2020年12月17日(木)、熊本県観光連盟が主催するモニターツアー「熊本の食 フルコースの産地を巡るツアー ~山都町」に同行させていただいたレポート後編です!
前編を読まれたない方は、是非前編も読んでください♪
「熊本の食 フルコースの産地を巡るツアー ~山都町」に行ってきた!(前編)
さて、後編は、いよいよフルコースの紹介です!
■おいしいフルコースとイチゴ狩り なかはた農園
通潤橋の次に向かったのは、なかはた農園さん。
なかはた農園さんでは、昼食とイチゴ狩りを堪能しました♪
中畠さんが、イチゴの被り物を被ってお出迎え♪参加者の皆さんに撮影され、「有名人になった気分!」と逆にうれしそうでした♪
山都でしかとは…
株式会社山都でしか
地域の若手農家、飲食店オーナー、そして経営コンサルタントというメンバーで立ち上げた、山都町でしかできないこと、山都町でしか出せない価値を形にする会社です。
山都町の資源を活かした新たな事業の創造などに取り組まれています。これまでに、地域外の人たちに山都町の農業の魅力を伝える「畑のコンシェルジュ」事業(グリーンツーリズム)、レストランバスツアー企画・運営、地域住民交流イベント「山都de呑みフェス」の企画・運営などの活動をされてきました。
昼食は「有機野菜と山の幸のフルコース」をいただきました♪
会場は農園内にあるビニールハウス。その名も「YAMATO DESICA Restaurant」
牧草が敷き詰めてあり、テーブルや野菜も牧草という草だらけ!
「山都町は、農業や大造り物など、昔から草と共に生きてきた町」ということから、このような会場を作られたそうです。 牧草は触れると暖かく、座り心地もいいんです!
外は、雪が残るような寒さでしたが、ハウス内は上着を脱いでちょうどいいくらい暖かいんです!
そして、もう一つの特徴が「虫がいない」こと。屋外で、暖かく、草もたくさんあれば、虫が入ってきそうですが、山都町は風の影響でそもそも虫があまり多くないとのこと。
”山都でしか”体験できない特別なランチになりました。
寝ころびたくなる気持ちがわかります!
柔らかく、子供たちの遊び場にもぴったりです♪
ドリンクとして緑茶が準備されていました。
日本で流通している緑茶のほとんどが茶葉を蒸したものなんだそう。この緑茶は、わずか0.2%という貴重な「釜炒り」のお茶で、しかも茶葉もオーガニック(有機)。
お茶の他のドリンクもいただくこともできました。
特に地元の通潤酒造さんが造る日本酒「蝉」は、”絶品!”とのことで、ボトルで買って帰る方も!
私は、「山都町産柚子を使ったオリジナルノンアルコールカクテル」をいただきました。
見た目もきれいですが、味も美味しく、後味に柚子のさわやかな風味が口の中に広がります♪
調理は、和食とイタリアンのシェフが担当され、山都でしかの皆さんが給仕をされました。
料理が運ばれてくると、シェフや生産者から料理のや食材の説明があります。
その食材に込められた思いやこだわりを知って食べるとより美味しく感じられました。
また、運ばれてきたときに食材について聞くことができるのも魅力です♪
■有機野菜と山の幸フルコースランチ
【スープ】
山都町産根野菜のスープ
細かく刻まれたカブとニンジンをカツオとコンブ出汁でスープに。
ニンジンの甘さと「コク」のあるスープでした。
【前菜】
ヴィーガンコロッケと山都産の季節のサラダ
ひよこ豆を使ったファラフェル。ひよこ豆以外はオーガニックですが、来年はひよこ豆のオーガニックにも挑戦して、全てオーガニックにすることを目指しているそうです。
山都町はビーガン食に力を入れはじめたとのことで、こちらもその取り組みの一つ。
【メイン】
山都町産ジビエソーセージ
「山都町産ジビエソーセージ」か「山都町産ヤマメの塩焼き」から選びます。
私はジビエソーセージを選びました。
山都町はどこで捕っても1時間以内に解体できる上、処理される方が上手なので臭みのないジビエを堪能できるとのこと。
イタリアンのシェフもこれまで様々なジビエを作ってきたが、山都町のものはこれまでで一番臭みがないと評すほど。 猪のお肉と豚脂を混ぜて作られたソーセージは、臭みがなく、香草の風味が爽やか♪
あまりに美味しく、食べることに没頭して…ヤマメを撮影し忘れました…
お替りのオーダーが相次ぐほど好評でした。
ソーセージと一緒にポテト、ニンジン、玉ねぎが出ました。
鳥越さんの弟子が栽培されたというニンジンは、オーブンを使って低温で2時間かけてローストしたというもの。
ローストしただけの素材の味を活かしたものですが、とても甘く、こちらもお替りの希望者が出るほど好評でした。
「砂糖要らず」と言われるほどの甘さです♪
山のちらし寿司 有機合鴨米 山都町産の幻の魚「サクラマス」のスモークサーモンとイクラ 山都町産の野菜やキノコ、エディブルフラワーを添えて
ムカゴ、ユリ根、芋がら、カラーピーマン、チョロギなどの他に”幻の魚”と言われているサクラマスのスモークサーモンとイクラが使われており、正に「山のちらし寿司」です♪
幻の魚と言われているサクラマス。主に寒冷地で捕れるが、山都町にある松本養魚所さんでは、養殖することに成功。
サクラマスは、ヤマメが海に出て大きくなり、戻ってきたもの。山都町のサクラマスは、淡水だけで育てる珍しいものなんだそう。
養殖でそこまで大きくするには、水温や光にまで気を配らなければならないとのこと。
また、短期間に大きくすると味が落ちるので、ゆっくり、じっくり、育てるそうです。きれいなピンクの身に育てるためにエビ、カニなのどの甲殻類とパプリカなどの粉を混ぜたものを与えているとのこと。
身は程よく脂がのっていて締まっていました。
更に貴重なのが、卵です。ヤマメもサクラマスもサケ科の魚ですが、サケのように卵(イクラ)が大量にとれるわけではないんだそうです。
数が非常に少なく、ピンセットで一粒一粒とるとのこと…それ故「山のキャビア」とも呼ばれるそうです。
そんな貴重なイクラは、弾力があり、口の中で弾けるとともに、サケのイクラよりもさらりとはしていますが、しっかりとした味が広がります。
■イチゴ先生!そして、イチゴ狩り!
食後には、イチゴ先生によるイチゴ教室がありました♪
希望者はイチゴの被り物を被ることが!先生も交えて写真撮影会になりました♪
イチゴに関する知識を増やし、頭を使って糖分を消費したら…いよいよイチゴ狩りで糖分補給です!
なかはた農園んさんには、ハウスがたくさん並んでおり、その中で「紅ほっぺ、ゆうべに、恋みのり、よつぼし」という4種類のいちごが育てられていました。
イチゴは寒いと休眠してしまうため、ハウス内は暖房によって30度近くまで温められています。
ハウス内の画像はよつぼしのもので、まだ、あまり実っていませんでしたが、他の3種はたくさん実っていましたよ♪特に恋みのりは、真っ赤で艶があり、見た目も美しかったです!もちろん、あま~~く、お腹いっぱいになるまで食べました♪
4種食べ比べてみると味の違いも判ります。恋みのり、ゆうべに、よつぼしは、甘みが強く、特に恋みのりはとても甘いです。紅ほっぺは、甘さだけでなく、酸味もありました。
ハウス内に中畠さんもいらっしゃたので、「なぜ、日が昇る前に収穫するんですか?」「上の段と下の段では甘さが違うんですか?」と気になったことをお聞きすることもできました。
4種のイチゴたち♪
【右上】恋みのり
【左上】紅ほっぺ
【右下】よつぼし
【左下】ゆうべに
なかはた農園では、イチゴ狩りだけでなく、お買い物も楽しめます♪
生のイチゴ、フリーズドライ苺、イチゴのクッキー、そしてベリーを使ったスムージー等々。
私もこの美味しいイチゴを食べて欲しくて、お土産に恋みのり(1パック600円)を買いました♪
他の参加者の方も購入され、帰るころにはショーケースの中は完売!
いかがだったでしょうか?
生産者たちの思いを聞きながら食べるフルコース。ゆっくりと時間が流れます。
そんな時間を一緒に過ごしたい人と行くのにおススメなツアーですよ♪
さて、フルコースの中で登場した有機野菜やサクラマス、イクラ、また山都町のジビエは、山都でしかさんのオンラインショップやふるさと納税で購入できます。商品化されるまで待てない!という方は、是非、ご利用ください。
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