おるとくまもと 食・観光の再発見! 週末おでかけリージョナル・ファストメディア

JA EN

モリナガ

【データから見る観光】インバウンド動向調査の結果より(独自調査)

皆様こんにちは。株式会社くまもとDMCのモリナガです。

昨年4月の震災以降、「外国人が減少した」というお話は、県内各地から頂いております。
肌感覚としては、個人客は戻りつつあるが、団体客がまだまだ戻っていない印象でして、個人客が前年7割、団体客が前年5割というところなのかと感じています。
※こちらは、熊本県さまの観光統計が出たタイミングでまたご紹介いたします。

そういった中ではありますが、熊本県内に訪れている外国人観光客が、「どんな国の人で、どのような地域に、どんなルートで」を知りたいと思い、外国人観光客の動向調査を実施いたしましたので、ご紹介させて頂きます。

【概要】
日本を訪れる外国人観光客向けのスマートフォンアプリNAVITIME  for Japan Travelと27カ国語対応の手帳アプリジョルテと提携、対象市場の訪日観光客の移動経路を把握しターゲットが「どこで」「何を」「いつ」求めているのかを予測することができる。

【調査手法】
外国人ユーザーの多いアプリで取得した位置情報(GPS経由)を活用。
また、国籍はSIMカードから取得した情報を使用。2016年4月〜2017年1月のデータを使用。

【調査定義】
観光客:『自宅』や『勤務地』が調査対象エリア以外で、且つ調査対象エリア内に滞在実績のある対象アプリを保持する利用者
宿泊者:調査対象エリア内に22時~翌04時の間で4時間以上の滞在が判定されたアプリ利用者
滞在 :各調査対象エリアに一定以上の滞在が判定された対象アプリ保持利用

外国人が良く利用するアプリのデータを元に訪日外国人の属性、位置情報データを取得し、それらを分析・可視化するというもので、アプリDL数合計1700万DL程度です。もちろん、全てではないですが、ビッグデータから見える、熊本の観光の傾向をご紹介させていただきます。

1.熊本に来ている外国人観光客はどの国から?


熊本への外国人観光客は、約38%が台湾、韓国が約16%、香港が約15%という結果となっておりました。日本文化や歴史、自然観光を目的とされている方が多そうです。
※中国に関しては、国策で海外アプリが制限されているため、かなり少ない数値となっております。

2.熊本に来ている外国人観光客はどの地域に多い?


熊本市中心部から九州新幹線の縦ラインに多く外国人観光客が訪れているようです。
また、天草方面、阿蘇方面にも外国人観光客が広がっているのが分かるかと思います。

観光地などで英語版のパンフレットやポスターなどを作られている場合、熊本市の中心部に配布するのが良いのかもしれません。

3.熊本に来ている外国人観光客はどんなルートを通っている?


まずは九州全体での動きを見てみると、福岡を拠点として外国人の方々が各方面に動いているのが見て取れます。福岡ー熊本はあるものの、その先でもある熊本ー鹿児島の移動が殆どないというのも特徴です。


次に、熊本県の状況を見てみます。

多そうなのは、熊本駅周辺ー熊本市中心部、空港ー熊本駅の移動という結果となっておりました。

駅、空港という情報接点をどう活かせるのか、移動の足でもある二次交通でどんな情報を、どのようにして伝えるのかが重要だと感じています。

4.空港から駅へのバスは外国人に分かりやすいか?

ココまでは、単なるデータの紹介でしたが、二次交通の状況がどうなっているのか?ということで、実際にバスに乗ってみました。

空港内の案内は、日本語、英語、中国語、韓国語と対応されており、わかりやすい感じです。


券売機も、多言語表記となっており、外国人の方に優しい作りでした。もしかすると、熊本城などに行かれる方が多いかもしれないので、「熊本城はここで降りたら近い」みたいなのが書いてあるともっといいのになーと思いました。


で、バス停も行き先が多言語対応してあり、分かりやすい状態でした。


若干気になったのが時刻表。これは完全にしょうがないことかもしれませんが、同じ方面で経由地が違う(路線が違う)場合の表示が、日本人でも少しわかりにくい気がしました。

そして、バスに乗ってみると

バスのポケットには沢山の熊本市内の情報が!嬉しい!


飲食店ガイドブックなどもあるのですが、もしかすると、外国語対応のものもここにあると優しいのかな?と思いました。

終わりに

・・・いかがでしたでしょうか?

本当は、国籍別や市町村毎など、もっと細かくデータを見に行くことも出来るのですが、長くなりすぎるので全体的なデータのご紹介でした。「思ってたとおり」という方もいらっしゃれば、「そんなことはない!」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、人口減少が目の前にある未来となっている昨今に於いて、外国人観光客を増やしていくことは、やらなければならないことであり、2020年に4000万人、2030年に6000万人という観光庁さまの目標にもある通り、これだけ成長が期待されている産業は他にありません。

私達くまもとDMCも、海外のお客様をどのようにして呼び込むのか、どのようにして熊本のものを買ってもらうのか?いろんなデータを参考にし、実際に動いてみて、好循環を作っていけたらと考えております。
皆様にお知恵を拝借することも多いかと思いますが、今後とも何卒宜しくお願い致します。

※データに関するお問い合わせは、以下までお願い致します。

 Mail:infoアットk-dmc.co.jp

この記事をシェア

キュレーター紹介

モリナガ

熊本生まれの熊本育ち。県内を転々としながら、今阿蘇郡の南小国町に住んでいます。好きな食べ物はキャベツとキュウリ。酔うと髪の毛を自分で切る癖があります。

このキュレーターの書いた記事

過去の記事を見る

人気ランキング

是非見てほしいPR記事

記事一覧

記事カテゴリー

人気のタグ

人気のキュレーター

おるとくまもとのSNS

PAGETOP

オススメ