歩くのが嫌いな僕がハマった!熊本・小国「旧国鉄宮原線」廃線ウォークの魅力
「歩くのがキライ」な筆者が熊本・小国町の廃線ウォークへ!ノスタルジックなトンネルや絶景のアーチ橋など、予想を裏切る魅力が満載。運動が苦手な人にこそ読んでほしいレポート。

🌿この記事の目次
小国町は、ゆうステーションからこんにちは。おるとくまもと編集長(当時)のモリナガです。
突然ですが、お散歩は好きですか?
僕はキライです。
普段からほとんど歩かず、1日に3,000歩前後で生活をしています。なのですが、最近いろんな方に小国町の廃線ウォークが「メチャクチャいい!」とオススメされたので、後ろ向きな思いを抱えつつお散歩しに行ってきました。
旧国鉄宮原線とは?廃線跡が自然豊かなウォーキングコースに
今回お散歩するのはこのコース。
宮原線という、昔、国鉄が走っていたところを整備してウォーキングコースにしているとのこと。廃線ウォーク!ちょっと心に響く言葉です。
宮原線とは
宮原線(みやのはるせん)は、大分県玖珠郡九重町の恵良駅から熊本県阿蘇郡小国町の肥後小国駅までを結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線(地方交通線)である。1980年の国鉄再建法の施行を受け、第一次特定地方交通線として1984年に全線が廃止された。なお、線名の宮原(みやのはる)とは、終点の肥後小国駅のある阿蘇郡小国町の字名である。
Wikipediaより
歩き嫌いが体験!旧国鉄宮原線ウォーキングコースのリアルレポート
スタート地点「ゆうステーション」からのどかな道が続く
ちなみに、ゆうステーションは、いろんなバスが到着するバス停もあります。福岡からの直行バスも!※後で気づきましたが、写真を撮ってる自分が写ってました…。
ゆうステーションから少し歩くと、遊歩道の入り口が!写真でメチャクチャわかりにくいですが、左側に旧宮原線遊歩道と書いてあるのが分かるかと思います。この左側の坂道を登って、いよいよスタートです!
坂道を登るといきなりいい感じの道!観光業で働いている身としては、この草刈りがちゃんとされた自然の道を見ると、手がかかっている様子を感じることが出来て興奮します。自然を手入れ(保全)することで観光資源に育てるというのはステキなことですね!
ずーっとまっすぐな手入れされた道に興奮してます。昔はココを列車が走ってたんだなーとか思いながら感慨深い思いにもなりました。
歩いても歩いてもまっすぐ。たぶん300メートルくらいしか歩いてないのですが、既に普段歩かないからか汗をかき始めています。
最初の見どころ!ノスタルジックな馬蹄型トンネル
ちょっと飽きてきた頃に見えてくるのがトンネル!そういえば廃線になったところを歩いてたんだ!と思い出させられます。
なんだかいい感じのトンネルです。最近ではあんまり見かけなくなってきている馬蹄型のトンネルがなんだか懐かしい!
近づくとこんな感じ。くらくてこわいです。トンネルの長さは248メートルとのこと。
近づくと、照明スイッチが!
早速押してみると。
こんな感じで電気がつきます。いい感じ!よくよく考えてみると、トンネルの真ん中をこんなに堂々と歩いたのはこれまでの人生でなかった気がします。
出口に近づくと、こんな感じの風景に。薄暗い中を歩いてきたからか、外の光が嬉しかったです。別の世界に行く感じがハンパなく、タイムスリップ系の物語にトンネルが使われているのは凄く納得できます。千と千尋も、トンネルを抜けたし。
トンネルを抜けると、杉の多さに圧倒される散歩道が。そういえば、花粉症なのですが、小国杉は花粉ではなく、挿し木で育てられるため、花粉症を発症しません。(杉だらけの小国町ですが、熊本市内などに住んでたときと比べても全然花粉症を発症しなくなりました)
左に行くとクヌギ林と大岩と小川、丸山とあったのですが、
道が険しすぎたので、断念して紅葉のトンネルの方に進みます。
紅葉の時期ではありませんが、秋口には紅葉しそうな木々が茂り、たしかに秋には紅葉のトンネルになりそうな雰囲気。
ハイライト!絶景が広がるアーチ橋「幸野川橋梁」
紅葉のトンネルを抜けてちょっと歩くと高台に。これまでずっと左右を覆われていたので、なんだか開放感でした!
石で作られたアーチ橋が意外と高くて、怯みました。
橋の真ん中くらいからはこの眺め!田園風景が美しいとはこのことです!
そしたまた両側を囲まれた遊歩道へ。山を切り開いてある様子を見ると、昔、列車が走ってたんだなーと思い出します。(歩き疲れて何度も忘れてる)
ゴールは目前!涼しくて心地よい2つ目のトンネル
またトンネル!今度は250メートルです。1回目ほどの感動はなかったものの、日差しで熱くなってきていたので、トンネルの涼しさが嬉しかったです。このトンネルを抜けると、ゴールまであと少し。
【失敗談】ゴールの木魂館…まさかの休館日
実は今回、ゆうステーション→木魂館の方向で歩いたのは、木魂館には温泉&あか牛のレストランがあったからです!
博士の湯。まさかの休館日。
ごはん処北里バラン。こちらも休館。
呆然とする僕。みなさま、定休日は確認しましょう。
旧国鉄宮原線ウォーキングコース基本情報
コース概要
- 全長:約4.5km(ゆうステーション~木魂館)
- 所要時間:約1時間30分~2時間
- 難易度:初心者向け(高低差がほとんどなく平坦な道です)
アクセス・駐車場情報
- スタート地点:ゆうステーション(Google Map)
無料駐車場あり。福岡・熊本方面からのバスが発着するバスターミナルでもあります。 - ゴール地点:学びやの里 木魂館(Google Map)
無料駐車場あり。
おすすめの服装と持ち物
- 服装:動きやすい服装、履きなれたスニーカーで十分楽しめます。
- 持ち物:飲み物、汗拭きタオルは必須です。夏場は帽子や日焼け止め、虫除けスプレーがあるとより快適です。トンネル内は照明がありますが、心配な方は小型ライトがあると安心です。
トイレや休憩スポット
- トイレはスタート地点の「ゆうステーション」とゴール地点の「木魂館」にあります。コースの途中にはトイレがないため、出発前に済ませておきましょう。
- コースの途中にいくつかベンチが設置されています。
ウォーキング後に立ち寄りたい!小国町のおすすめスポット
温泉とあか牛グルメ「木魂館」(※定休日をチェック!)
本来なら、
こんな感じのあか牛のステーキを味わえます。あか牛を一頭買いしているからこそ、リーズナブルな価格であか牛を味わえます!肉好きには是非オススメしたいステキなお店です。ラーメンも美味しいです。
※2025年現在、メニューが変更されています。詳しくは公式ページをご覧ください。
【番外編】地元民に愛される「きりばる食堂」(閉店)
▼編集部より ライターが訪れた「きりばる食堂」は、残念ながら現在は閉店しています。当時の思い出として、ここにその記録を残します。
本当は、ゴール地点でもある木魂館の温泉と食事をご紹介して終わろうとしていたのですが、定休日だったので、地元の人が通う「きりばる食堂」に行って帰りました。ここのちゃんぽんと焼き飯は味が濃くて癖になります!
まとめ:初心者でも楽しめる!小国町の自然と歴史を感じる道
結構歩きました。メチャクチャイイ!かと言われると、結構良かった!とお答えしてしまいそうですが、歩くのが好きな方(苦にならない方)にとってはたぶんメチャクチャイイ!んだと思います。
大きな道から一本入っただけなのに、信じられないくらい静かで、トンネルや橋といった見処も多く、次の風景が楽しみなウォーキングでした。何より、昔鉄道が通っていたという名残を所々で感じることが出来るステキなコースではないかと思います!
帰りに、さっき上を通ったアーチ橋(幸野川橋梁)を下から見てみました!立派!あとで調べてみたら、戦時中の金属材料不足のなか架けられた「竹筋コンクリート」製のアーチ橋とのこと。竹筋コンクリート!初めて聞きました!
ではまた!
よくある質問(Q&A)
Q. 所要時間はどのくらいですか?
A. ゆうステーションから木魂館までの片道コースで、約1時間半~2時間が目安です。写真を撮ったり景色を楽しんだり、ご自身のペースでゆっくり歩いてください。
Q. 小さな子供や体力に自信がない人でも歩けますか?
A. はい、問題ありません。旧国鉄の線路跡なので高低差がほとんどなく、道も整備されているため、お子様連れや普段あまり運動しない方でも安心して楽しめます。
Q. どんな服装や持ち物が必要ですか?
A. 動きやすい服装と履き慣れたスニーカーで十分です。特別な装備は不要ですが、飲み物や汗拭きタオルは忘れずにお持ちください。夏場は帽子や日焼け止め、虫除けスプレーがあると快適です。
Q. トイレはありますか?
A. スタート地点の「ゆうステーション」とゴール地点の「木魂館」にあります。コースの途中にはトイレがありませんので、スタート前に済ませておくことをお勧めします。