第二回【熊本を代表するSF作家!梶尾真治先生】最新作『未来(あした)のおもいで 白鳥山奇譚』サイン会イベント報告
本に埋もれ、本が無いと生きていけない生活を送るミセ@ブックソムリエ。そんな彼が今回紹介するのは、熊本生まれ、熊本在住のSF作家 梶尾真治先生の最新作『未来(あした)のおもいで 白鳥山奇譚』について。発売を記念して蔦屋書店熊本三年坂で行われたトーク&サイン会の模様をご報告!
みなさんこんにちは。蔦屋書店熊本三年坂で書店員してる三瀬です。
蔦屋書店熊本三年坂では、多くの作家さんがサイン会やトークイベントを開催しています。そのなかから、2022年12月24日に行われた梶尾真治先生のトーク&サイン会の様子をお伝えしようと思います。
梶尾真治先生は、熊本県生まれ熊本県在住のSF作家で、熊本県を舞台にした作品が多くあります。
多くの作品を発表されていますが、1999年に刊行された『黄泉がえり』は映画化もされ、多くの方がご存じかと思います。
刊行作品は『未来のおもいで 白鳥山奇譚』(徳間文庫)2004年に光文社文庫から刊行されましたが、梶尾先生の『エマノン』シリーズの装丁画を手掛ける鶴田謙二先生がカバーを新しく書き下ろして再刊行。
巻末には初版刊行時にあった映画化企画を梶尾先生が発掘(!?)した、著者本人により書かれたシナリオを収録しています。まさにボーナストラックですね。
ご本人は存在を忘れていたらしいです。毎年のように新刊を刊行されているので、そんなこともあるかもしれません。
熊本ゆかりの場所が登場
ここで作品のあらすじを紹介します。
イラストレーターの滝水 浩一は白鳥山登山中、突然の雨に会う。
その時、山頂から降りてきた若い女性と鉢合わせ、雨宿りするために一緒に洞穴へと向かうこととなる。
滝水は持参した珈琲を煎れ、二人は柔らかな雰囲気に包まれながら、白鳥山についてお互いの想いを語り合う。
小雨になり、彼女はその場所から立ち去っていったが、彼女が座っていた場所に手帳が落ちているのを見つける。
すぐに追いかけたがすでに姿はなく、悪いと思いつつも手帳を開き、手掛かりはないかと確認する。
女性の名前は藤枝 沙穂流。書いてあった住所を訪れるが、そこに彼女は存在しなかった。
それもそのはず、まだ彼女はこの世界に誕生していなかったのだ。
なぜ生まれていない沙穂流と会ったのか?その謎を解明して二人は再び出会えるのか?続きが気になります。
この作品には白鳥山という熊本県に実在する山の他に「新町 海賊亭」さんなど、熊本ゆかりの場所が登場します。ここにも梶尾先生の熊本愛が垣間見えますね。
ほかにも驚きの人物が登場します。
なんと著者ご本人。
どのような形で登場するのか…それは、読んでのお楽しみです。
トーク&サイン会
では当日のイベントに戻りましょう。
イベントは感染対策を万全にして開始。まずはサイン会から始まりました。シールド越しですが、参加者一人一人にお声をかける梶尾先生。著者と直接お話ができる。サイン会の醍醐味ですね。
沢山のサインを描いてもらい、隣に用意したトークイベント用のステージに移動します。
ちなみにこのサイン会&トークイベントを12月24日に開催しました。この日はクリスマスイブですね。なぜこの日だったのか?それは梶尾先生の誕生日だったから!
ということで!先生には内緒でサプライズのケーキを準備しました!それがコチラ!
新装版のイラストをプリントしたバースデーケーキ!
イベント参加者から「ハッピーバースデー」の歌が自然と唄われました。
ケーキと歌のダブルサプライズに梶尾先生も大喜び!ステージには『銀河英雄伝説』『アルスラーン戦記』で有名な田中芳樹先生からお花も届いてました。
サプライズ後はオフレコのトークイベント。
ここでしか聴けないマル秘なお話が!!!
来場の方にはさらに嬉しいプレゼントがありました。今は絶版となった『インナーネットの香保里』と海外版の著作を抽選でプレゼント!祝われてもらう側から一転、渡す側に!カジシンサンタからのサプライズに会場は大喜び!抽選を見守る視線がアツい!こちらにも希望者にはサインを描いて進呈。全員サイン希望でした。まあ当然ですね。
こうしてイベントは大盛況。たくさんの笑顔を生み出してくれました。皆さんの喜んだ顔を拝見すると「やってよかった!」思いますね。
次回はまだまだ語り足りない!梶尾真治先生の著作についてお話したいと思います!
あの映画についても語りますよー!
コメントをしたい方はこちらから