熊本に息づく匠の技、今回は伝統工芸の小代焼、山鹿灯籠、木葉猿、天草陶磁器 水の平焼をご紹介!
豊かな自然、職人の技、暮らしの知恵から生まれ、育まれてきた暮らしのなかで使われる工芸品が、今も熊本県には残っています。
今回は、そのなかから荒尾市の「小代焼」、山鹿市の「山鹿灯籠」、玉東町の「木葉猿」、天草市本渡町の「天草陶磁器 水の平焼」を映像でご紹介します。
伝統工芸「小代焼」井上泰秋氏
小代焼は、約400年前から続く陶器。素朴で力強い作風で、装飾性と実用性を兼ね備えています。
熊本の伝統工芸「山鹿灯籠」中島清氏
山鹿灯籠は、和紙と糊だけで作られた、立体的で中が空洞の紙工芸品です。 天皇をお迎えした伝説にちなむ祭りで神社に奉納され、約600年前より技を継承してきたもの。中でも金灯籠は、祭りの花形「千人灯籠踊り」で、頭に載せて踊ることで広く知られています。
熊本の伝統工芸「木葉猿」永田禮三氏
古くより雨乞いの霊山とされる木葉山を抱で、700年代のある日、この山の土で祭器を作り神に神饌を捧げると残りの土が猿となり、どこへともなく飛び去ったといいます。
言い伝えの猿の姿をした素焼きの玩具で、悪病・災難除け、子孫繁栄などのお守りとしても親しまれています。
熊本の伝統工芸「天草陶磁器 水の平焼」岡部信行氏
日本一といわれる天草陶石を使う磁器と、地元の陶土を使う陶器。 赤なまこと青なまこ。独特の釉薬の二重掛けの技法が、人の目を引き付けます。
作り手と使い手のコミュニケーションからつくられる工芸品は、暮らしのさまざまなシーンに、豊かな表情を与えてくれます。現代の職人の技から生まれるみずみずしい工芸品の「あたたかさ」や「使いやすさ」を暮らしのなかでぜひ味わってください。
熊本県の伝統的工芸品は約90品目に及び、長い歴史があり、伝統的な技術や技法で作られています。
熊本県伝統工芸館では、工芸品に関する様々な展示、イベントを開催しています。
ぜひお立ち寄りください。
熊本県伝統工芸館
住 所 〒860-0001 熊本県熊本市中央区千葉城町3−35
電話番号 096-324-4930
営業時間 9:00 – 17:00
休館日 月曜日 ※月曜日が祝日・休日の場合、翌日が休館日
12月28日~1月4日、ほか臨時休館があります。
※事前に開館状況をご確認のうえ、お出かけください。