ノスタルジックモダン!熊本城下町の情報・文化発信基地【早川倉庫】
こんにちは。キミドリです。
梅雨の晴れ間にお邪魔したのは早川倉庫さん。熊本市中心部から熊本駅方面に向かう市電に乗って約10分。祇園橋電停で下車してすぐ。古町と呼ばれ、熊本城が築城された約400年前から続く城下町古町の一角に見事な存在感を醸しています。
早川倉庫さんは、主に貸し倉庫業、トランクルームを営まれています。
早川倉庫さんの説明を少し。
「岡崎酒類醸造場」として明治10年に建てられた「早川倉庫」。木造でこれだけ大きな建物が保存・利活用されているケースは熊本では珍しく、熊本市の景観形成建造物に指定されています。熊本城で使われていた木材が使われているなど、歴史を感じさせる建物です。
当時の創業者・岡崎唯雄氏は熊本の経済界の牽引者で、商工会議所の初代会頭を務めたり、私塾「素心吟社」(そしんぎんしゃ)を作って地元の若者に商業を教えたりしました(のち熊本商業高校に発展)。
のち山鹿の履物問屋「川津本店」の熊本支店を経て、昭和29年、貸し倉庫業「早川倉庫」へ。
法人個人を問わず、家財道具、レジャー用品、美術骨董品、書類などの保管を代行。トランクルーム1箱、1坪単位でスペースを貸し出しています。
創業時の写真を頂きました!歴史を感じます!現在の建物は西南戦争後に建てられたそうです。
建物に入って二階部分を・・・
巨大な梁!熊本城で使用されていたものと言われるのも頷ける立派さ!先の熊本地震にも耐えました!
他にも創業当時が偲ばれるものが随所に残されています。
本業は貸し倉庫業ですが、建物のステキな雰囲気を活かして音楽イベントなど様々なイベントを開催されています。自身も学生時代から趣味で音楽を続けられている早川祐三氏にお話しを伺うと、「イベントなどを開催し始めたのは東日本大震災のあと。被災地のためになにかできることがないかとチャリティーイベントを開催したのが始まり」とのことでした。
お邪魔した日はこんなイベントが開催されていました。
浴衣の着付け、飲み物や食べ物、落語など・・・多くの人で賑わっていました。
お客さんの中には外国人の方もちらほら。主催者の方によると、200人ほどの入場者で、多くがSNSでイベントを知って来られた人とのこと。年代も様々。家族で参加されている人も。熊本の人はもちろん、鹿児島など、県外からのお客さんも多かったとのことです。
賑わいの様子を少しだけ。
外では暑い中、ビールやかき氷が美味しそうでした。
女性が多かったですが、さらりと浴衣を着こなす男性にはちょっと憧れます。。。
一階部分。落語が始まるのを待つ人たち。写真奥では和傘が飾られ、写真を撮るスポットが設けられていました。
主催者の方々。暑い中、受付などお忙しくされていました。
伝統的な酒蔵を、様々なトレンドや情報の交流・発信の場所として昇華させている、早川倉庫。
普段、自由に入って見れる場所ではありませんが、開催されるイベントに参加されて、ノスタルジックな非日常を感じてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私はこの日、車で行ってしまったことをものすごく後悔しました。。。
皆さんビールが美味しそうでした。。。
それではまた。