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うぶやまちゃん

湿った気分を吹き飛ばそう!!産山村ふしぎ発見!其の1~

皆さま、こんにちは。産山村で地域おこし協力隊として活動しているうぶやまちゃんです。梅雨の季節は湿気でジメジメしていることが多く、気分まで憂鬱になりがちです。標高が高い産山村も梅雨時期は、じっとり感があります。そんな梅雨の時期をスッキリとした気分で過ごしていくには、散歩が一番!身体を動かすと気分も晴れやかになるものです。ウオーキングしてみると、面白い風景に遭遇することも。今回は村の歴史跡がわかるふしぎスポットをレポートします!

まずは、産山村の案内図を手にすることから!産山村役場作成の村内マップの設置場所は、産山村役場をはじめ、うぶやま牧場等、村内の各観光施設に置いてあります。裏面には阿蘇地域の周遊ルートマップがあるから、各方面から産山村へのルートがわかり便利!村内の地図が詳細に記載されているので、このマップを頼りに行ってみます。

産山村ウオーキングコースとして推奨されている道を歩いてみることに。役場から九住方面へ向かう131号線から御湯船温泉館の電照看板から左折します。

すると数10m先の道沿いに大きな苔が生えた巨石が見えてきました。これが「お手玉石」と呼ばれる石です。かなり大きいです!地元の方からは「お大師様」と親しみを込めて崇拝されているそうです。

「お手玉石」から約1kmくらい産山集落の方へ歩いていくと、頭上にあるので見えにくいのですが「船石」があります。産屋近くにある中央が少し窪んだ形をしているので、産湯に使った「船石」と云われていたそうです。

「船石」から御湯船温泉館まで歩き、そこから1kmまで歩くと「鼻ぐり石」があります。歩いていく途中、棚田が広がっていてとても美しい風景!そこからさらに進みます。

一瞬たどり着くかどうか不安になりましたが看板を見つけたので、そのまま直進すると穴の開いた石を発見!「鼻ぐり石」がありました!!穴の開いた由来は諸説ありますが、元々この一帯は湖で、岩に船をくくりつけていたとも伝えられています。

以前、熊本国府高等学校パソコン同好会の学生さん達が熊本県地域の民話や伝説を「肥後の民話と伝説」として発表し、その中で産山村の民話を紹介してくれました。そこで取り上げられたものが「鼻ぐり石」にまつわる話。どういう民話か簡単に説明しますと、

昔むか~しある平和な村(産山村)に一人の巫女様が誕生し、生まれた場所を「産山」と呼ぶようになりました。石の湯船で産湯を使った所が「御湯船」、その水が流れた滝が「湯の尻の滝」という名称になりました。巫女様はすくすくと成長し、あまりにも元気で一人で野山を駆けまわったりするため、一人で遠くへ出かけては危ないからと、岩の穴にひもを通して巫女様をくくったことでこの岩の名称になったと言われています。(熊本国府高等学校パソコン同好会「肥後の民話と伝説」より一部抜粋)

民話を知ると、石の存在感がしみじみと増します。

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