【マーケティングレポート】鍵を握るのは50代男性?全国のジャム売れ筋商品傾向を分析
ビッグデータ分析から見える売れるジャム・マーマレードの傾向
さて、分析の題材として今回、”売れるジャム・マーマレードの傾向”について探ってみたいと思います。
商品開発にあたり、売上を伸ばすことは最初に考える課題だと思います。
効率的に売上を伸ばす目的で分析をしてみました。
なぜ、ジャム・マーマレードかと言いますと、熊本はスイカを筆頭として果物産出額が全国7位です。
(果物ナビ:http://www.kudamononavi.com/)
温州ミカン(早生:うち極早生みかん)、デコポン(不知火)、なつみかん(うち甘夏みかん)、晩白柚などなど収穫量全国1位の果物には柑橘系が多く、ジャムやマーマレードへの加工に適しています。
また、素材そのままではなく、加工することで消費期限も引き延ばせる等々、県外・国外へ売りやすいメリットもあります。
熊本の特産品を全国に発信していくとき、ジャム・マーマレードへの加工は1つの有力な手段です。
そのようなジャム・マーマレードについて、今回ビッグデータを活用して売れるための傾向を分析致しました。
参考として見ていただければ幸いです。
<使用するビッグデータ>
ビッグデータ①(eBASE株式会社)
国内で販売される食品に関する成分表示情報(原材料名・賞味期限・JICFSなど)105,933件分。ビッグデータ②(カスタマー・コミュニケーションズ株式会社)
全国のドラッグストア・スーパーマーケットにおける購入履歴と会員情報を紐付けたID-POSデータのうち、ジャム・マーマレードの購入履歴66,921件分を抽出。
期間:2016/1/1~2016/12/31
まずはビッグデータの主要項目をグラフ化してみました。
■購入されている地区は39%と関東がダントツです。
■年代が上がるほど、購入割合が多いです。(~9歳に関しては子どもの名前で会員登録しているからでしょうか)
■賞味期限は365日に設定してあるものが多いようです。
■香料(食品添加物)を含んでいる商品は以外と少ないです。
これらのデータを掛け合わせて分析を行い、傾向を導き出していきます。
仮説を立ててみる
今回は『売れるジャム・マーマレードの傾向』を分析して効率的な売上増加を目指すということで、売れそうなジャムについて一つ仮説を立ててみようと思います。
皆さんは売れるジャムってどのような商品だと思いますか?私は次のようなものだと想像しました。
仮説(売れるジャム・マーマレードとは?)
①女性目線の商品。
②年齢は30代~40代をターゲットに。
③全国でのプロモーションを展開。より多くの人に認知される商品。
SNSを見ても、ジャムを取り上げているのは女性が多いことから、女性目線の商品が良いのではないかと思いました。
また、収入面から比較的懐に余裕があり流行にも敏感であろう30代に年齢を絞り、全国多くの人に知ってもらうため全国でのプロモーションをすることが売上増加に有効なのではないかと考え、以上内容での仮説を立てました。
本当に安直ではありますが、私の勘と経験に基づく仮説です。同じように考えた方も少なくないのではないかと思います。
【それでは分析してみます。仮説通りの結果が出るのでしょうか?】