【似顔絵オーダーもOK!】くまモンのマトリョーシカが発売!
イラストレーター・ウエハラナオミさんによる「くまモンマトリョーシカ」が完成! ご家族そっくりのマトリョーシカをオーダーすれば、プレゼントにも大好評ですよ!
熊本市の中心部・通町筋バス停前に位置する『熊本市現代美術館』は、2024年6月30日まで『サンリオ展』が開催中。
キティちゃん等のグッズがいっぱいのミュージアムショップ内に、熊本で活躍する作家さんの作品が購入できるコーナーがあります。
東京芸術大学の学長でもある、現代美術家の日比野克彦さんがパッケージデザインされた“青森アップルジュウス”も並んでいました。実は日比野さんは、熊本市現代美術館の館長なのです。
おっ、熊本県しあわせ部長こと“くまモン”のマトリョーシカがあるじゃないですか! 作者はウエハラナオミさんです。
大中小の3個が入れ子になっていて、大は辛子レンコン、中は熊本ラーメンを手に持っています。小は、湯飲み?
ウエハラさん:「いきなり団子です」
あ、半分に割った状態ですね! 熊本名物そろい踏み!!
もちろん熊本県の許可済みですね。一つ一つ手描きで、100セット限定。シリアルナンバー入りです。
東京の有楽町駅そばにある熊本県のアンテナショップ『銀座熊本館』でも9月までの販売が決まっています(継続されるかもしれません)。
ん、この白い牛の鼻輪みたいなのは何?
あ、くまモンのしっぽ。細部まで表現されています。
白木のマトリョーシカ型にペイントして
ウエハラナオミさんは、フリーランスのイラストレーター。
『ハンズ熊本店』の在熊アーティストの展示販売の時は、白木のマトリョーシカ型に肥後六花をペイントした“肥後六花マグネット”などを用意されていました。
オリジナルのマトリョーシカのオーダーも受け付けてくれるんですよ(※現在の予約状況では1年待ち)。
うわー、8個もの、わんにゃんマトリョーシカ!
か、か、可愛すぎる!!!
ウエハラさん:「これは保護犬や保護猫の活動をされている方のために、実際のワンちゃんたちの写真を見て描きました。ドングリとか柿とか、それぞれの好物を持たせています」
これは、ご家族でしょうか。
ウエハラさん「海外在住の日本人男性へ、お母様からのサプライズプレゼントです」
おヒゲがステキな男性、きっとビール好きなんでしょうね。花柄ワンピの奥様は外国人? 絵筆をお持ちなので、絵を描かれるようですね。
3人目はお子さんですね。
ウエハラさんは写真を見て表情や着ている物を描かれるそうですが、こんな風に人となりを表すものが盛り込まれているとすごく嬉しいですよね!
男性の胸のポルシェのロゴが目立ちますが、実は「NO PORSCHE NO LIFE(ポルシェなしでは生きていけない)」と書いてあります。
そして注目! 手前にある小さな車が見えますか?
ピーナッツくらいの大きさですが、ホイールまで描き込んであります。
よく見たら、ロゴ入り! これはファンにはたまりませんね。
ウエハラさん:「人や動物以外のものでも描けるから、マトリョーシカは楽しいんです!」
いやいや、こんな曲面に描けるウエハラさんの画力あってこそですよ。
はじまりは、お友達へのプレゼント
そもそも、なぜマトリョーシカに自分で絵付けしようと思われたのでしょう。
ウエハラさん:「昔からマトリョーシカが好きで、神奈川県鎌倉市のコケシとマトリョーシカの専門店『コケーシカ』に行ったりしていました。でも自分で描こうとは思ってなかったんですよ。10年くらい前に世界堂ビルに行ったら白木のマトリョーシカがあったんです。嬉しくて、熊本に買って帰りました」
自分でマトリョーシカを制作するつもりは全くなかったのに、お友達からきっかけをもらったそうです。
実はマトリョーシカは日本のコケシがモデルだそうで、熊本市にある手ぬぐいなどの和風雑貨を扱うお店『和雑貨 一花(いっか)』で、マトリョーシカ展が企画されました。
熊本でマトリョーシカ展が開催されるなんて、ウエハラさんはもちろん行かれました。
その後、一花さんのお声がけで、老舗かまぼこ店の『糸石家』さんもマトリョーシカ展へ。
一花さんから、共通の友人であるウエハラさんがマトリョーシカ好きだと聞いた糸石家さんは、「マトリョーシカを買うなら、ぜひオリジナルが欲しいな。ウエハラさんなら作れるのでは?」とひらめきました。
早速、電話で「オーダーできる?」と聞いて来られ、白木のマトリョーシカ型を持っていたウエハラさんは、「作れるかも!」
糸石家さんから「年齢を背番号のように入れて」など指定がありましたが、何しろ初めてで作り方もよくわからないウエハラさん。絵の具やニスなど工夫し、試行錯誤の末にやっと完成したのがこれ!
糸石家さんご夫婦のエプロンには、「I♡ NERI 2」という老舗練り物店にぴったりの文字が。
3番目に大きいのは、大人気商品の“チーズ揚げ”! とろ~り感がたまりません。それに招き猫2体を加えた、5個セットでした。
ウエハラさん:「初めて作らせてもらったマトリョーシカなので、糸石家ご夫妻へプレゼントしようと思ってお渡ししたのですが、『それはいかんよ』と、無理やり代金を渡してくださったんです」
親しき仲にも礼儀あり、ですね。
そして糸石家さんがイベントなどで出張販売をされる時に、このマトリョーシカを飾っていらしたのです。そこで「これ可愛い!」「ご夫婦にそっくり!」と話題に。
また別の話ですが、ウエハラさんお気に入りのお店の一つに、『Metropole Muffin(メトロポールマフィン)』があります。
熊本市中央区のご自宅の一角でマフィンを手作りされていましたが、クローズされる話を聞いたウエハラさんは、マトリョーシカに似顔絵を描いてプレゼント。
ウエハラさん:「美味しいマフィンが大好きでした。『長い間お疲れ様』という感謝の気持ちを込めました」
※『Metropole Muffin』さんは、現在上通の『オモケンパーク』などで販売再開されています。
芸術作品というより、お友達のためのオリジナル制作として始めたマトリョーシカたち。
それらをSNSで発信すると、「思い出の服を着た家族を描いて!」「ペットも入れて!」と、次々にオーダーが来るようになったのです。
知っている人だけにしか通じない、合言葉を入れるファミリーもあります。遠くに離れて住んでいても、家族のマトリョーシカがあれば、心はつながっていると感じます。
思い出をマトリョーシカに込めて
ご夫婦&ワンちゃんはわかるけど、右端の椿は一体何?
ウエハラさん:「ワンちゃんの名前が椿ちゃんなんです。家族に大切な思い出を残して、虹の橋を渡ってしまったんですよ」
ああ、リビングなどに飾ると、「椿ちゃんといつも一緒」という気持ちになりますよね。
これ贈られたら泣くわ。
パン・紅茶・ハトが描かれていますけど?
ウエハラさん:「2022年2月末にロシアのウクライナ侵攻が始まったころのニュースで、ウクライナ軍に降伏した若いロシア兵を知りました。彼に、ウクライナの人がパンと紅茶を与えたんです。さらにスマホを渡して、ロシアにいる母親にTV電話。ロシア兵は母親の顔を見て号泣したそうです」
ウクライナの人の思いやりを表すパンと紅茶。そしてハトは平和の象徴ですね。
平和を願うウエハラさんの気持ちが表れたこの作品、タイトルは『パンと紅茶のマトリョーシカ』。
ハンズ熊本店で販売した時、売上は全額寄付するという心意気に賛同してくださり、初日に売り切れました。
くまモンのマトリョーシカ
ウエハラさんの描くマトリョーシカは、伝統的なロシアの民族衣装を着た女の子とは違う、オリジナルの魅力があります。
ウエハラさん:「自分らしい、現代的なマトリョーシカを作りたいですね」
くまモンを描くきっかけは?
ウエハラさん:「オーダーやオリジナル作品を制作していくうちに、『何か熊本のお土産が作れないかな』と思ったんです。鹿児島県には西郷どんマトリョーシカがあり、高知県には坂本龍馬マトリョーシカがあるんですよ。熊本は加藤清正公かなぁと色々考えましたが、やっぱりくまモンだなっと。丸い形もくまモンにぴったりですよね」
3個セットで12,100円(税込)です。円柱型の箱もキュート。
地元の作家さんの作品が並ぶコーナーには給水機もあるので、ちょっとひと休みすることもできますよ。熊本市現代美術館に来られたら、お寄りください。
オリジナルのマトリョーシカのオーダーは、ウエハラさんのインスタまでお願いします。
ただし「誕生日までに作って」などの急ぎのオーダーは受け付けられません。現在の予約状況では1年くらいかかるので、ワクワクが長続きしますね!
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