冬の阿蘇といえば黒川温泉!「湯あかり」と「あか牛フェア」に込められた環境循環型の地域づくりに参加しつつ取材してきました!
黒川温泉では湯あかりも開催中!
12月24日〜4月1日の期間中、黒川温泉では竹灯篭を使った灯りのイベントである「湯あかり」を開催中です。
この美しい景色がどのようにして作られているかというと・・・。
思いっきり人海戦術で作られています!
こんな感じの竹ひごを、
針金で巻いて輪にします。
こんな感じで2箇所結束して出来上がり。コレだけでも地味に大変。
そして、それを組み合わせていきます。まずは2つ。
で、次に3つ・・・。これを9個組み合わせると。
こんな感じの竹ひごで作られた鞠が出来ます。
書くと簡単そうですが、形が上手く出来なかったりで、分解して作り直したり…。一つ作るのにメチャクチャ時間がかかりました(半日くらい)。今回、これを300個ご用意。竹ひご2700本を輪っかにして、それを組んで完成しています。1個1時間で出来たとしても300時間です。途方もない作業の蓄積で出来てることが伝わりますでしょうか?
「冬=イルミ」かもしれませんが、単に電球を買ってきて装飾するのではなく、こうやって手間暇かけて竹を編んだりするのは、実は田園風景を脅かす「竹害」の対策だったりもします。
黒川温泉では以前から、竹が育ちすぎて山が荒れたりするのを防ぐため、竹林の伐採を行っていました。その竹林を使って何かできないか?ということから6年前に始まった湯あかり。今では冬の風物詩として多くの方が訪れるようになってきています。
あか牛と草原景観もそうですし、湯あかりと田園風景も密接に繋がっています。ぜひ、冬の黒川温泉に自然との共生による風景を見に行かれてくださいね。