「かわいい」から「かっこいい」へ 花のイメージを変えた男(前編)【熊本HEROS vol.5】
別に自分のお店じゃなくてもいい。
花がもっともっと身近になってくれればいい。
muro:
大げさかもしれませんが、ある種お花屋さんの概念を変えたというか、新たな文化の創出につながっているのではないですか?
山中さん:
大げさですね(笑)
でも先ほどの高校生だったり、自分が花屋になった当時とはだいぶ変わってきたなという実感はあります。でも、それは自分だけじゃなくて友達だったり周りの人たちのおかげだと思っています。
muro:
どういうことですか?
山中さん:
自分だけではここまでこれてないですからね。今現在、いろんな活動させてもらえて、まさか2店舗目もだしてるなんて想像していませんでした。
例えば、自分の周りの友達たちがいるでしょ?先ほどの考え方で彼らはお花を買うことが当たり前になって花屋に来ることが自然になってるんです。ここにある切り花を食卓に飾ったり、racineにある観葉をインテリアにしたり。仕事帰りに作業着姿でふらっと来てくれたりもするんですよね。それで買ってくれて飾ってくれて、彼らの家を訪れた人が観たり、SNSでUPされているのを観たり。それで気にいてくれた人が訪ねて買いに来てくれたり。
ライブ演出をしたり、舞台装飾をしたり、ブライダルをやったり。その様子を見てくれた方がまた、違う誰かに紹介してくれたり、広めてくれたりとそこで仕事になっていったり。先ほどのニュアンスでいうのでしたら自分の周りの人たちがその文化を作って、広めてくれているのかなと思います。
だから、周りには感謝でしかないですね。
muro:
なるほどそういうことですね。でもそれってもちろん山中さんが創られるものが素晴らしいから誰かに勧めたくなるということでもあると思いますよ。
山中さん:
もちろん。そのご期待に応えられるように日々勉強して、センスは磨いていきたいですね。
muro:
最後にこれからの展望や、いまお考えになられていることなどをお聞きしたいのですが?
山中さん:
個人としては、やはり制作が一番楽しいのでもっともっと制作活動をしたいですね。小売りの接客ももちろん楽しいのですが、空間造りやディスプレイ等々、装飾もたくさんてがけたいですね。お店のデザインやライブ装飾なども。規模が大きくなると使えるお花のボリュームも違うんですよ。それに普段では使わないような種類のお花や植物が使えたりするのでわくわくするんです。 あとはお花のチーム全体としての6次産業化を進めていきたいですね。
muro:チーム全体での6次産業化?
山中さん:
お花の生産者がいて、そのお花をどうやって知ってもらえるのか?どうやって価値を見出していくのか?良さをどう感じていただくのか?それが僕の役割かなって思うんですよね。一人ではできない。生産者、利用者、制作者、そういったいろいろな人の集まりがあってみんなでやることに意味がある。ブライダルなんかもそうなんですが。
racineを始めてからは直接買い付けにいくことが増えて、生産者の方々と触れ合うことが増えたんです。それにより生産者の方々の思いが今まで以上に手に取るようにわかり始めたんですよね。その皆さんの思いやを大切にし、魂込めて育てられた植物を大事に使わせてもらう。それを一人でも多くの方に届け喜んでもらう。それが僕らがやらないといけない使命かなと。
そうやって少しでも多くの方に花と触れ合って頂き、今まで使わなかったような人が使ってもらえれば、花業界全体の需要が増える。そうすれば生産者の方々も喜ぶし、他のお花屋さんも賑わいだす。別に自分のところだけの儲けじゃなくて、別の店に行ってもいいんですよ。とにかく花を買う、花屋に行くという習慣・文化が構築できればいいなぁ。だって、自分一人では何もできないですからね(笑)周りの方々の支えがあっての今だから。
常に周囲の方への感謝の気持ちが合間合間で感じられました。個人としてではなく業界全体としての将来を見据えていらっしゃいました。
後編では、山中さんのアーティストとしての活動を中心にお伝えさせて頂きます。また、もうすぐ母の日ですね。「母の日=カーネーション」だけではなく。Green&Redさんには多種多様な個性的な植物が揃っております。
母の日へのプレゼントとしてインテリアとしても活躍する観葉植物などもお勧めです!大切に育てていけば長持ちもしますしね!また、各種配送や配達のサービスもお受付されていますので是非お問い合わせ下さい!
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