【宿泊記】黒川温泉「お宿 のし湯」は記念日旅行に最適!夫婦で過ごす極上の時間
楽天トラベル朝食FESで熊本1位に輝いた宿。黒川温泉「お宿 のし湯」は、森の静寂に包まれた大人の隠れ家。4つの無料貸切風呂も魅力。大切な記念日に訪れたい宿の宿泊レポートです。

こんばんわ。おるとくまもと編集長(当時)のモリナガです。
旅行が大好きで月に4回以上宿泊旅行に行っている。ということで、完全に趣味の延長で前回宿泊したふもと旅館さんの紹介をしたところ、思いの外、反応が良かったので、調子に乗ってシリーズ化しております。今回は、「ゆっくりと記念日に過ごしたい旅館」ということで、黒川温泉ののし湯さんに伺ってきました。家から車で15分ですが、ちゃんと宿泊してきました。
※ふもと旅館さんの記事はこちら
この記事の目次
黒川温泉「お宿 のし湯」とは?記念日におすすめな理由
「お宿 のし湯」は、黒川温泉の中心部にありながら、一歩敷地に入るとまるで森の中の一軒宿のような静寂に包まれる旅館です。細部までこだわり抜かれた空間と心温まるおもてなしは、夫婦やカップルで過ごす大切な記念日旅行に最適。日常を忘れ、二人だけの特別な時間を過ごすことができます。
黒川温泉の中心部とは思えない、森の中の静寂
いい感じの石畳と、年季を感じる苔が生えた門をくぐると旅館の敷地に入ります。
入ってすぐはこんな感じ。何だか森の中に来たみたいな不思議な感覚に。そして、門をくぐってすぐに、何だか懐かしい香りがします。
こんな感じで、薪を火にくべてあるからなのですが、門の外では感じなかった五感が、何故か一気に解き放たれました。不思議!
玄関にはトウモロコシが干してあったり。懐かしい雰囲気です。黒川温泉の中心部から、歩いて3分くらいの場所なのですが。全く外の喧騒は感じさせられない、森の中の一軒宿に来たような不思議な感覚になります。
フロントはこんな感じ。写真に写ってませんが、左手の方に暖炉もあって、きっと冬はいい感じなんだろうなーと思いました。
【客室レビュー】内湯付き特別室「あざみ」での過ごし方
今回は、「あざみ」という内湯付きの特別室にご宿泊させていただきました。
フロントからお部屋へと向かう途中にあった休憩所。僕が一生読むことが無いようなハイセンスな本が沢山置いてありました。セルフでコーヒーも飲めるようになっていて、お気に入りの本なんかを持ってきてゆっくり過ごすのも良さそうだなーと思いました。
部屋へと続く道。離れ感満載でドキドキします。
心が落ち着く茶室と掘りごたつ
で、部屋がこんな感じです。写真がヘタすぎて全部写ってませんが、手前に掘りごたつがある部屋があって、奥に和室がありました。夜は奥の和室に布団を敷いてくれます。
なにが凄いって、このお部屋、茶室が付いてます。
2畳の部屋なのですが、ココがメチャクチャ落ち着きます。外の気温を感じながら、お茶(緑茶ですが)を飲むと、心が洗われるようです。
茶室のすぐ前の箱庭部分。縁側的な感じで座布団が置いてありココも凄く落ち着きます。
充実のアメニティと嬉しいおもてなし
そして洗面。一通りのアメニティが揃ってました。
内湯も付いてたよ。ちょっと深めの湯舟が、肩まで浸かれて気持ちよかったです。
お部屋の茶菓子もオシャレでした。
ちなみに、順番が前後してますが、チェックインの時に白玉団子にきなこを振ったものとほうじ茶っぽいのを出してくれました。
お部屋においてあったフォトブック。
写真付きで旅館の施設のことが紹介してあります。
周辺のオススメ観光情報も写真付きで!結構、旅館に泊まっても「次の日何しよっかな−」。と考えることが多いので、とっても嬉しいのではと思いました。
コーヒーなんかもオシャレな感じでした。
趣の異なる4つの貸切風呂と露天風呂を湯めぐり
やっぱり旅館といったら温泉!余談ですが、僕はサクッと温泉に入るのが特技でして、フェイスタオル一枚で完結できます。写真は、温泉への入り口の番所。
この番所の右側には、カフェ的なスペースもあり、石窯らしきものもありました。木の温もりがある和風の建物なのに、不思議と洋風なものが似合う空間です。
番所を抜けるとすぐにこんな感じです。なんだか森の中の温泉に来たみたい。
途中、温泉卵も売ってました。
温泉への道の途中には腰掛けれる場所も。僕が座った跡で座布団を揃える前に写真を撮ってしまっていますが…。夫婦で来た時に、「お風呂上がりはココで卵食べながら待ってるね」。みたいなやり取りをしたくなりました。
冒険気分の「宙ろく風呂」
こちら、貸し切り風呂の一つ、「宙ろく風呂」の入り口。これ、広くないけど落ち着く空間でした。丸い卓袱台、久しぶりに見た。欲しい。
で、こちらが卓袱台が印象的なお部屋の2階にある「宙ろく風呂」。木に囲まれた2階のお風呂って珍しい気がします。
独特の浮遊感が楽しめる「めおとたち湯」
他にも、趣異なるお風呂が沢山。写真は「めおとたち湯」。写真が上手く取れなかったのですが、1メートル以上の深さのお風呂で、独特の浮遊感を感じながら入浴できました。
内風呂タイプの貸し切り風呂も2箇所ありました。
貸し切り風呂は全部で4箇所。こんな感じで鍵と一緒に置いてあるので、お好みの所を選べます。「優しい!」と思ったのが、ミニ懐中電灯がついてること。変に周辺を明るくするのではなく、森の中を冒険するような気分でお風呂に行けます。
ちなみに露天風呂はこんな感じでした。
お風呂上がりには冷たいお水や
この日は氷出しの煎茶なんかもありました。
温泉旅館に行って、貸し切り風呂が沢山あったりはしますが、それぞれのお風呂の趣がガラッと変わっている、それなのにどこも不思議と統一されてる。そんな感じのお風呂でした。あと、お風呂上がりにお水だけじゃなくて煎茶があったのが嬉しかったです。
感動の連続!料理長のこだわりが光る創作会席の夕食
秋のお献立ということで、お品書きに書いてありました。達筆!一品一品が、本当に手が込んでて感動しました。この料理を食べるためだけに泊まっても良いのでは?と思わされる内容。全部で10品位なのですが、全て出来たてで一品ずつ運んきてくれます。ゆっくりと会話を楽しみながら、お酒でも飲みながら味わうと、最高だと思います。
ちなみに、お食事は料理長が調理している様子も見れるオープンキッチンの場合と、個室の食事処の場合があります。
先付け。ちびちび食べてたら、これだけで生ビールを1杯飲んでしまっていました。
秋の前菜。一品一品が凄く手が込んでて、食べるのがもったいなかったです。
料理の名前を忘れましたが、出汁の味が忘れられない椀物。
お刺身。美味しかったです。
シュウマイ。熱々で味わえます。
蓋物。カブがこんなに美味しいんだ!と驚かされました。出汁が効いてます!
お肉はこんな感じ。わかりにくいですが、焼き茄子の上に牛肉が重ねてあり、その上にパプリカと鴨の肉味噌が乗ってます。
ご飯は、土鍋で出てきました。
あまりイモが好きではない、普段は夕食時にご飯を食べないのですが、出汁の香りと丁度良い塩分で、3杯もおかりしました。
お漬物も種類が沢山!凄いなーと思ったのは、炊き込みご飯と一緒に食べる用に、薄めの味付けにしてあったこと。
お味噌汁の揚げを、軽く炙ってあったりと、本当に最後まで手が込んでました。
デザートも洒落てましたし、一緒に紅茶が出てきました!
夜の時間を楽しむ、大人の隠れ家バー「木べぇ」
今回、タイトルに「結婚して5年目の記念日に〜」と書いてしまっておりますが、その理由は、夕食後にあります。こんな感じの回廊を通っていくと…。
木べぇという食事処の2階におしゃれなバーが。セルフサービス・自己申告制ではありますが、ここでゆっくりとお酒でも飲んじゃえば、普段は話せなかったことも話せたりしそうです。
三脚を立てて、一人で自撮りしましたが、このバーカウンターの重厚感はやばかったです。
楽天トラベル熊本1位!「りんどうポークの蒸し野菜」が絶品の朝食
今回、のし湯さんに宿泊した理由として大きかったのが、楽天トラベルさんが実施している朝ごはん日本一の宿泊施設を決める朝ごはんの料理コンテスト「朝ごはんフェスティバル」のファーストステージを熊本県1位で通過していたからと言うのもあります。
朝ごはんフェスティバルとは
日本全国の楽天トラベル登録宿泊施設が競い合う、朝ごはんの料理コンテスト。朝ごはんに注力する日本全国のホテルや旅館、各メニューに反映された地域の食文化、そして“朝ごはんをきっかけに行く旅”の魅力を広く紹介するために、楽天トラベルが2010年より毎年開催しています。2017年には、日本全国から1900以上の宿泊施設がエントリー。3回の審査を経て、「日本一の朝ごはんを提供する宿泊施設」を決定します。
▼特設ページはこちら
https://travel.rakuten.co.jp/special/asafesta/
立派なカゴにはご飯によく合いそうなおかずが沢山!
山菜、とっても美味しかったです。
もし、納豆に生まれ変わったらこんな感じで盛り付けられたいと思いました。
揚げ出し豆腐。器まで熱々で出していただきました。出汁がメチャメチャ美味しくて、血圧が高くて気にしてるのに飲み干してしまいました。
そしてご飯。「銀シャリ」という表現が似合う、キラキラした炊き上がり。
そして、朝ごはんフェスティバルで熊本県を1位通過したメニューでもある「熊本県産りんどうポークと彩り蒸し野菜」。こんな感じで15分位蒸します。
で、蓋をあけるとコレです!先にご飯を食べてまぁまぁお腹いっぱいになってましたが、湯気が食欲を誘ってくれます。
どうせ胡麻ダレでしょ?と思っていたらこのタレが全然違う味で、感動モノでした。買って帰りたい位美味しいタレでした。
朝ごはんフェスティバルセカンドステージは11月20日、21日に開催予定。熊本代表として、是非頑張っていただきたいなーと思いました。
合わせて立ち寄りたい!周辺のおすすめ観光スポット
今回は、少しだけ黒川温泉の周辺も散策してみましたが、紅葉シーズンということもあり、街全体が美しかったです。
風情ある「いご坂」
個人的に大好きないご坂。後藤酒店さんのすぐ横の通りです。
阿蘇五岳を一望できる「平野台展望所」
平野台展望所。阿蘇五岳を見渡せますし、何より草原が続く風景に癒やされます。
こちらは、夜の平野台展望所。周辺に人工の光が全くないので、この上なく星が綺麗です。晴れている日はかなりの確立で流れ星を見ることが出来ます。
まとめ:二人の大切な記念日に、忘れられない思い出を
雰囲気にあわない、ダダダーっとしたご紹介をしてしまったことを若干反省していますが、キレイな文言を並べるよりも良いと思いこんな感じの紹介となっています…。温泉や料理など、素晴らしい旅館さんでしたが、何よりも雰囲気と統一感が「のし湯ワールド」に引き込んでくれます。普段はなかなか言えなかった「ありがとう」や「ごめんね」を言える雰囲気、そして、ゆっくりとした時間を夫婦で共有する事ができる宿泊施設だと思いました。
お宿 のし湯 よくある質問(Q&A)
Q1. 料金はどのくらいですか?
A1. 宿泊プランや時期によって異なりますが、1泊2食付きで1名あたり20,000円台から宿泊できることが多いようです。最新の料金やお得なプランは、公式サイトや各宿泊予約サイトをご確認ください。
Q2. 記念日のサプライズはできますか?
A2. ケーキや花束の手配など、記念日向けのサービスに対応してもらえる場合があります。予約時や、事前に電話で相談してみることをおすすめします。
Q3. 貸切風呂は予約が必要ですか?料金はかかりますか?
A3. 記事で紹介した4つの貸切風呂は、追加料金なしの無料で利用できます。また、事前予約は不要で、入り口にある鍵(木札)が利用可能であれば、いつでも自由に入ることができます。
Q4. アクセス方法と駐車場について教えてください。
A4. 熊本市内から車で約1時間半、福岡市内からは約2時間半が目安です。黒川温泉の中心部に位置しており、宿泊者専用の無料駐車場が完備されています。
この記事は、2017年11月に書かれた記事を2025年9月に再編集したものです。