【九州屈指の農業王国!】やつしろのおいしいもの巡り〜片岡さんのトマト編〜
豊かな自然に恵まれ、年間を通じて多くの農作物を生産する八代地域。そんな“やつしろのおいしいもの”を巡るこの企画、第七弾は八代が誇る冬・春の生産量日本一のあの作物、「トマト」!! ユニークすぎる販売情報や生産農家さんへのインタビューとともに、昨年スタートした新プロジェクト「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」の取り組みをお伝えします♪
こんにちは!
熊本の旅×食がだいすきなたびーなです
突然ですが皆さん、「やつしろのおいしいもの」といえば何を思い浮かべますか♪
八代の農作物として全国的に有名なトマトや晩白柚のほかにも、九州、いや全国トップクラスの生産量を誇る野菜や果物がたくさんあるんです。
西に内海の不知火海、中央には水田平野、東には九州山地のほか球磨川や氷川などの清流が流れ、豊かな自然に恵まれている八代。まさに、全国でも有数の農業生産地帯!
「やつしろのおいしいもの巡り」第六弾の今回は、なんと八代が誇る農作物のひとつ、「トマト🍅」に注目✨✨『Asis farm』さんのユニークすぎるトマト販売情報とともに、生産農家さんへのインタビューをご紹介します♪
『Asis farm』のトマト✨
https://www.instagram.com/asis.farm/
『Asis farm』(熊本県八代市)では、50種類のトマトを栽培しているんだそう。
「見たことのないものを作りたくなります」と話す片岡さんのもとには、飲食店さんから「こんなもの作って」なんてリクエストも。
ユニーク過ぎて売り先に困る事もあるので取引先も随時募集中です😅🙏💦
まずは、片岡さんのトマトの販売情報をご紹介します✨(トマトへのこだわりについては、記事後半のインタビューでご紹介しますね🐝)
『Asis farm』のトマトはこちらでお求めいただけます
1.「Asis farmの無人販売所」
無人販売の需要が伸びていて、特に野菜を買いたい人が多いという調査結果を見て始めたという無人販売所。
八代市内に4ヶ所ありますが、今の時期は麦島店を中心に、ベビーリーフなどを販売なさっており、評判は上々で常に品薄状態だそう😲✨
ブロッコリー・アスパラガスの水田さん も出品!
入荷情報はインスタグラムで発信しています
2.八代市や熊本県内の飲食店で絶品料理も楽しめます♪
やつしろプレスさんも絶賛!八代市の地中海バル𝐵𝑅𝒰𝒞𝒪【ブルッコ】
氷川町の人気イタリアン・パッシオーネのランチにも登場♪
3.ユニークな開発商品も…
地元の企画会社「株式会社いっすんぼうし」の日隈社長と、八代産の無農薬ビーツやトマト、近隣のレモンで、真っ赤な美味しいポン酢しょうゆ「ロゼポン」を共同開発。
カニ酢として使用したり、オリーブオイルとスパイスを加えてドレッシングにしたり、生姜を足してしゃぶしゃぶのたれとして使用するのもおすすめです。
また昨年に同社と開発したトマトスパイスと、トマトをモチーフとした中編SF小説をパッケージングしてクラウドファンディングサイト・CAMPFIREで出品したところ、支援総額はなんと1,553,480円。全国で大注目を浴びました。
“やつしろの農業”を支える『Asis farm』片岡孝充さんにお話を伺いました!
今回ご紹介したトマトを作っているのは、熊本県八代市『Asis farm』の片岡孝充さん。
就農のきっかけや野菜作りへのこだわり、これからの“やつしろの農業”に対する想いを伺いました。
🍅就農のきっかけ
(片岡さんコメント)
実家は農家ではないんですが、八代で生まれ育つ中で農業はずっと身近なものでした。
高校生の時にトマト農家でバイトしたのが楽しくて、いつかは農業がしたいと思うようになりました。
社会人になって建築や自動車整備などの仕事をしていましたが、5年前に父から「30までに自分が『これだ』と思う仕事を見つけろ」と言われたのをきっかけに、またチャレンジするなら若いに越したことはないと思い、28歳で新規就農しました。
当初はミニトマトを大量生産し選果場にもっていくという一般的な生産販売をしていましたが、2020年7月豪雨でそれを見直しました。
苗を植えた翌日にハウスが流されてしまったんです。
これからどうしようと絶望しましたが、もともと大量生産大量消費に疑問を抱いていたところもあって、思い切って少量多品目に転換し、売り方も直売に変えました。
昨年はミニトマトを50種類植えました。
世界中のミニトマトを植えているような感じです。
栽培データがないものばかりなので、種を植えても1本しか芽が出ないこともありました。
🍅『Asis farm』のこだわり
(片岡さんコメント)
見たことのないものを作りたくなります。
子どもの時って、スーパーに行ってもゲームコーナーばっかり見て食料品コーナーはつまらなかったじゃないですか、自分が食べるものなのに。
見た目が鮮やかで、子どもが「これなんだろう」って興味がわくと、それが食育になると思うんです。
あとは飲食店さんから「こんなもの作って」とかのリクエストにこたえることもあります。
国産では流通しないレアなものが求められるので、自分としても面白いです。
たとえば「お皿にのった時のことを考えて野菜を作って」と言われたので、お皿にニンジンが丸々乗っているのをイメージして、ラブリーキャロットをつくりました。
また、安心安全な野菜作りへもこだわっており、スタッフと一緒に野菜栽培士という資格を取得し、令和2年度は野菜栽培士最優秀成績表も貰ってます🍅
一昨年は野菜を生産するだけでなく食に関する知識を深める為にナチュラルフードコーディネーターもとりました😁
🍅“やつしろの農業”への想い
(片岡さんコメント)
生産者同士が理解しあうことが大切だと思います。
たとえばわれわれは少量多品目で有機の野菜を作っていますが、慣行栽培で大量生産して流通に乗せてくれる農家がいないと日本はすぐ食糧危機になるでしょう。
同時に、大量生産された野菜だけでは幸せにできない消費者がいて、我々を求めてくれてもいます。
お互いがいるからこそ成り立っていることを理解したら、よりよく八代の農業が続いていくと思います。
八代市の事業ではクリーンな農業に参加しています。
八代では多くの農家が暖房機を使っていて、CO2の排出量も多いです。
そういったことへの問題提起ができないかと思い参加しました。
加えて、地域の人や飲食店と一緒になって農業のブランド化ができないかなと思っています。
たとえば家庭や事業所の生ごみを買い取って、農家が肥料として使って、そうやって作られた野菜を八代ブランドにしていくなど、地域のムーブメントになるような取組みを作っていきたいです。
片岡さんが、“やつしろの農業”の未来を支える地元若手農業者14名と一緒に参加しているプロジェクトがこちら!
“やつしろの農業”の危機を救う新プロジェクト「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」
生産コスト増加や担い手不足、販路拡大などに重大な課題を抱えている“やつしろの農業”。2022年8月、そんなやつしろのピンチを救うため八代市、JAやつしろ、熊本県の3団体が連携し「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」が発足しました。
クラウドファンディングの際制作したというTシャツを着用し、会議に臨む片岡さん
片岡さんを含む地元の若手農家が3つのプロジェクトチームに分かれ、調査・研究、実証事業が行われます。
①省力化・担い手確保
②やつしろ農業の魅力アップ
③クリーンな農業
チームは違えどその目的はズバリ、稼げる農業と担い手の確保! 若い農業者や女性の働きやすさなど、“新しい農業の在り方”を追求するために頑張っています!
プロジェクトの内容や中間報告など詳細は「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」公式Instagramで発信しています。こちらもぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/yatsushiro_smart_agri/
やつしろのおいしいもの巡り第七弾、いかがでしたか?
それでは、たびーなの次回の投稿もお楽しみに♡🐝
コメントをしたい方はこちらから