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【1/29更新! LINEマンガでの配信開始】題材は熊本に住む人の声 『ONE HEART マンガ・熊本多文化共生記』とは?

国際化の進む熊本。周囲に多様な背景、文化を持つ国々の方がいるのが当たり前になりつつあります。英会話でも勉強しようかと考えたおるたんが、友人から紹介してもらった1冊のマンガ『ONE HEART マンガ・熊本多文化共生記』。そこには、言葉以上の理解を深めるためのヒントがありました。

『ONE HEART』との出会い

みなさま、こんにちは。おるたんです。

 

阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルがオープン、コロナによる渡航制限も解除され、八代にも外国籍のクルーズ船が寄港するなど、街を歩いていると訪日外国人の姿を見かけない日はないほど、海外からのお客様が増えていますよね。

 

そして、世界最大の半導体受託製造企業TSMCの熊本進出など、台湾からをはじめ様々な国籍の方が熊本に移住してきており、日々の生活の中で外国出身の方との交流が日常になりつつあるなあ…と。

 

きっとこの流れは変わることなく、これからも様々な文化的背景をもった移住者の方々が増えていくんだと思います。おるたんは、簡単な英語でもドキドキしてしまうので、この機会に英会話の勉強でも始めてみようと英語のできる友人に相談してみたんですが…

 

話せることも大切だけど、彼らの背景にある「文化」を理解することや、どういうことを考えながら生活をしているのかということを知ることの方がもっと大切だよと言われ、はっとしました。

 

でも、「言葉わかんないのに、どうやって理解すんのよ…」

 

そう頭を悩ませていた私に、友人が1冊の漫画を紹介してくれたんです。

 

それが『ONE HEART マンガ・熊本多文化共生記』でした。

 

今回は、『ONE HEART』を読んでみた感想やその制作背景についてご紹介します。

 

目次

 

当り前じゃない

実際に熊本に住む外国出身の方にお話を聞き、それをもとに作られたストーリーが集められたマンガとのこと。マンガは複数のストーリー(全11編)から作られていて、1つのマンガが5~6ページのためサクサクと読みやすかったです!

 

生粋の熊本県民の私には「当たり前」のことでも、初めて熊本に来る、かつ日本語も勉強中の方からすると分かりづらい点もあるそうで。例えば、へんて子さんの『コンビニのふたり』では、熊本弁の難しさが…

 

熊本弁で「よかよ!」ってよく使いますが「よか」という一つの言葉で文脈によって「いいよ」とも捉えられるし「大丈夫です(いらないです)」とも捉えられます。

へんて子『コンビニのふたり』より

…熊本県民はニュアンスでわかることも、初めて日本語に触れる方、その中でも方言となると確かに混乱しますよね…。(というか熊本弁が難しいのか?…なんて思ったりもしました。)

 

当たり前が当たり前じゃない。読み進めながら私自身が新たな発見がありました!

 

さいきゆみさんの『きらきら』では、日本語の難しさ、ルールの多さ、複雑さを慣れない土地で暮らす人の目線で描かれ、

さいきゆみ『きらきら』より

現地の方から言葉や文化の壁を越えて積極的に接してきてくれた時のうれしさが描かれています。

さいきゆみ『きらきら』より

私も海外で暮らしていた経験があるので、この気持ちよくわかります。日本に戻ってきてすっかり忘れていましたが、今は自分が積極的に関わっていける方なんだよなあと思い出させてくれました。

 

patokonさの『ぺ と ぱ in 宇宙から何かがやってくる』では、外国の方と接するときのポイントをギャグ漫画風に楽しく簡潔に押してくれます。

patokon『ぺ と ぱ in 宇宙から何かがやってくる』より

いや~確かに、そうだよね。と思わされることばかりです。

なぜ、マンガなの?

なぜ『ONE HEART』というマンガができたのか?その背景を知るため、編集に携わった株式会社くまもとDMCの後藤さんにお話を伺いました。(マンガ中に後藤さん登場してます)

Meow2『FIRST EVER』より

なぜ、マンガをつくろうと?

 

『ONE HEART』は、熊本県が「多文化共生」の社会を実現し、熊本に住む全員でよりよい地域を作り上げるということを目的に、まずは県民に対して理解を深めてもらおうと、私たちにも身近な「マンガ」であれば、より広い世代の人に手に取ってもらえるのでは?という発想から制作が始まりました。

 

そういえば、熊本って多数の漫画家が輩出されたり、有名漫画の舞台になっていたりとマンガ・アニメ大国でしたよね。

 

そうなんです。今回のマンガ制作は、これからも熊本を「マンガ・アニメ大国」としていくために、今県内で活動されている漫画家やクリエイターを応援することも目的となっています。そして、熊本と言えばTSMCの進出による「台湾とのつながり」が特に注目されています。なので、今回、台湾の漫画家も参加してもらおうということになりました。

『ONE HEART』ができるまで

台湾の漫画家も! テーマが多文化共生ということですが、ネタというか、それぞれのマンガのストーリーは、どのようにして作られたのでしょうか。

 

まず、マンガの原案をつくるため、熊本に住む外国籍の方々に集まって頂き、漫画家たちが彼らからお話を聞く場を設けました。そこでは、熊本に来て驚いて感じた自分の出身国との違いや、熊本の人にふれあいで印象に残っていること、そしてさらに「熊本ってもっとこうなればいいのに!」というお話もしていただきました。

例えば自分の国との違いの一例として、熊本の味付けは甘い!ということ。熊本生まれ育った人たちは、特段甘いとは思わないのですが…やはり、育った環境がことなると感じ方もことなるようで、熊本の味になじむことは苦労されたそうです。

 

次に熊本の漫画家と台湾から来た3名の漫画家の交流会を行いました。目的としては「自分たちが描くマンガのストーリーを決める!」だったので、もちろん原案作成会議を受けてのマンガのストーリーの話もしましたが、各々がどのようにクリエイティブ活動をされているか、など国を越えた創作活動に関する情報交換もされていました。

皆さんSNSや連絡先の交換もされていましたが、台湾の漫画家の方は「こんなに楽しいクリエイター同士の交流会は初めてだった!」とおっしゃっていました。

 

そして、台湾の漫画家3名には熊本の魅力にも触れていただくため、漫ケーション(漫画+バケーション)と称して、熊本の魅力も味わってもらいました。

高森町にある「アーティストビレッジ096区」でそこに住んでいる漫画家さんとの交流を行ったり、熊本城などにも行きました。熊本の馬刺しも食べてもらいましたよ!”生もの”はあんまり食べない…という方にも馬刺しは気に入っていただけたみたいです。

どこで読めるの?

何度読み直しても ぐっ.. とくるマンガばかりです。ぜひ、多くの人に読んでほしいと思うのですが、どこで読めるんですか?

 

『ONE HEART』は、1月26日(金)から蔦屋書店 三年坂にて無料で配布いたします。また、アプリ(LINEマンガ)で読むことができます。

 

【熊本県内での配布】

場所:蔦屋書店 熊本三年坂(1階 三年坂入口、カルディ近く)

期間:2024年1月26日(金)~2月12日(月・祝)

配布数:500部を予定 ※なくなり次第終了

*その他熊本県内の図書館や関連施設にて閲覧が可能(26日以降順次展開予定)

 

【アプリで】

👉 LINEマンガ

 

\台湾の書店でも配布予定/

場所:「台湾蔦屋」等(計2~3店舗を予定)

期間:2月15日ごろから順次


後藤さん、ありがとうございました!

 

繰り返しになりますが、「多文化共生社会」は、私たちがお互いに少しずつ寄り添うことが大事なんだとマンガをきっかけに気づかされました。大好きな熊本を誰にとっても住みやすいまちにする。そのひとつのきっかけ作りとしてまずはマンガを読んでみてはいかがでしょうか。

店舗情報

蔦屋書店 熊本三年坂

TEL
096-212-9111
営業時間
10:00~25:00
ホームページ
https://www.sannenzaka.jp/
SNSアカウント
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住所
〒860-0801 熊本県熊本市中央区安政町1-2

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キュレーター紹介

おるたん

熊本で生まれ育ち、熊本が大好きな謎の生き物。 熊本の魅力をもっと多くの人に伝えるため、おるとくまもと編集部へやってきた。今日も県内各地を走り回っている。 自慢の帽子は、実は阿蘇山。感情が高ぶると...

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