地元高校生のイタズラから生まれた!健軍のご当地惣菜パン”ネギパン”
健軍商店街から歩いて1分、昭和27年創業の高岡製パンさん。こちらで売られている“ネギパン”は日本全国ご当地パン祭りで入賞する程の美味しさで地元の方々や近隣の高校生から愛されて止みません。今回、店長であり代表の高岡辰生さんにネギパンの誕生秘話・歴史をおうかがいしてきました。
こんにちは、たなかです。今回は健軍で長年親しまれているパン屋“高岡製パン”にお邪魔させていただき、ネギパン誕生の経緯やおススメ商品をうかがってきました。
お話を聞かせていただいたのは高岡製パン代表の高岡辰生さんです。
高岡辰生
昭和27年から約65年続く高岡製パンの2代目代表。洋菓子修行時代の経験を生かし、パンの新商品研究を日々行う。“ネギパン”で平成22年開催第1回日本全国ご当地パン祭り2位受賞。
ご当地パン祭入賞するも・・・?
店内に入るとまさに地元のパン屋といった内装に、漂うパン屋独特の美味しそうな香り。様々なパンが売られている中一際目につくのが“ネギパン”とオリジナルキャラクター“ねっぎー”。
閉店を待たずに売れきれてしまうというこの看板メニュー。生地と具にネギがたっぷり使われています。臭みはまったく無いのにネギ独特の甘みは感じることができる、素朴な、一つ食べるともう一つ、もう一つとついつい進んでしまうまさに病みつきになる美味しさです。
そんなネギパン、実は全国から集結したご当地パンを来場者による投票で競うイベント、日本全国ご当地パン祭りの第一回大会で全国第2位に輝いた名実ともに熊本を代表するパンなんです。
高岡さん「東京の国際フォーラムで開催されたんですが、上京していた地元の子たちが手伝いにきてくれて。ネギパンガールズ結成だなんて話していました。」
たなか「この写真、すごく良い笑顔してますね。」
ご当地パン祭賞状と当時の写真(高岡さんとネギパンガールズ)
高岡さん「そのあとも新商品で出場しているんです。」
高岡さん「ネギパンdeチキンで5位、赤パンで2位。1位がとれなかったんですよね。」
たなか「こんなに美味しいのに、もどかしいですね。」
高岡さん「常連さんには万年2位なんて言われてしまいました。」
誕生のきっかけは地元高校生のいたずらから!
高岡製パンさんはマリスト高校で開校当初から教室を1つ借りて販売をしていたのだそう。
そんな中、仲良くなった学生から
「ネギが嫌いな友達にネギを食べさせたい。」
というイタズラを持ちかけられたのだとか。
最初はコッペパンに、天かすなどの具材とネギを分からないよう混ぜて挟み、気づかずに食べさせるイタズラをしてみんなで楽しんでいたのですが、このパンが学生に好評で商品化。改良を重ねた結果今の形にたどり着いたとのこと。
ネギの風味はもちろん、洋菓子修行時代の経験を生かして開発したネギパン専用の生地も味わって欲しいそうで、スフレのようなふわふわした食感を出せるよう試行錯誤したのだとか。
高岡さん「生地の作り方は教えられないですよ、企業秘密なんです。」
たなか「そう言われると知りたくなります。確かに特徴的な生地ですよね、ふわふわモチモチです。」
商品開発は以降も続けられ、大きなチキンが挟まったボリューム満点のネギパンdeチキン、トマト生地のパンで馬すじやネギ味噌などを包んだ赤パンなど次々ネギパンシリーズの新商品が発売されています。
こだわりは“オール熊本”。すべての素材が熊本県産のもので作ってあり、地産地消を徹底しているそうです。
「熊本でやってるんだから熊本のものを使わないと。」
と仰る高岡さんの言葉からは、”熊本愛”と”熊本県産品に対する自信”を感じることができました。
現在も新作ネギパンシリーズを開発中とのこと。自称ネギパンボーイズとしては俄然期待が高まります。
左から『ネギパンdeチキン』『ネギパン』『赤パン』
ネギパン以外も美味しいです
まとめ
今回お話をうかがった高岡製パンさん。周辺には健軍商店街もありますので、買い物のついでに立ち寄ることもできますし、ネギパンを買って近くの広木公園でピクニックなんていうのもありだと思います。
品切れになる可能性がありますので早めにご来店をお願い致します。
取材した日の昼ご飯は、ネギパン2つにネギパンdeチキン2つ、赤パン1つを食べました。たなかは病みつきです。
※29年4月より改装のため仮店舗に移転の予定です。現在店舗の通りを挟んだ向かい側ですので、下記基本情報住所を目指していただいて差支えありません。
店舗外観