天草の生産者のみなさんありがとう!旬の食材おいしくいただきます!|第3回|農産品加工・販売の井上さんを訪ねて
今日の本題・ズッキーニ!
そしてとうとう本題のズッキーニへ話題を移していこうと思います。
そもそもズッキーニってなんだろうということで、ズッキーニについて、簡単に調べてみました。
◎ズッキーニ
ウリ科・カボチャ属の野菜。
諸説あるようですが、北アメリカの南部が原産とされています。先祖はメキシコ巨大カボチャという話も。
16世紀頃にヨーロッパに伝わり、本格的に普及したのは20世紀にはいってからだといいます。
品種はいくつもありますが、一般的によく売られている20cmほどの緑色のズッキーニは、未成熟の果実。成熟すると黄色くなり、サイズも1mを超えることも。
また、ズッキーニは黄色い花を咲かせますが、この花も「花ズッキーニ」として料理に使われます。
代表的なズッキーニ料理は、トマトやパプリカなどの夏野菜を使った煮込み料理の「ラタトゥイユ」。
トマトやジャガイモみたいに、原産はアメリカ大陸なんですね。
HAND MADE さんでは、農産物の販売営業も行なっていて、ズッキーニについては福岡などへの卸し販売もあるそうですが、天草の地元産の食材にこだわった飲食店の方も定期的に買いに来ることが多いそうです。
農地見学|ズッキーニ編|
ではでは、ズッキーニの農地を見学します!
こちらも裕紀子さんにご案内いただいて、ズッキーニのハウスに入ります。
みなさん、ズッキーニがどういう風に生えているか知っていますか?
てっきりズッキーニは、きゅうりやカボチャのようなツル植物だとばかり思っていたのですが…。
ハウスの中のズッキーニ畑。きゅうりの様に棚をつくって栽培するものなんじゃないかと思っていたら、根元から茎が別れている。
カボチャのようにツタを這わせて伸ばすのでもなく、幹(?)から葉っぱも花もニョキニョキ出てきていて、なんとも意外な見た目です。
あと、実の先につく黄色い花について。
これもぼくは知らなかったんですが、ズッキーニは花も食べるんですねえ。
普通のスーパーの野菜売り場ではあまり出会うことのない高級食材なのだそう。
出荷時にはひとつひとつの花にスポンジを入れます。
(下のインスタグラムはHAND MADE さん)
インスタグラムで花ズッキーニを検索したら、中に肉やチーズを詰めて揚げた「花ズッキーニのフリット」が結構メジャーな調理方法らしいです。おしゃれ!
HAND MADE さんで取り扱う岡村農園さんの花ズッキーニの出荷は4〜6月の限定とのこと。
ズッキーニの花は朝方しか開かないそうで、残念ながら取材は午後だったので閉じたお花。
ズッキーニの花には雄花・雌花があり、写真の花は雄花です。(雄花も食用になります)
ズッキーニの茎の中は空洞だったりする。いやー、ぜんぜん思っていたのと違いましたね。
適度なサイズになったズッキーニはこんな感じで一本一本丁寧に収穫していきます。
今回は、当日の朝に収穫した鮮度抜群のズッキーニをいただいちゃいます!
鮮度抜群の西洋野菜のズッキーニをおいしく食べよう!
「天草の生産者のみなさんありがとう!旬の食材おいしくいただきます!」シリーズの記事の締めは、鮮度抜群の西洋野菜のズッキーニをどうおいしくいただくのか。
そう、そこです。
正直、ぼくの知識からは「ラタトゥイユ」以外にズッキーニ料理は浮かんでこないので、ひとまず、インスタグラムで見てみます。
まずは基本のラタトゥイユ。おいしそう。
こちらはピザ。こんなやり方もあるんですね。こっちもおいしそう。
あとは、ぼくが思いつくのは、ピクルスにするとか、炒めるくらいしか調理法を思いつきませんが、せっかくなのでぼくの知らないズッキーニを使ったおいしい料理を味わおう!!
ということで、今回は第1回につづいての登場、天草のフレンチレストラン「piccaso(ピカソ)」の松田シェフにご協力いただきました。
なお、今回の記事では手のみのご出演になります(笑)
◎松田シェフのコメント
HAND MADE さんから仕入れるズッキーニは、生産者の岡村農園さんがつくった鮮度抜群のもの。切ったときに果汁が出てくるのがその証。鮮度が良いから半生でもおいしく食べられるので、厚く切ってその食感を活かしたい。
それに、ズッキーニは肉にも魚にもあう食材でもあります。
と、松田シェフにいい感じのコメントを寄せていただいたところで、お料理お願いします!
今回はHAND MADEさんのキッチンをお借りしての調理。食材、機材もHAND MADEさんにあるもので行います。
松田シェフはかつて「お店を持たないシェフ」で有名だったので、自分のお店以外での調理もお手のもの。
さて、松田シェフはフレンチシェフで、食材は西洋野菜の代表格ズッキーニです。
これは「よほどのことをせんかぎりは驚いてはやらんばい」
とぼくは熊本弁で考えたのでした…
って、編んだー!!
なにこれ!わーっすごいっ!!
松田シェフ!訳わかんないっすね!
野菜って編めるんですね!
「食感を活かすよう、軽く茹でたものを編んでいます。ズッキーニは茹ですぎてはだめです」
いや、ホント驚いたんですけど!!
そして…
出てきたのはこちら!
ムッチャ綺麗、なんすかこれ。ズッキーニの花も散らしてあるし。
ナイフで切ってみると…。
うわー肉だ!肉!肉じゃないですか、松田シェフ!!
「牛肉にセルバチコを挟んだものをズッキーニで包んで、オーブンで火を通しています」
あのゴマっぽい香りのするルッコラの仲間を挟んだんですかー!さすがっ!
「ソースは、調理場にあった醤油とマスタードをベースにつくりました」
お〜。さすが元「お店を持たないシェフ」。
しかし、食べるのがもったいないくらいキレイですねえ!
でも、パクリ!
…。
うまっ!!ズッキーニ、うまっ!!!
*食レポ修行中です*
オーブンでじっくりと加熱された肉汁たっぷりの牛肉が、ほどよい食感を残し編み上げられたズッキーニに受け止められ、舌の上で相互に素材の良さを引き立たせる。さらにひと噛みするとセルバチコのゴマを思わせる香りがほのかに感じられ、醤油を使用したソースと合わさり、フレンチ料理に馴染みがないぼくにも親しみのある味に仕上がっている。
牛肉を使った料理ながら、ズッキーニが主役級の存在感をしめす、旬のズッキーニのおいしさを存分に味わえる料理となっていた。
ズッキーニに肉の旨味のコラボ、ヤバかったっす!
ちなみに、松田シェフのPicassoで出している料理ではなく、こんなズッキーニ料理もあるよという見本ですので、お店で注文することはできませんのであしからず。
なお、今回はHAND MADEの厨房でつくったので、松田シェフの調理を横で見ていた政哉さん。
「勉強しようと思って、調理するのをみていましたけど、すごかったです。自分でもできるように練習したいと思います!」と気合。
HAND MADEの理想は「ぷらっと寄って、ゆっくりしていただけるような感じが一番」ということですので、ぷらっと何度も寄って、とりあえずこの料理をリクエストしていれば、HAND MADE でこの料理が食べられる日もきっと近い!(かも)
というわけで農産品加工・販売の井上さんありがとう!鮮度抜群の西洋野菜のズッキーニ、おいしくいただきました!!
Picassoの松田さんもありがとうございます!
「天草の生産者のみなさんありがとう!旬の食材おいしくいただきます!|第3回|農産品加工・販売の井上さんを訪ねて」いかがでしたでしょうか。
次回はヒオウギガイを生産されている水産養殖事業者さんを訪ねます!
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