【マーケティングレポート】鍵を握るのは50代男性?全国のジャム売れ筋商品傾向を分析
分析結果
ビッグデータの加工や重回帰分析、分析結果の選定等々分析結果が出るまでに諸々の作業はありますが、割愛しましてさっそく結果をご紹介したいと思います。
抱える課題に則した分析結果が弊社システムの特色と紹介させていただきました。今回は”売上を伸ばすこと”を抱える課題と想定して分析しております。
<分析結果>
☆男性から購入割合が増えると売上金額が高くなる傾向にある
男性の方が金額に関係なく良いと思ったものは買うということでしょうか?☆50代からの購入割合が増えると売上金額が高くなる傾向にある
高くても質の良さで選ぶ方が多いのだろうと思います。☆中部地方での購入割合が増えると売上金額が高くなる傾向にある
愛知県ではあんトーストが有名だったりしますので、パンと甘いものの組み合わせが舌にあっているのかもしれません。☆ブルーベリーが入っているジャム・マーマレードは売上金額が高くなる傾向にある
ジャム選び、迷ったときのブルーベリーなのでしょうか。人気があることは納得できます。
結果の一部を抜粋ですが、以上のような傾向が見られました。
私なりに考えて的を射た仮説を立てることができたと思っていたのですが、結果は仮説と大きくズレがありました。
今回結果を参考にすれば、私の挙げた仮説である
仮説
①女性目線の商品。
②年齢は30代~40代をターゲットに。
③全国でのプロモーションを展開。より多くの人に認知される商品。
こちらよりも
仮説(分析結果を踏まえて)
①男性目線商品を開発。
②年齢は50代をターゲットに。
③中部地方でのプロモーションに重点を置き経費を削減。
④ブルーベリーを入れたジャムにする。
以上のような方針で商品開発をしてみると効率的な売上のアップに繋がるのかもしれません。
結果を基に改めて考えてみると、確かに理由は分かる気がしますが肌感覚とは違う印象です。この通りに実証すれば絶対に売上が上がるというものではありませんが、客観的な”違った目線”を持つことが出来ました。
まとめ
地元特産品を県外へ発信するという試みはどこの地域でも行われていますので、他地域の商品に埋もれない魅力的なものを作るための工夫が必要です。
冒頭申し上げた通り、特産品のブランディング等観光の分野では勘と経験に基づいて形になっていくことが多いように思います。
もちろん現場で携わってこられた方々の肌感覚は必要不可欠だと思います。しかし、そこに過去のデータからのマーケティングを行うことで客観的な目線も入れること、また、仮説と検証によるPDCAサイクルを繰り返していくことがよりよい商品作り、ひいては観光地作りに繋がっていくのだと思います。
くまもとDMCは更なる熊本の観光振興に向け、マーケティングという側面からも貢献をしていきます。皆様のお力添えがなければ決して成しえないことだと思いますので、ご意見ご要望いただきながら一緒に熊本ブランドを磨き上げていければと思います。何卒宜しくお願い致します。