呼ばれた土方歳三。
武士になりたくて東京から京都に行く前、20代後半で自作の句集を作っています。
後で書きますが、梅の句が多いんですよね。
しかし彼は、梅の花を愛でていただけであって、梅干しや梅フレーバーが好きとは限らないのでは?
かのん:「歳三は、梅の味が好きというわけではないんじゃないですか」
スタッフ:「はい、ですから梅の味はしません。赤いシューを梅の花に見立てただけです😊」
かのん:「えっ、てっきり梅シューだと思っていたけど、茶色いスポンジケーキを枝にして、紅梅に見立てたんですね!」
スタッフ「そうです。お客様、梅の味しましたか?」
かのん:「いえ、黄砂アレルギーで鼻がやられて、あまり味も香りも感じないんですよ、今。でも、添えられた赤いソースは?」
スタッフ:「イチゴソースでございます🍓」
かのん:「さ、さようでございますか。梅ソースだと思い込んでおりました。でも『梅パフェ』という名前だと、梅の味だと勘違いしちゃいますよね」
スタッフ:「ですから、『梅風(うめふう)パフェ』でございます」
かのん:「ホントだ! チラシをよく見ずに注文したけど『梅風パフェ』って書いてある!」
なんてオモロイ!
面白過ぎるでしょ、 『桜cafe』さん!
梅の味なんかしなくても、土方歳三展の良き思い出です。
そういうの好き😍
あ、『土方歳三資料館×肥後熊本藩』図録が、通信販売されていますよ。歳三ファンは必見!
展示に合せて、期間限定メニューが出ることもあるそうなので、時々のぞいてみてください。
★オマケ★ 鬼の副長、どんだけ梅好き!?
同美術館で『土方歳三資料館×肥後熊本藩』が始まった1月に、映画『ゴールデンカムイ』も公開。舘ひろしさん演じる、老いた土方歳三が超絶クールです!
でもあれは日露戦争(1904年~1905年)後が舞台。明治後期まで生きのびた歳三は70代になっても剣豪、という架空のストーリーなんですよ。
実際は1869年(明治2年)35歳の時、北海道・函館の五稜郭で戦死しています。
舘ひろしさんがカッコ良すぎるので、用心しないと錯覚しそう。
※ちなみに舘ひろしさん出演の映画『帰ってきた あぶない刑事』は、5月24日から公開中。
ところで土方歳三は、江戸時代後期の1835年(天保6年)に裕福な農家の末っ子として生まれました。5歳までに父も母も亡くなってしまい、さみしさを抱えていたのかもしれません。
剣術が得意な悪ガキでしたが、祖父は俳号を持つ俳人で、歳三自身も「豊玉(ほうぎょく)」という俳号を持つ文学青年。
20代後半の1863年(文久3年)、武士に憧れていた歳三は、将軍・徳川家茂の警護のために「浪士組」(後の新撰組)に応募します。
京都へ行く直前に作った『豊玉発句集』に掲載された41のうち、梅の句が5つもあります。
「梅の花壱輪咲ても梅はうめ」
「年々に折られて梅のすかた哉」
「咲きぶりに寒げは見えず梅の花」
「人の世のものとは見へず梅の花」
発句集の最後の句も、
「梅の花咲る日だけにさいて散る」
どんだけ梅好き!?
ちなみに、恋の句もあります。
「しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道」
この若き歳三のラブポエム💖が、なんとブックカバーに書かれて『土方歳三資料館』で販売されているという……。
しかも新撰組の青いギザギザ模様付き!
恥ずい!!
恥ずかし過ぎます、副長! しかしファンは狂喜乱舞。
イケメン副長は京都でもモテモテで、女性からのラブレターを東京の実家に送って自慢したとか。
そんなオモロイ情報も手に入れることができる熊本県立美術館で、まったりカフェタイムを楽しみましょう!
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