知られてない魅力が満載!宇土半島グルっと日帰り旅行のススメ。
今年で築港130周年!世界遺産!三角西港!
なんだか西洋風のステキな建築物が目を引く三角西港。実は明治時代はとっても栄えていて、宮城県や福井県にある港と並ぶ“明治三大築港”と呼ばれています。石積みの埠頭と水路や、西洋建築物などは今もなお当時のままで、明治期の石積みの埠頭がここまで当時のまま現存するのは日本でココだけ!
三角西港
明治17(1884)年工事が着工され、山を削り海面を埋め立て新しい港湾都市を築造し、明治20(1887)年開港しました。オランダ人技師による築港技術に日本の伝統的石工の技術が果敢に挑戦し成功した港湾都市であり、合理的な都市基盤整備は現在も当時の状態をほぼ完全に残しています。明治22(1889)年に国の特別輸出港に指定されると、5品目(米、麦、麦粉、石炭、硫黄)が国外へ輸出され、九州西海岸における貨物の一大集散地となりました。特に石炭は、すでに輸出港として機能していた口之津港の補助港としてその役割を担い、三池炭鉱より本港に運ばれ、大型蒸気船に積み替え中国上海へ輸出されています。三角西港は、明治中期の産業形成期における石炭輸送の発展を示す物証であり、三池炭鉱の良質な石炭を上海(中国)へ輸出するための輸送インフラとして、近代的な石炭産業の発展を示す実例であり、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産の価値に貢献する構成資産として高く評価されています。※宇城市ホームページより引用
小泉八雲の小説「夏の日の夢」の舞台となった「浦島屋」。当時は「旅館・浦島屋」として港に訪れる貴賓客をもてなしていましたが、港の衰退と共に廃業。現在の建物は1993年に写真を元に復元されたものらしいです。資料館として公開されており、『カフェギャラリー・ラフカディオ』としてバゲットサンドや手作りチーズケーキ、珈琲などの軽食を楽しむことが出来る施設として営業中。
明治天皇即位50週年を記念して建てられた「龍驤館」。公会堂や図書館として利用されてたらしいです。国登録有形文化財。
他にも旧宇土郡役所や旧三角簡易裁判所など沢山の歴史的建造物が沢山。これまで意識したことはなかったのですが、こんなに歴史的な建造物が集まっている場所って他にはないような気もします。写真が上手に取れず載せておりませんが、排水路も国の重要文化財に指定されています。満潮時に海水を引き込み、干潮時に排水するように作られ、そこに道路側溝を流す天然の下水道の役割を果たし、山水の排水も兼ねてるらしいです。昔の人は賢い!
そして埠頭!崎の大浦天主堂やグラバー邸等も手掛けた小山秀さんという方が率いる天草の石工集団が切り出した石を丁寧に磨き、仕上げた石畳。当時の日本では見られない、曲線を多用した加工が特徴らしいです。言われてみると石で作られてるのになんだか曲線が多いような気がします。
ここでゆっくり港を眺めながら過ごせたらどんなに幸せでしょうか…。
橋と島々を見ていると、ゆっくりとした時間が流れます。そして、この海、時々スナメリも見ることが出来るらしいです!
スナメリ(砂滑、Neophocaena phocaenoides)
ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカである。主に海水域に生息するが、淡水である中国の長江(揚子江)に生息する個体群も見られ、中国では江豚(jiangtun、長江の豚の意)と呼ばれている。※Wikipediaより引用
1887年に建てられた土蔵造りの荷揚げ倉庫である「旧三角海運倉庫」は、1985年に修復され、現在はレストランとして利用されています。異国情緒たっぷりのステキ空間!
テラス席もあり、海を眺めながらゆっくりとしたカフェタイムを過ごせそうです。軽食もあり!
三角西港
住所:熊本県宇城市三角町三角浦
お問い合わせ:0964-32-1111
http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/list/389.html
三角西港からも近い!海のピラミッド
こちらは、海の玄関口にもなっている三角港。西港からは車で3分くらいです。ピラミッド状のおっきな建物は、一番上までスロープが続いてて、登ることが出来ます。「天草宝島ライン」という天草本渡〜松島〜三角を結ぶ定期航路の乗り場だったり、御所浦へ行く定期便の乗り場でもあります。
内部にもスロープが。なんだか不思議な空間です。
で、頂上の眺めはこんな感じです!晴れてたらステキそう!
海のピラミッド
住所:熊本県宇城市三角町三角浦1160−177
お問い合わせ:0964-32-1111
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