2019年のラグビーワールドカップ・女子ハンドボール世界選手権開催に向けて。 大会を支える方々に熱い思いを聞いてきました。
女子ハンドボール世界選手権について
田島さん:
いま、ラグビーのことを中心に話してきましたが、ハンドボールのことも少し。ハンドボールもラグビーと同じでこれからなんですけれど、2019年の本番に向けたプレ大会として、8/3.4にJAPAN CUP女子ハンドボール国際大会を実施しました。6日も予定していたのですが、残念ながら台風でキャンセルとなってしまいました。海外からポーランド代表、アンゴラ代表、日本からは日本代表、日本リーグ選抜の4チームの総当たり戦で、試合は接戦で大変盛り上がりました。
モリナガ:
こういう機会でないと日本代表と触れ合うこともないですし、国際的なイベントは福岡で終わってしまうことが多いですから、地元の方に来て、熱戦を目の前で見て頂きたいですね。
菊池さん:
日本代表に地元のオムロンの選手が入っています。熊本はラグビーに比べるとハンドボールが強くて、街づくりも山鹿市はハンドボールでの街づくりを行っています。国際スポーツ課には、ハンドボール部の監督をされていた先生にも来て頂いており、運営に関する部分を担当していただいています。
ハンドボール部の監督をされていた森田先生。
モリナガ:
3月まで学校でハンドボールを教えていらっしゃたということですか?
森田先生:
そうです、千原台高校でハンドボールの監督をしていました。
モリナガ:
こちらにきて、世界大会に現場の経験を生かして働かれているということですか?
森田先生:
そうですね、2019年本大会の準備をしています。私達の思いとしては、まずはハンドボールに注目してほしい。そして大会を成功させたい。そして、世界のチーム・選手が来るので、そういう人たちとの係わりをもって、日本・熊本のハンドボールがもっと発展していってほしい。県民の元気につながって欲しい。根付いて行ってほしいと思っています。
モリナガ:
すごいですね。国際スポーツ事務局の皆さんが、思いは「最終的には県民の皆様に根付いて欲しい」という同じことをおっしゃっていて、すごいなと思っています。やっていかれる中で、これ大変だったな、大変そうだなと感じていることはありますか?
森田先生:
大変というよりは難しそうだなと思っているのは、“世界標準”に合わせたものを作り上げていくことです。世界標準はあくまで標準であって、標準をいかにして超えるか、それを考え、実現を目指していくのは、とても難しいことだと感じてはいます。例えば、競技を運営していく中で、試合を見に来られる方がたくさんいらっしゃいます。例えばその中に目の見えない方も楽しめるような。得点表示は画面であるんですけれど、アナウンスでも伝えるとそういった方にも楽しんでいただけるのかな、と思いますし見に来ていただいた方すべての方が楽しめる趣向を準備しないといけないでしょうし、なおかつ選手にも気持ちよくプレーしていただけるような環境も整えないといけないでしょうし。菊池さんはお客さんを呼ぶほうでいろいろ広めていただいているのでその部分でもやっていかないといけないので。いろんな部分で世界標準をクリアしつつ、熊本らしく世界標準を超えていくことが必要なのかなと思っています。
菊池さん:
僕の立場から言うと、以前別のイベントを担当したときに先輩から「やってる僕らが面白くないとお客さんも面白くない」ということを言われたんです。だから、事務局もみんな一つの方向を向いてやっていくために、自分が面白いって思えるようにしたいなって。特に広報はそうなんですよ。こういうものは面白いかなって思ったことをみんなで話すと話も膨らんでいきますし、良いものができるかなって。それでお客さんが「わあ」って言ってくれる顔を見れるのが僕はほんと満足なんです。「こいつ考えやがったな」と思っていただけるのがやりがいに繋がります。そういう雰囲気作りはかかさず、やっていきたいなと考えています。それがやっぱりおもてなしに繋がっていくと思うんです。
モリナガ:
そうですね。おもてなしがちゃんとしていないと広報もしづらいですよね。そこをうまく連携して楽しくしていかないと。そして、楽しいと、みんなが勝手に巻き込まれていっちゃいますよね!
菊池さん:
森田先生は立場的に競技の部分ですので、競技ありきですよね?競技がしっかり成立しないと国際大会としてありえない。それぞれの立場立場で頑張っていただきたいです。
モリナガ:
なんか、すごいプレッシャーですね。
森田先生:
そうですね。今まで試合をさせていただく側、選手や監督として参加をしていたのですが、今度は運営する側になってみると、大変だなと感じまています。
菊池さん:
選手や監督だと、すべて準備されて揃っているというのが当たり前ですもんね。
森田先生:
行って試合して、勝った負けたの世界だったんで。それはそれで難しい部分があったんですけど、そうじゃない部分というのを今、改めてすごく感じているところです。イベントを運営する側という視点を新たに手に入れているところです。
モリナガ:
しかもいきなり国際大会ですもんね。規模が一番大きい大会が最初の運営って本当に凄いと思います。これまでの選手だったり、監督だったりのご経験を生かしながら、みんなで議論して作っていくからこそ素晴らしい大会に繋がっていくのでしょうね。
森田先生:
あとは、選手側の経験ですと、会場がいっぱいになると、やっぱりやる気が違いますね。「よし、いいところ見せるぞ!」みたいな。だからこそ、全会場を全て満席にしたいですね。
モリナガ:
そういう意味でいうと広報もおもてなしなんですね。選手が気持ちよくプレイできるためでもあるんですね。
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