周辺の人気絶景スポットもお忘れなく! 日本マラソンの父の功績を称える『金栗四三ミュージアム』に行ってきました〜後編〜
金栗四三も訪れた!? 観光スポットに寄り道しよう
今年の大河ドラマ『いだてん』主人公のひとり、金栗四三の足跡を辿る熊本ショートトリップ。
金栗の生誕地である熊本県和水町に開館した『金栗四三ミュージアム』と『金栗四三生家記念館』でたっぷりとドラマの余韻に浸ったら、再びJR熊本駅を目指して帰路につきましょう…と、その前に!
自由自在に旅程が決められるレンタカーならではの寄り道タイムを楽しんでみませんか?
おるとくまもと編集部がオススメしたいのは、金栗四三も目にした可能性がある(!?)熊本市の名所や絶景スポット。
ふらりと立ち寄った先には、忘れられない光景が広がっているかもしれませんよ。
オススメその1〜宮本武蔵の真髄に触れる〜
ひとつ目のオススメ観光スポットは、誰もが知る剣豪・宮本武蔵にちなんだ場所、霊巌洞です。
霊巌洞(れいがんどう)とは、熊本市の西方、金峰山の山麓にある洞窟のこと。うっそうとした樹木に囲まれ、神秘的な霊場として知られる雲巌禅寺の裏山にあります。
晩年の5年間を熊本で過ごした宮本武蔵が、この洞窟にこもって兵法書「五輪書」を著したことは、あまりにも有名です。
生涯負けなしの武蔵にあやかり、今も必勝祈願や合格祈願に訪れる人が跡を絶たない霊巌洞。
「五輪書」が翻訳され世界的に広まったことをキッカケに、海外からの観光客も数多く訪れているのだとか。
ちなみに、雲巌禅寺から霊巌洞に至る岩山を削った細道には「五百羅漢」が安置されています。
この五百羅漢は、熊本の商人が約200年前、24年の歳月をかけて奉納したと伝えられるもの。姿形、表情もすべて異なる石仏たちは、神秘的な力を放っているよう。思わず時間を忘れて見入ってしまいます。
緑豊かな山道の途中に、時を忘れたようにひっそりと佇む洞窟と石仏たち。木々を揺らす風の音を聞きながら瞑想気分で目を閉じれば、不思議と心が落ち着きます。
武道や宮本武蔵に興味がある方のみならず、静かな時間を楽しみたい方にはぜひ訪れてほしいスポットです。
【DATA】
霊巌洞/五百羅漢
住 所 熊本市西区松尾町平山589(雲巌禅寺内)
料 金 高校生以上200円、小・中学生100円
営業時間 8:00〜17:00
お問合せ 096-329-8854(霊巌禅寺)
絶景! 海に沈む夕日と茜色のみかん畑
次はこちらの絶景! 「ナルシストの丘」をご紹介します。
金栗四三の熊本時代といえば、段々になったみかん畑をイメージする方も少なくないのでは?
そんな柑橘類の一大産地、熊本市西区河内町に「ナルシストの丘」はあります。
何ともユニークなこの名前は「ベンチに腰掛け、この景色を眺めていると自己陶酔に浸れるから…」という理由から付けられたそう。
晴れた日は有明海から、遠く雲仙まで見渡せるこの場所。ウェディングフォトやライダーたちの休憩スポットとしても人気があります。
金栗四三が生まれ育った熊本県和水町から、熊本市を結ぶルート上にある「ナルシストの丘」。
金栗四三も、ひょっとしたらここで夕暮れ時のデートを楽しんだかもしれませんね。
【DATA】
ナルシストの丘
住 所 熊本市西区河内町野出
いかがでしたか? この他にも、JR熊本駅や『金栗四三ミュージアム』の周辺には、温泉や果物狩りなど“熊本ならでは”が楽しめる観光スポットが点在しています。あちこち足を伸ばして、熊本市にもう1泊…というのもオススメです。
もっと濃厚に「いだてん」の世界を知りたい人は…
ドラマの世界をもっともっと濃厚に感じたい!というあなたには、金栗四三が晩年を過ごした玉名市にオープンした『いだてん 大河ドラマ館』がぴったり。
ドラマのオープニングテーマが高らかに鳴り響く館内では、出演者のパネルや高瀬川周辺のジオラマ、ドラマに登場する小道具や衣裳の展示など、これまた五感で体感できる楽しいコンテンツが山盛りです。
【DATA】
いだてん 大河ドラマ館
住 所 玉名市繁根木163
料 金 高校生以上600円、小・中学生300円
営業時間 9:00〜17:00(最終入場16:30)
お問合せ 0570-06-5588(受付9:00~17:00)
金栗四三ゆかりのお土産はこちらで!
『いだてん 大河ドラマ館』の隣には特産品販売所もあり、こちらは誰でも入場可能です。金栗四三ファンなら、ぜひ立ち寄りたいスポットですね!
店内には、タオルやTシャツなど金栗四三ゆかりのグッズをはじめ、地元の特産品がズラリと並びます。
写真は、玉名市にふるさと納税をすると返礼品として選択できる「ランニング足袋KANAKURI」。玉名市で自営業を営む男性が、足袋でマラソンコースを駆け抜けた金栗四三に感銘を受け、企画した商品です。
これを履けば、金栗四三気分でランニングを楽しめちゃうかも!?
2020年の東京オリンピックに向けて、ますます盛り上がりを見せる金栗四三の地元・熊本県。
ぜひ、実際に訪れて、その賑わいを肌で感じてみてくださいね。