2019年のラグビーワールドカップ・女子ハンドボール世界選手権開催に向けて。 大会を支える方々に熱い思いを聞いてきました。
観光との連携について
モリナガ:
いろんな調整とか1つの大会を運営すると多いでしょうね。実際来た方が観光でどこか見に行ったり泊まりにいったりすることもあるかと思うのですが、そのへん(観光との連携)はいかがお考えですか?
田島さん:
そうですね海外で人気のある2つの競技が行われますから、そもそも人気の高い国から試合を見に訪れると思いますので、手法はこれからですが、何か行わなければいけないと思っています。観光を専門でされている方と連携して、良い意味での役割分担をしてコラボしていかなければならないと考えています。
モリナガ:
両方とも結構長い期間開催されますもんね。せっかく試合を観戦しに熊本に来ていただいているので、いろんなところを観光して帰ってもらえたらいいですよね!
田島さん:
これをひとつのきっかけとしてそのあともお客様に来ていただけるようにというのが大事だと思います。例えばラグビーではオーストラリアやニュージーランドの人気が高く、そこの国の方々は旅行がそもそも好きな方々と言われていますので、阿蘇や天草という山や海、熊本市内での都市型観光、県北、県南の日本遺産などを活かして、熊本の魅力をわかりやすく伝える必要があると考えています。
田島さん:
旅の楽しみの1つは食ですよね。熊本はそういった食のバラエティも多くあります。そういった中で、熊本市は見本市みたいな位置付けなのかとも思っています。熊本市中心部にいけば、熊本の美味しい産品が食べられますし、実際に食べてみて、現地に行きたかったら3時間以内でいけますので。
モリナガ:
確かに、言われてみるとそうですね!そういえば最近、香港のアンケート調査をおこなったのですが、アジア圏の方で国際スポーツ大会がアジア圏であれば見に行きたいという結果でした。周辺のアジアの方も期待されているのだと思います。確かに、近くの国でワールドカップとかあったら行きたいですもんね。
田島さん:
香港とかだとイギリスの文化が強いでしょうから、ラグビーに関心の高い方も多いでしょうね。
目指す大会のカタチについて
モリナガ:
こういう大会にしたい、こういう大会を目指していますというものがありますか?
菊池さん:
ハンドボールは「新しい熊本を世界に発信」という基本理念を念頭に、4つの柱を意識しているので、目指している形と言えると思います。ラグビーは、熊本であまり盛んでないスポーツですが、今回の大会を契機に、数年後には「ラグビーといえば熊本」といえるような県になるよう、根付いていけばいいなと思います。
モリナガ:
今後もずっと続いていく発展性が必要ということですね。地元に根付くというのは大事なことですよね。基本計画というものは皆さんで話して作られたのですか?
田島さん:
原案は事務局で作り、組織委員会で承認いただく形です。今回、女性の大会ということで、特に熊本での開催は初めて。女性が活躍できる場にしたい。活躍の意味はいろいろありまして、役員やレフェリーのような競技の中や、おもてなしやボランティアでも活躍いただいたり、本大会で商売という点でも活性化につながり、熊本の元気な女性がお土産を作ってみようとか、美味しい逸品を作ったりといった動きに繋がっていただければと思いますし、紹介していきたいです。やっぱり最終的には一人ひとりの動き。どんな人がいて、その人がなにを元気よくしているのかということが大事だと思います。
モリナガ:
それぞれ個の力で動いてしまうと難しい面も出てきますけれども、皆さんでやっていくと大きな力になりますよね。
田島さん:
特に地震のあと、皆さんそれぞれ頑張ってらっしゃるということがSNS等を通じてもわかってきて、今回の大会がそれらを束ねる一つのきっかけにできるといいですね。ぜひとも、機会を活用していただきたいです。たくさん人が来ることはわかっているので、それで商売儲けようと思っていただいて構わない、そのためにしていますので。
観光業を産業として根付くようマーケティングもしながら進めていかなければいけないと思います。
さいごに
今回、国際スポーツ大会の開催に向けて日々奮闘されている方々にお話を伺いましたが、種目は違えど担当されている皆さんが「やってる僕らが面白くないとお客様は面白くない」「みんなで話していいものを作りたい」「大会の開催をきっかけに熊本に住む方々にスポーツを根付かせたい」とおっしゃっていました。40名もいる大きな組織なのに、こんなに同じ言葉をそれぞれの立場の方々が言うのは本当に凄いことだと思いましたし、大会の成功はもちろん、その先の熊本の発展を信じて取り組まれていると感じました。
2019年に向けて、僕達も、個人としても、組織としても頑張っていく、みんなで一緒に成功に向けて自分の役割を果たす。そんなことが出来たらいいな!と思わされました。
ではまた!