【林業ハトが往く!】そうだ!山を食べてみよう!山の恵みをドラフトビールにしてみた。やつしろ林研グループ
え!木がビールに!?熊本県八代の林業研究グループ「やつしろ林研」が、スギとヒノキの葉っぱで驚きのクラフトビールを開発。森を五感で感じる全く新しい味覚体験。八代よかとこ物産館にて数量限定で登場、話題必至の地域活性化プロジェクト!

この記事は、熊本県林業研究グループ所属のハトライターメアリーが、グループの会員さんの活動や木や山を相手に活動をしている方々をご紹介するページです。
木とかその辺の葉っぱって、食べられたら良いなぁ…
誰でも一度は子どもの頃に思ったことがあるはず!(←いや、ないと思います。 by編集部)
そんなハトの野望を、やつしろ林研と八代よかとこ物産館さんが叶えてくれました。
ハト×イケメン=山を感じるビール
〜回想〜
あれは、、確か遡ること1年くらい前。
突然のよかとこ物産館のイケメンゼネラルマネージャー福田さんからの、ハトへの呼び出し。
アタイ、何か店で悪さでもしたのかなぁ…とガクブルで伺いました。
無茶ぶりが酷すぎる。
目には目を、歯には歯を、無茶ぶりには無茶ぶりを! メアリーが、常日頃から指針としている思想ですわ!!
「そうだ!木でビールつくりましょ⁉︎」
この一言がすべての始まりでしたわ。
ハトとゆかいな仲間たち、ビールをつくる。
それからは、メアリーが所属している、やつしろ林研グループの方々への賛同もいただきスギとヒノキの葉っぱを使ったドラフトビールへの奮闘、もとい格闘が始まったのです。
会員の皆様での視察研修でアロマのお勉強をしたり、
2025年3月某日、会員さんが大雨の中にスギ、ヒノキの葉っぱを収集。
八代内の2ヶ所での葉っぱの回収を行い、
やつしろ林研のグループ会員さんで、葉っぱをチョキチョキして、できるだけ細かくして、真空パックで、広島県の製造会社さんに送付。
製造会社の株式会社ハートピアさんでも、木の葉っぱでのドラフトビールははじめての試みだったようで、とんでもない回数の試行錯誤を繰り返されたようです。
ドラフトビールの味付け(風味つけ)は、薄足から徐々に。ここをいっぺんにしてしまうと後から香りが濃すぎるからといって、元には戻せない。お料理と同じですわね!
製造途中に、広島県福山市の製造会社さんで試飲させていただきました。
今回のドラフトビールは、ペールエールをベースに初夏のビールらしくすっきりをメインにしたそうです。
飲んだときに、香りが一気に広がる工夫のため、スギヒノキの葉っぱを一時発酵させ熟成し、スパージングのタイミングで投入(スパージング(Sparging)とはビールづくりで、「糖化(マッシング)」の後に行う工程)
【通常のドラフトビール製造工程】※メアリー調べ
① 粉砕 (クラッシング)
麦芽を粗く砕きます。
目的: この後の糖化工程で、麦芽に含まれるデンプンを効率良く糖分に変えられるようにするためです。
② 糖化 (マッシング)
粉砕した麦芽に温水を加え、温度を調整しながら(一般的に約65~70℃で約1時間)じっくり混ぜ合わせます。
麦芽に含まれるデンプンが酵素の働きによって糖分に変わる重要な作業です。
この工程を経て、甘い液体である麦汁 (Wort) ができます。
③ ろ過 (ラウターリング)
糖化によってできた麦汁と、麦芽のかす(グレインベッド)を分離します。
クリアな麦汁だけを次の工程に進めるための作業です。
④ スパージング (Sparging)
ろ過で残った麦芽のかすに、再び温水をかけて洗い流します。
かすに残っている糖分をできるだけ多く回収するための工程です。
⑤ 煮沸 (ボイル)
ろ過・スパージングで集めた麦汁を沸騰させます(約60~90分間)。
麦汁の殺菌や不要な成分の凝固を行うと共に、ホップを加えます。
初期に加えるホップ: ビールに苦味を付けます。
終盤に加えるホップ: ビールに良い香りを付けます。
⑥ ワールプール (沈殿分離)
煮沸が終わった熱い麦汁を勢いよくかき混ぜ、渦を作ります。
これにより、ホップの残りかすや凝固したタンパク質などの固形物が麦汁の中央に集まって沈殿します。
澄んだ麦汁だけを効率良く次のタンクへ送ることができます。
⑦ 冷却 (クーリング)
煮沸によって熱くなった麦汁を、酵母が活動できる温度(約10~25℃程度)まで急速に冷やします。
⑧ 発酵 (ファーメンテーション)
冷却した麦汁に酵母(イースト)を加えます。
酵母が麦汁に含まれる糖分を食べて分解し、アルコールと炭酸ガスを生成します。
この過程でビールの骨格となるアルコールと風味が生まれます。発酵期間は数日から数週間かかります。
⑨ 熟成 (コンディショニング)
発酵が終わったばかりの若いビールを、低温で数週間から数ヶ月間貯蔵します。
味が落ち着き、風味が増し、不要な成分が沈殿してビールがよりクリアになる重要な工程です。
⑩ ろ過 (フィルタリング)
熟成を終えたビールをフィルターに通し、残った酵母や濁りの原因となる微細な粒子を取り除きます。
この工程を経ることで、多くの**生ビール(ドラフトビール)**のような透き通った外観になります。ただし、濁りを楽しんだり、意図的に酵母を残すタイプのビールでは行わないか、軽く行う場合があります。
⑪ 炭酸ガス調整・樽詰め/パッケージング
完成したビールに適切な量の炭酸ガスを溶け込ませます。
その後、製品として樽(ケグ)や瓶、缶などに詰めます。ドラフトビールは主に樽に詰められます。
適切に品質管理(特にドラフトビールは低温管理が必須)された後、出荷されてお店などで私たちの手元に届きます。
通常のドラフトビールのアロマなどの香りつけは、この5:煮沸ボイルで行うみたいなので、本当に苦心されてつくられたのが分かります。
イケメン、ラベルをつくる。
こちらのラベルは、よかとこ物産館のイケメンゼネラルマネージャー福田さんのデザイン。
やつしろ林研のロゴとハト入れてって言ったら、入れてくださいました。
今回は、よかとこ物産館クラフトビールの第六弾なので、ロックRock。
とってもカッコいいですわ!!
製造会社の株式会社ハートピアさんでも今回のドラフトビールの出荷日ギリギリまで、調整を重ねられ、八代よかとこ物産館に4/30に到着しました。
前回飲んだときよりも、さらにスギヒノキの香りを濃ゆく出したそうです。
ハト、ビールを飲んでみる。
早速、試飲会ですわ!!
家にあったグラスが酒呑みのグラスでごめんなさい。
左が、非加熱。右が加熱です。
こうやって比べたら、色の違いも分かりますね!
飲み比べた結果は…
非加熱の方が、スッキリ。
加熱は深み(コク)があるお味。
暑い日に、がぶ飲みしたい場合は非加熱。
まるで、初夏の森林散策をしているかのような清涼感ですわ!! スッキリさわやか! オロナ・・・以下自粛。
加熱の方は、夏から秋にかけて食欲を刺激するかの如く。
ちなみに、この日のメアリーの夕飯はサラダスパゲティでしたが、乳製品とも合うなあという印象でした。
どちらも、スギヒノキの香りが効いていて、是非皆さまにお飲みいただきたい仕上がり。
目で愉しんで、
鼻で木の香りを感じ、
舌で強めの炭酸を感触を感じ、
山の声を聴いていただける一品ですわ、
おるとくまもと読者に特典
販売は、八代市のよかとこ物産館と東陽の道の駅です。本数限定での販売となりますので、ぜひお早めに手に入れられてください。
なお、おるとくまもとを見た!とお伝えいただくと、このかっちょ良いRockステッカーを通常一種類のプレゼントのところ、2種類もらえちゃいます(よかとこ物産館限定)
このかっちょ良いステッカーも忘れず貰ってくださいね!
ハト、仲間を募る。
これからも、やつしろ林研グループでは面白い活動をたくさん考えています。
林業や森林に興味がある方、山が好きな方、ぜひお問い合わせください。
八代地域林業研究・普及連絡協議会
(窓口:熊本県南広域本部農林水産部林務課内)
0965-33-3592
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