【くまもと美術探訪】第八話『たまにはのんびり♪お散歩しながら美術探訪@熊本城周辺編』
寒い冬を終えて、熊本にも春がきましたね!きなこの【くまもと美術探訪】第8話のテー マは「春のお散歩コース」です。 普段は見慣れた熊本の町も、目線を上げるとアートがいっぱい!?新たな視点でお散歩を 楽しんでください♪
こんにちは、【くまもと美術探訪】第8話です!あっという間に3月ですね。
寒い冬が続きますが、早くポカポカ陽気の中でお散歩したい気分のきなこです☀
今回は春を先取りして、のんびりと熊本城周辺のお散歩コースを巡っていきたいと思います!
キュビスムの壁画@大劇会館
通町筋の電停で降りて、目に飛び込んでくる大劇会館の壁画!
パチンコ屋さんにアート!?と思いますが、実は歴史ある壁画なんです。
「日本近代建築の父」と称されるアントニン・レーモンドとその妻によって、1969年に作られた有田焼タイルの壁画は、昨年大規模修復を終え、久しぶりに通町筋に姿をあらわしました。
幾何学的な模様が並ぶ不思議なモチーフは、ピカソを代表とする芸術運動“キュビスム”を発端として生まれたもの。
キュビスム建築の本場・チェコで学んだレーモンドは、帝国ホテルの設計のため、1919年に来日。日本でたくさんのモダン建築を作りました。
レーモンドが過ごした1960年代の活気ある日本、そして熊本の街を記憶するアートのひとつです。
朝倉文夫《谷干城像》@高橋公園
西南戦争で熊本城を死守したという軍人・谷干城の像が、高橋公園に置かれています。
こちらを作ったのは、「東洋のロダン」と呼ばれた彫刻家・朝倉文夫。
大分県出身で、九州を代表する彫刻家の一人です。
軍人の彫刻からはなかなか想像できませんが、朝倉文夫は猫好きで知られる方で、家には15匹くらい猫がいたんだとか…🐈
もしかして、この作品を作った時にも傍らには猫がいたのかにゃ?🐈笑
前川國男の建築@熊本県立美術館[本館]
前川國男は、アントニン・レーモンドのお弟子さんで、日本を代表する建築家の一人です。
そういえば、大劇会館の壁画と色合いが似ているような・・・?
熊本県立美術館は、赤いレンガを基調としたシックな印象の作品。
熊本城二の丸広場に溶け込みつつも、どっしりとした存在感を示しています。
内部には吹き抜けのホールや大きな窓があり、気持ちよく季節を感じられる建物です。
ちなみに・・・
現在、熊本県立美術館では、2つの展覧会が同時開催されています!
本館で開催されている「春を寿ぐ」では、ジャンルや国を超えた“春”の作品から、人々が春を待ち望む様子が感じられました。
寅年にちなんだトラの作品や、めでたいモチーフが満載です!
動物の作品が好きな私はとても楽しめました!トラちゃんがキュート♡
別棟展示室の「細川コレクションのあれこれ」では、細川家の様々なお宝をのぞき見👀
近年発見されたという《孔子像》は初公開!
舌をぺろっと出し、冠には龍が刺さっている(!?)ユニークな姿は必見です!
※「春を寿ぐ」は3月13日(日)、「細川コレクションのあれこれ」は3月21日(月・祝)まで
GOAL!
今回のお散歩は通町筋電停~熊本県立美術館、熊本城のふもとを歩くコースでした。
短い距離ですが、坂道なのでなかなか良い運動になりますよ♪
今後は熊本市以外も巡っていきたいと考えています。
皆さんのイチオシお散歩コースがあれば、ぜひ教えてくださいね!
それでは、次回もよい旅をbon voyage!
【NEXT】次回のくまもと美術探訪は…
(リクエストお待ちしてます!)
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