おるとくまもと 食・観光の再発見! 週末おでかけリージョナル・ファストメディア

JA EN

モリナガ

国道3号線沿い。38年続く老舗珈琲館で味わう「新鮮な自家焙煎珈琲」のススメ。


三角港からこんにちは。おるとくまもと編集長のモリナガです。最近、個人的に宇城・宇土エリアに注目しています。国道3号線が通っていたり、天草方面に行く際に必ず通ったり。まさに交通の「要」とも言える地域。でも熊本に長いこと住んでいた、何度も通ったことがある地域であるにも関わらず、あまり知らないエリアでもあります。沢山の人が通る場所だからこそ、ステキなお店などがありそう!ということで、うろちょろしてみました。

そしたら、やっぱりありました!

沢山ありましたが、今回は38年続く珈琲館である「モッコス珈琲館」さんのご紹介をさせて頂きます。

38年続く名店「モッコス珈琲館」


国道3号線を八代方面から熊本方面へと向かう左側。MrMax松橋店さんの向かい側あたりにあります。何度も見かけいるハズなのですが、素通りしてしまっていたお店です。


お店は緑に覆われ、外観からも「味わい」が漂っています!


店内は木のぬくもりを感じる、異国情緒が豊かで落ち着いた雰囲気。開店の9時ピッタリにお店に伺いましたが、同時に常連さんも9時ピッタリに来店。お客様に愛されてるお店だな~と実感しました。


3年以上、毎日朝食を食べに訪れているお茶目な常連さん。ちょっとお話をお聞きしたところ、ココで珈琲を飲んで、新聞を読むのが日課とのこと。「珈琲が美味しいのはもちろん、居心地がとてもいいので朝9時ピッタリに毎日足を運んでいる…」らしいです。やっぱり愛されてます!


お店の奥にはテラス席があり、「お天気がよい日にココでくつろげたらとっても贅沢ひとときだろうな~」と想像しただけでも幸せな気分になります。

モッコス珈琲館 社長にお話を伺いました

お話を伺ったのはこの方!

小笠原実業 代表取締役社長。大阪にてアパレル系の会社で働いた後に1979年にモッコス珈琲館を開業。以降、他店舗経営を進め、和食処加喜右衛門、カフェモンレガールなどの業態も展開。2016年12月にはステーキハウスモッコスをオープンし、6店舗を経営。朝からお風呂に入るのが習慣。

モリナガ:
珈琲館をオープンされた経緯などを教えていただけないでしょうか?

小笠原社長:
もともとは、大阪でアパレル関係の仕事をしていたのですが、いろんな事情があって妻の実家でもある松橋に帰ってきたというのがきっかけです。そんな中で、何をしようか?と考えた時に、ロードサイドだったこともあり、当時流行っていた珈琲館をオープンしたのが始まりです。大阪で喫茶学校に通い、基礎知識を学んだ後にぶっつけ本番で開店したので、最初の頃はお客さんが来る(コーヒーを淹れる)のが怖かったですね…。
 

小笠原社長:
しかし、その頃ちょうどバブルが訪れており、土地の価格が上がる→家賃が上がる→とはいえ珈琲の価格を大きく上げるのは難しい。ということで、少しづつお店が少なくなっていっている頃でした。そういった中なので、珈琲だけではなく、フード(食べ物)を提供することでお客様の単価を上げて、何とかやっていました。

モリナガ:
風が吹けば桶屋が儲かるではないですが、土地の価格が珈琲館の業態にも影響を与えているとうのは、意識してませんでした…。

小笠原社長:
フードで単価を取って何とかやっていましたが、ちょうどその頃にファミリーレストランが普及しはじめ、コンビニなどでも弁当の販売が始まりました。この影響もあり、珈琲館が業態として成り立ちにくくなり、件数が一気に減ってしまったというのも事実です。

小笠原社長:
そんな中で何とかやってきていたのですが、どうしても施設が古くなっていく、新しいお店が出来るとそっちに流れていってしまう。このままだと厳しいと思って自家焙煎に取り組み始めたのが創業から3年目位です。

自家焙煎への取り組み

モリナガ:
自社で豆を仕入れて、焙煎して、珈琲にして提供するということですよね?

小笠原社長:
その通りです。先程話した通り、施設はどんどん古くなっていく。それはしょうがないので、年数を重ねることがプラスになっていくことはないか?と考え、たどり着いたのが自家焙煎でした。「焙煎10年」という言葉がある通り、焙煎は経験が必要な分野でして。

モリナガ:
確かに、自家焙煎で長年続いていると聞くととっても美味しそうですよね!でも、自家焙煎のお店は少ないですが大変なんですよね?

小笠原社長:
自家焙煎のお店が少ない理由としては3つあります。

①少量の焙煎を行うことが難しい
②設備投資が必要
③経験が必要

特に①が難しいですね。あまり知られてませんが、珈琲は焙煎して1週間位がとても美味しく、そこから少しづつ味が落ちていくと言われています。その為、10キロ単位で焙煎したら、それを1週間以内で使ってしまう必要があります。今は真空パックや窒素充填などの技術が進んで来ていますが、鮮度を保って販売出来ているかというと、やはり煎りたての味には及びません。いろいろ悩んだのですが、煎りたての珈琲を味わってほしいという思いから、思い切って焙煎機を買いました。当時の規模だと過剰投資だったかもしれません。珈琲が好きではじめた訳ではないのですが、珈琲館という業態が衰退する中、どうしたら生き残れるのか?を考えた時に、「煎りたて、挽きたて、淹れたて」の美味しい珈琲を飲める場所というのに辿り着きました。

モリナガ:
「煎りたて、挽きたて、淹れたて!」聞いただけで美味しそうですね!そして、珈琲がそんなに鮮度が大切だったとは知りませんでした。でも、焙煎機があっても「焙煎10年」と言う通り、技術が必要だったのではないですか?

小笠原社長:
もちろんその通りで、本当に色んな所に勉強に行って、本を読んで、何度も何度も失敗して試行錯誤を重ねてを繰り返してきました。豆の水分によっても仕上がりが違いますし、産地ももちろん影響してきます。それらを「音・色・匂い」で焼き上がりを決めていく作業ですが、品質を安定させれるようになるには本当に10年以上かかりました。

小笠原社長:
「飲んで美味しい」と思ってもらえるのであれば、産地や銘柄にこだわらなくて良いと思いますし、それをずっと維持していくことが一番大切なことだと思っています。長く続けてこれた秘訣は、お客様に「美味しい」と思ってもらえるかにこだわって日々焙煎を続けてきたからかもしれません。

そして、美味しい珈琲を提供し続けるために、他店舗経営を行いました。焙煎した豆を鮮度が高いうちに提供する。当たり前のことですが、それを継続できたことが今につながっていると感じています。

モリナガ:
確かに、このコーヒー、すごく香ばしい香りが強いのに酸味が少なくて飲みやすいですよね!砂糖とかを入れてるわけじゃないのに、なんだか甘みもあって…。普段缶コーヒーばっかり飲んでますが、違う飲み物みたいです。

 


写真:35年以上使い続けている焙煎機。ほぼ毎日、社長が時間をかけて焙煎を行っているとのこと

 


写真:焙煎された珈琲豆。お店に入った瞬間香ばしい香りに包まれます


写真:自家焙煎の珈琲豆も販売されてます

おわりに

珈琲には別にこだわっていない。という小笠原社長ですが、話を伺い、「お客様に喜んでもらう」という部分への強いこだわりを感じました。その為に美味しいコーヒーを作り続けてきたのだと。

モッコス珈琲館さんは、モッコス珈琲館グループとして、スパゲッティやうどん、ステーキハウス等も経営されています。そのどの店舗も研究を重ね、親しみやすい味、ハズレがない料理を提供しているとのこと。「やるならきちんとしたモノを提供する。その為に研究する」という小笠原社長の姿勢が、38年続く理由だと感じました。

「今、飲食業は人材不足と言われています。でも、接客業だからこそ色んな経験をし、いろんな変化を感じ取れる。変化の中に身を置き、自分を磨いていく業界を大変と思うのか、楽しいと思うか」。

「試行錯誤」を繰り返してきた小笠原社長の言葉がとっても胸に響きました。
飲んだ珈琲は、驚くほど美味しく、店内はとっても心地よかったです。

モッコス珈琲館 松橋本店
住所:熊本県宇城市松橋町両仲間93-1
TEL:0964-32-0776
http://www.moccoscoffee.com/

この記事をシェア

キュレーター紹介

モリナガ

熊本生まれの熊本育ち。県内を転々としながら、今阿蘇郡の南小国町に住んでいます。好きな食べ物はキャベツとキュウリ。酔うと髪の毛を自分で切る癖があります。

このキュレーターの書いた記事

過去の記事を見る

人気ランキング

是非見てほしいPR記事

記事一覧

記事カテゴリー

人気のタグ

人気のキュレーター

おるとくまもとのSNS

PAGETOP

オススメ