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天草の生産者のみなさんありがとう!旬の食材おいしくいただきます!|第3回|農産品加工・販売の井上さんを訪ねて

みなさん、こんにちは。おるとくまもと編集部ノハラです!

さて、「天草の生産者のみなさんありがとう!旬の食材おいしくいただきます!」シリーズは、天草の生産者を訪ね、生産者の方の取り組みと旬の食材をご紹介、そしておいしくいただいてしまうという、僕が楽しいばかりのつくりになっている、そんな記事です!

第1回はムラサキウニを、第2回では晩柑をおいしくいただいちゃいましたが、第3回は初夏から夏にかけての旬の西洋野菜であるズッキーニを取材させていただきます!

第1回、第2回記事はこちら。
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農産物加工・販売 軽食・コーヒー「HAND MADE(ハンドメード)」

今回、ズッキーニの取材がお題目ですが、お訪ねしたのは天草空港からほど近い天草市の佐伊津(さいつ)にある「HAND MADE(ハンドメード)」さん。
農産物加工・販売をメインに起業し、平成29年5月に軽食・コーヒーを提供するカフェスペースをオープンしました。


HAND MADE 外観(農産物の加工場も兼ねる)


HAND MADE 店内の様子
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天草市の中心、本渡(ほんど)から車で10分くらいですが、HAND MADE は広い農地に隣接しているので場所の説明がなんとも難しいです。
気持ちとしては川を渡って林を抜けた農地の中に忽然と現れる感じなので、ナビ頼りがおすすめです。(看板も目印!)


農地にある看板。お見落としのないように!

農産物加工・販売 井上さんご夫婦[天草市佐伊津町]


井上裕紀子さん[妻:昭和56年生まれ]、政哉(まさや)さん[夫:昭和56年生まれ]

HAND MADE をされているのはこのおふたり。井上さんご夫婦です。(ズッキーニ畑をバックにぱちり)
おふたりにHAND MADE をはじめた経緯をお聞きしました。
政哉さんは、熊本市内の飲食店で働いていたのですが、平成23年に政哉さんの故郷である天草にふたりでUターン。
いったん政哉さんは父親を手伝い、一緒に仕事をしていたそうです。
一方、政哉さんの母親は岡村農園さんに勤めているのですが、その岡村農園の経営者の岡村さんが農産物の加工品ができないかと発案。「母の仕事も手伝おうかなという感じ」で、政哉さんと裕紀子さんで平成28年に農産物の加工場として、岡村農園に隣接するかたちでHAND MADE の加工場をはじめたそうです。
今、HAND MADE では、岡村農園の農産物の販売と天草産の原材料をつかった加工品の製造をしています。

また軽食・コーヒーが楽しめるカフェスペースは平成29年5月にオープン。
「最初は加工場で製造した商品をいろいろなお店に置いていただこうと考えたんですけど、自分のところでいったん売ってみたらどうだろうということで店舗販売をはじめました。カフェも加工品や農産物を売るきっかけになればと思っています」と政哉さん。
なお、カフェスペースの理想は、「ぷらっと寄って、ゆっくりしていただけるような感じが一番」とのこと。

さて、農産物販売ではズッキーニがもちろん旬の商品ですが、まずは HAND MADE の看板商品をご紹介!

バジルソース「Basilne(バジルん)」


Basilne(バジルん)左:1,480円/右:お試しパック450円[冷凍商品]

HAND MADE の看板商品はバジルソースの「Basilne(バジルん)」。
「これを商品化するために加工場を建てたといっても過言ではない」そうです。
使用されるバジルはすべて岡村農園さんで育てた、農薬は必要最小限に努められたもの。
原料の50%以上がスイートバジルという、生産農家と協業だからこそできる贅沢なつくりが自慢。
味つきなので、そのままパスタにからめればジェノベーゼパスタができちゃいます!
すっごく、緑が鮮やかなんですが、この色を出すのに相当工夫されているそうです。


バジルソースの他、ドレッシングやピクルス等、採れた農産品に合わせて様々な商品を製造。


ぼくが個人的に驚いたのが写真右のガネアゲの冷凍(300円)。なかなかありそうでない気がします。
サツマイモがたくさん採れたときに製造したそうです。電子レンジで温めればすぐ食べられます。

◎ガネアゲ
サツマイモを短冊状に切って、生姜などで調味をした衣をつけてで揚げたもの。
天草の郷土料理。法事などで精進料理として出されることも多い。
揚げあがりの様が、芋の一本一本が足のように横にはみ出し、カニ(天草方言でガネ)を彷彿とさせるため、ガネアゲという名前がついたとされる。

他にも例えば…
「この間は、無農薬の小松菜をもう出荷しないとコンテナに3杯もってきてくれた方がいて、この小松菜は簡単にボイルして冷凍しました」といったことがあったり、
「ドレッシングに使ったニンニクもたくさんとれたらからと持ってきていただいたもの」だったりするそうです。

「基本は岡村農園さんが収穫したものを加工・販売することが一番多いのですが、その時々でどうしても市場の消費と供給とのバランスがとれなくなって、近隣の農家さんで過剰になったものを仕入れて、なにかに加工することがあります」
「あれば何か作ってみようという感じで、あんまり深く考えていないというか(笑)」
おふたりは謙遜されていますが、必要とされることを小ロットでトライしていく、そんな姿勢でやられているのだなあと思いました。

農地見学|バジル・ハーブ編|

今回の取材はズッキーニが主題なのですが、「Basilne(バジルん)」を見たらバジル畑も撮らずにはいられませんね。
裕紀子さんのご案内で岡村農園さんのバジル農地を見学させてもらいました。


ハウスに鮮やかな緑のバジルが並びます。


こちらはスイートバジル。一般的なバジルですね。


スイートバジルを摘む時は指で指しているところから切るそうです。芽先を摘み取るとどんどん枝の数が増えていきます。
政哉さんによると「天草の気候であれば3、4月から11月までは出荷できるかな」とのこと。


ナポレターノという品種のバジル。スイートバジルより風味と芳香が強い。


こちらはバジルの隣のハウスで育てられていた、ルッコラの仲間のセルバチコ(別名:ワイルドルッコラ)。
ぼくは、ハウスに植えられたセルバチコを見て、水菜を育ててるんだなあと思っていました(笑)。
ルッコラと同じようにゴマのような香りがしますがルッコラよりも風味が強く、野生的なのだそう。


年間を通じてバジルの栽培をするので、ハウスの横では芽を出したばかりのバジルもありました。

>次のページ「今日の本題・ズッキーニ」

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キュレーター紹介

ノハラ

千葉県生まれ。縁もゆかりもなかった天草の離島・御所浦に、学生時分に縁ができ、数年前から島住まいです。 趣味は和船、櫓漕ぎなど。お刺身をはじめとした魚料理が好きで「おいしい魚を食べ続けられるように」というのがここ最近の気持ち。

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