【KAB 熊本朝日放送くまもとLive touchで紹介】熊本の芸術家がパリの世界的展覧会で入選!!
フランスのパリで毎年開催される「サロン・ドートンヌ」。藤田嗣治さん、東郷青児さん、佐伯祐三さん、小磯良平さん、ヒロ・ヤマガタさん等が入選した歴史ある展覧会に、熊本市の画家・木下睦夫さんが入選!上天草市で鑑賞できる!
サロン・ドートンヌ(Salon d’automne)と言えば、アート好きの間では知られる展覧会だけど、フランス語で直訳すれば「秋の展覧会」の意味。明治後期の1903年からパリで毎年開催され、世界中から応募した新進気鋭の画家が腕を競います。レオナール・フジタこと藤田嗣治さん(現在の熊本大学教育学部附属小に通学)、東郷青児さん、佐伯祐三さん、小磯良平さん、ヒロ・ヤマガタさん等名だたる芸術家たちが入選した、歴史ある展覧会なのです。この国際的な展覧会に入選するのは、画家にとってこの上無く名誉なこと。
そんな権威あるサロン・ドートンヌに、熊本市在住の画家・木下睦夫さんの作品が選ばれたのです!!!
す、すごい!
まずは2021年、『魂の風景』で初出品初入選!🥰
続いて2022年、『ノスタルジア』で2年連続入選!🤩
画集にも掲載されています。
こちらが『ノスタルジア』
木下さんの作品がパリで展示されている様子は、YouTubeでも紹介されています。
新進気鋭の画家として評価された木下さん。
芸術家としてのスタートは2014年6月、御年63歳の時。
えええっ! 若い頃から絵を学んだんじゃないんですか?
「いえ、それまでは接客業のサラリーマンで、全く芸術とは無縁と言ってもいいほど。絵を描き始めたのは、退職した後ですもんね」
何歳から始めても、好きなことで世界的に評価される日が来る!
そんな勇気を与えてくれる快挙なのです。
サロン・ドートンヌは、前衛芸術家や新進気鋭の芸術家を世に出し、フォーヴィスムを生み出したことでも知られます。木下さんが評価されたポイントとして、常に新しいことに挑戦しているところかもしれません。
美術の専門学校等で学んだわけではなく、独学。しかも、使う画材がユニーク!
「百均の筆とか、子どもが学校で使っていたヘラ、それに自分の指やハケなんですよ」と、照れ笑い。
そしてキャンバスではなく、グレーのボール紙!!!パリの審査員は、お金をかけたかどうかではなく、芸術性で審査してくださっているのですね。
木下さんがチャレンジャーなのは、絵を描く手法を毎回変えてみる、ということ。人間って、一度高い評価をゲットすると、「あ、このやり方で成功する」と安住してしまいがちですよね。でも木下さんは、「こんなやり方はどうかな」と挑戦し、それを出品することで新たな評価を得て来ました。たとえば、この『希望の光を』という作品。
まず赤や黄といった色を塗り、その上から習字の筆で細かい文様を描き入れていく手法を編み出したのです。文様を描くと言っても、下書きなしの一発勝負!バランスよく描かないと、全体に見た時に違和感を覚えてしまいます。
2014年に絵を描き始めた木下さんは、翌2015年には第27回熊本県シルバー作品展にチャレンジ。
「これで評価されなかったら、もう筆を折る覚悟だった🖌」
と覚悟を持って挑まれました。
いや、そんな初心者がいきなりは無理でしょう……。
ところが洋画部門で奨励賞を受賞!2017年には『青の情景』で同じく県シルバー作品展洋画部門において、今度は金賞。つまり熊本県でトップになったのです。
この『青の情景』をひっさげて出品したのが、全国で選抜されたシニアが競い合う「ねんりんピックとやま2018」。ここでも美術展洋画部門で金賞を受賞。全国の洋画で金賞🥇ですよ!まだ独学4年目、初心者と言ってもいいくらいのキャリアなのに‼?
その年に第73回熊本県美術協会公募展(県美展)で努力賞を受賞したのが『ノスタルジア』です。
同じ年に『朝靄の光景』で、熊日美術公募展「くまもと『描く力』2018」ふるさと部門入選。道場破りか‼?というような快進撃です。
さらなる腕試しをしたくなった木下さんは、世界に挑戦するわけですよ。2021年、『魂の風景』でサロン・ドートンヌに初チャレンジ初入選! はずみを付けて、翌年は『ノスタルジア』を出品すると、またまた入選!!!!
才能!? 努力!?とにかくすごい!
木下さんは
「自分が目指すのは、他人がやっていないこと。それは何か。それを探すのが永遠のテーマですね」
とおっしゃいます。
こんな木下さんの作品を、フランスに行かずとも間近に鑑賞することができるんですよ。ご出身地である上天草市の姫戸地域振興センターでは、熊本県でトップになった『青の情景』が常設展示されています。
パリジェンヌたちも鑑賞した作品を見るなら、図書館などもある上天草市姫戸地域振興センターへ!
この記事を見て、チャレンジは年齢に関係なく始められるんだ、と、改めて思いました、また、条件が整っていなくても、工夫をして、画材を選ぶなど、その姿勢は凄いと思います。
この記事を見て人間は幾つになっても新しい事に興味を持ってそれが実現できる事もあるんだなあーと感動しました。
人間は幾つになっても新しい事に挑戦して努力をすれば実現出来る事があるんだなあーと勇気を貰いました。
サロンドトンヌ入選 シルバー作品展金賞 凄いですね。姫戸地域振興センターを訪ねたいと思います。
人って幾つになっても目標を持ってチャレンジしたら良い結果を得る事が出来るんだなあと改めて感じることが出来ました。72才のお婆さんですが勇気を貰いました。
本当に背中を押していただけるような記事ですね。いつの時もチャレンジ精神を忘れないように!と自分も思います。
2014年ごろ留学で熊本にいた時知り合いました。
木下さんの作品がパリで展示されているのは本当に素晴らしいです。とても感動しました。