『ペリリュー』原画展が熊本・錦町で開催!山の中の海軍「ひみつ基地ミュージアム」の謎に迫る
ちばてつやも絶賛した話題の戦争漫画『ペリリュー』。その原画展が熊本・錦町の「ひみつ基地ミュージアム」で開催中です。作品の魅力と、謎多きミュージアムの見どころを詳しくレポートします。

📜 この記事の内容
話題の戦争漫画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』とは?
太平洋戦争の激戦地で、ごく普通の若者が体験した戦争のリアル
舞台は、太平洋戦争末期、日本軍とアメリカ軍が死闘を繰り広げたパラオのペリリュー島。
漫画家を志す主人公・田丸均を始め、ごく普通の若者たちが、南の島で戦闘せざるを得なくなる切なさや、戦争の悲惨さが伝わってきます。
『ヤングアニマル』(白泉社)で連載スタート後、2年で発行部数30万部という、戦争漫画としては驚くほどの人気ぶりです。
ちばてつやも絶賛!日本漫画家協会賞受賞、そしてアニメ化へ
作者の武田一義先生は、2017年に本作で第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞されました。
会長であるちばてつや先生は、手書きの賞状で
「可愛らしい温もりのある筆致ながら『戦争』という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です。」
と大絶賛!
2021年4月には本編完結と同時にアニメ化も決まり、今、大注目の漫画です。
原画展は熊本・錦町で!『山の中の海軍の町にしき ひみつ基地ミュージアム』
なぜ山の中に海軍が?地元住民も知らなかった秘密の基地
会場は、『山の中の海軍の町にしき ひみつ基地ミュージアム』の多目的ホール。
2021年7月末に最終巻となる11巻が発行されたのを機に、原画展が開催中です。8月30日(月)までで、今夏、全国で、ここだけの開催です!
子どもたちが戦争を考える自由研究のきっかけになるかもしれませんね!
ところで、なぜ山に囲まれた球磨郡錦町に、海軍の基地があるのでしょうか?
地元住民さえ基地の存在を知らなかった理由は……近日公開予定の『山の中の海軍の町にしき ひみつ基地ミュージアム』館長、蓑田興造氏がアツく語ります。
圧巻の地下壕や訓練機も!ミュージアムの見どころを紹介
館内の図書コーナーでは、ほかの戦争漫画や、戦争を考える絵本などが読めるので、漫画だけ読みに通う人もいるくらいです。
常設展示室では、日本軍に関する資料や、当時、実際に使用されていた物などが並んでいます。
そして圧巻なのは、総延長4キロに及ぶ地下壕。
「ここで魚雷を作っていた!」という現場を見学できます。※ガイドツアーは要予約
限定カレーが味わえるカフェやオリジナルグッズも充実
訓練機「赤とんぼ」を眺めながら、人吉海軍キーマカレーセット(税込1,200円)やザ・球磨牛乳ソフトクリーム(税込400円)などが味わえるカフェもあります。
ミュージアムショップではオリジナルグッズも販売されていますよ。
かつての滑走路を走り、歴史に思いを馳せる
ミュージアムに向かう際に通る一直線の道、実は76年前の滑走路だったのです。
日本を守るため、6000人もの若きパイロットたちが飛び立ったことを感じてください。
【NEXT】
次週! 山の中の海軍の町にしき ひみつ基地ミュージアム 蓑田興造館長インタビュー!
原画展の舞台裏、そして、ひみつ基地ミュージアムはなぜできたのか。
※白泉社と筑波海軍航空隊記念館(茨城県笠間市)・ひみつ基地ミュージアムのご協力で、熊本・茨城両県で同時開催の予定でしたが、コロナ禍の影響で、茨城での開催は9月に延期されました。
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