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【肥後遊記】第九譚 『肥後のふしぎなもん』 疫病と豊作の預言者? 存在自体謎の妖怪界のアイドル・アマビエ(八代海近辺)

肥後をぶらぶら旅する『肥後遊記』第九譚。今回は、世の流行からかなり遅れましたが、妖怪界のアイドル・アマビエをご紹介!新型コロナウイルスの関係で一躍有名となったこのアマビエですが、熊本以外にも福井の若狭湾で発見されていたり、水木しげる氏の『ゲゲゲの鬼太郎』や『悪魔くん』に登場したりしていたことはあまり知られていません(自分の周囲では)。 そんな、妖怪アマビエの仲間?やそのエピソード等をご紹介します。

肥後(熊本)のふしぎなもんの仲間を求めて、津々浦々を旅している妖怪ひ~でございます。

 

今回は、江戸時代に突然、肥後や越後(新潟県)等の海上に現れ、新型コロナウイルスで一躍有名になったアマビエを妖怪ひ~が紹介します!

 

そもそも”アマビエ”とは

はじめに・・・

 

このアマビエは、そもそもどんな妖怪なのか。その概要を先ずはご説明します!

 

そもそも、アマビエの記録が登場するのは江戸時代の弘化3年(1846年)の瓦版京都大学附属図書館所蔵)で、書いてあることは、下の原文と意訳のとおりで、突然現れ、疫病と豊作の予言をし、海中に消えていく存在です。姿形は、三つ足で嘴のようなものがあり、胴体は鱗のようなものが確認することができます。

 

・・・よく考えたら、姿絵を見せよ!と言っているけど、それで疫病が治るとはこの瓦版で明言していませんね。

 

【原文】

肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。     弘化三年四月中旬

 

【意訳】

弘化3年4月中旬(現在の5月上旬)、毎晩、熊本県の海中に光る物体が出没していたため、役人が見に行くと、絵の通りの物体が姿を現した。その者は、役人に「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、続けて「当年より6ヶ年の間は、諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。」と言って、海中に戻った。これは役人から江戸に連絡してきたものの写しである。

Topic1:意外に漫画やアニメに登場していたアマビエ!

ここ数年で有名になる前にもアマビエは、様々な媒体で取り上げられてきました。

 

一番有名なのは、『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメ五期(第26話)に妖怪アイドルとして登場したアマビエでしょう。このアマビエが今の色々なグッズの色のモデルになっている気がします。あと、このアマビエの解説をゲゲゲの鬼太郎がしている動画があるので、興味がある方はチェックを!

 

その他、アマビエは、『ゲゲゲの鬼太郎』以外にも、『悪魔くんノストラダムス大予言』や『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』といった作品にも登場しているので、ぜひご覧ください!

Topic2:アマビエはアマビコの誤字?

アマビエによく似た存在として、アマビコ(天彦、あま彦、海彦とも)の存在があります。

 

初出は、『越前国主記(坪川本)』で、その末尾に先ほどのアマビエの時から2年前に天保15年(1844年)に現れたとされる「海彦」の図が説明文とともに何故か掲載されています(理由の詳細は不明です)。

湯本豪一記念日本妖怪博物館(愛称は三次もののけミュージアム)の館長で妖怪研究家でもある湯本豪一が編集された『明治妖怪新聞』によれば、アマビコの記事を別の瓦版に写す際、間違えてアマビコをアマビエと記してしまったのだという説をあげられています。

 

大正5年(1916年)発行の百科事典「廣(こう)文庫」のアマビコの項で、江戸時代に熊本県で出現した「怪鳥と記載されています(鳥の要素はどこから?)。その中には、「猿のような声で豊作と疫病を予言し、自分の姿を描いたものを見ると病にならないと言い残して消えた」と書かれています。なお、この資料は動画で説明されていますので、気になる人は動画をチェック!

Topic3:天草の山にいた

前述の湯本氏によれば、肥後国天草郡龍亥村(実在しない架空の村か?)の山中に出現したとされる「肥後の三足予言獣」や自身の著書で同じ天草に出現した『山童』も他のアマビエやアマビコと同様に疫病の流行を予言し、自身の姿を写したものを見れば疫病除けになるとしています。

これら山童や予言獣は、アマビエと同様に3本足であるという特徴や夜に出現し、預言をするという類似点はありますが、出てくるのが海や山といった違い、容姿が多少異なることからもしかしたら、アマビコの話が伝播するなかで伝言ゲームのように差異が生まれたかもしれません

 


 

【NEXT】

第拾譚 『肥後のふしぎなもん』

日本でこの人だけ、明治時代に神となった警察官・増田敬太郎ますだけいたろう

(菊池市)

 


お・ま・け

ちなみに…

 

ブルボン、感染症根絶祈願で「アマビコ・アマビエの碑」を建立』(菓子食品新聞 2020年11月27日)との記事もありましたので、気になる方はチェック!

 

また、上天草市にある物産館、藍のあまくさ村には、大きなアマビエの像があります。

 

元からあった天草四郎の像と並べて撮ると…

 

 

なんだか、天草四郎がアマビエを滅しているようにも見えなくもない…と、一時期話題にもなりました。

 

春のドライブがてら、見に行ってみてはいかがでしょうか。

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キュレーター紹介

妖怪ひー

肥前、豊後、流れるままに肥後の地に住み着いた県外人。 気の向くまま、肥後の面白い事を求め、津々浦々を歩いて巡る日々を過ごしています。 主に肥後の歴史、文化や妖怪談などを中心に発信します。

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