阿蘇はこう巡るのが鉄板!福岡からぐるっと阿蘇を一泊二日で巡るドライブルートのご紹介

みなさん、こんにちは。おるとくまもと編集長のモリナガです。
実は僕、旅行情報誌にて7年間阿蘇地域の担当を務め、その後南小国町に移住し、観光協会で働いております。たぶん、誰よりも阿蘇に詳しい気がしますし、阿蘇の素敵なところを100個くらいは余裕でお伝えできる気がします。
訪れて欲しいところが多すぎて選びにくいのですが、今回、初めて阿蘇へ旅行に行くなら、こんな風に巡ってはどうでしょう?という 阿蘇地域の一泊二日の鉄板ルートをご紹介させていただきます。
※ルートの関係上、福岡から来られる方を対象とした記事となってしまっておりますので、あらかじめご了承ください。
ちなみに、こちらのルート、おでかけプラン投稿サイトHolidayさんの「おでかけプランコンテスト」にて金賞を受賞致しました!ちょっと自慢です!
【阿蘇・体験】阿蘇全体を1泊2日で巡りつくす&遊び尽くす!初めての阿蘇旅ならココ! | Holiday
というわけで、阿蘇のおすす*ルートのご紹介です。
今回巡るのはこのルート!福岡から益城インター経由で阿蘇に入って、阿蘇をぐるっとまわって日田ICから福岡に帰ります!一泊二日で広域の阿蘇を楽しんじゃって下さい!
※西原周辺の迂回路は地図に反映できておりません。ご了承下さい…。
益城ICで高速を降りて西原村〜南阿蘇村へ
高速道路を益城インターで降りたら空港方面へ向かい、途中から右に曲がって西原村〜南阿蘇村方面に向かいます。こんな感じの風景。ドライブ最高!
途中、『萌の里』なんかもありますので、疲れたらここで休憩しちゃって下さい。物産館には地元野菜もたくさん!
ちなみに、入口入ってすぐのところには、震災の時間に止まってしまった時計が今もなお飾ってあります。
お子さま連れの方は、らくのうマザーズ阿蘇ミルク牧場なんかに寄ると、お子さまも大喜びです!
震災の爪痕が残るものの、俵山トンネルの開通により、南阿蘇村へは益城インターから約40分程度。素敵な風景を眺めながらのドライブを楽しんでいただけたらと思います。『あそ望の郷くぎの』でちょっと休憩なんてしちゃうのもおすすめです。
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ちなみに、この写真に写っているおばあちゃんは「かなばあちゃん」という名前の南阿蘇村のゆるキャラ(?)でして、もうすぐ90歳、趣味はフラダンス、得意料理はなすのひこずり、好きな歌が水前寺清子の「365歩のマーチ」、好きな俳優がペ・ヨンジュンなど、細かい設定がされています。細かい割に設定が更新されてない気はしますが、一緒に写真を撮っている方を多く見かけます。
高森町でランチ&観光を楽しむ
今回のルートでは、高森町でランチを食べるのがおすすめです。お好みもあるかと思いますので、おすすめランチ、おすすめの立ち寄り処の2つに分けてそれぞれご紹介させていただきます。
おすすめランチ①らくだ山
地鶏を食べるならココです!懐かしい囲炉裏の雰囲気の中、炭火でタレに漬け込んだ地鶏を焼いて味わいます。
こんな感じで焼いた地鶏が美味しくないわけがないです!
セットにはお味噌汁とお漬物、卵、ご飯が。個人的には卵かけご飯にして食べるのがおすすめです。信じられないくらい美味しいです!
注意点としては、体中が炭の香りになりますので、匂いが気になる方は控えたほうが良いかもしれません。また、人気店で昼には並ぶので、少し早めに入店されることをおすすめします。
らくだ山
住所:熊本県阿蘇郡高森町高森2693-4
電話番号:0967-62-0084
営業時間:午前11時開店 – 午後8時閉店 / 午後7時最終入店
定休日:(3月~11月)無休 / (12月~2月)第1・第3水曜日 / (1月冬休み期間)通常営業
(料金)
定食:2,000円(一人前)
焼き鶏:1,500円
http://rakudayama.com/
おすすめランチ②とくまる食堂
昔から続く手間ひまかけたお漬物が美味しい**『徳丸漬物』**さんが経営する食堂です。大量生産ではなく、人の手で丁寧に作られる漬物と、阿蘇のお米、郷土料理でもあるだご汁を味わえます。
サイクルラックもあるので、自転車で来られる方にもおすすめです。
おつけもの昼膳(1,200円)を頼むと、小鉢、だご汁、ご飯、デザート+美味しい漬物が食べ放題!美味しくてご飯が進みまくります。+200円でご飯を高菜めしに変更も可能です。
併設する店舗では、お漬物も売られています。ランチで気に入ったお漬物を買って帰れるのは嬉しいです!
個人的には、この高菜漬けが本当に好きです!
入り口の看板には「日本人に生まれて良かった!と思われるような漬物作りを目指して…」との文言が。食べてみると、本当に日本人に生まれてよかった!と思います。
とくまる食堂
住所:熊本県阿蘇郡高森町上色見2682-1
電話番号:0967-62-0096
営業時間:11:00~15:00
定休日:火曜・金曜(祝日の場合は営業)
(料金)
おつけもの昼膳:1,200円
おつけものととりおこわ膳:1,400円
http://asomaruzuke.com/syokudo/
おすすめ立ち寄り処①高森湧水トンネル公園
最近、トンネル好きなのですが、夏でも涼しくお散歩ができます!トンネルの長さは2,055メートル!そのうち約1Kmが遊歩道として整備されています。突き当りには水と光の芸術作品「ウォーターパール」がありますので、ぜひぜひ歩いてみてください。
写真ではなかなか表現しにくいですが、流れる水にストロボが当たり、水の玉のカーテンを見ることができます。
高森湧水トンネル公園
住所:阿蘇郡高森町高森1034-2
電話番号:0967-62-3331
営業時間:4月~10月 9:00~18:00/11月~3月 9:00~17:00
*湧水館は9:00~16:00(湧水館のみ月曜日定休)
(料金)
大人 : 300円 / 子供 : 100円
おすすめ立ち寄り処②上色見熊野座神社
アニメ『蛍火の杜へ』の舞台になったことで知られ、最近人気急上昇中の神社です。灯籠に囲まれた参道を登っていくと、空気が変わったような感覚に陥ります。これだけでも充分に神秘的ですが、奥の方には大きな風穴が開いた『穿戸岩(うげといわ)』があります。
森林浴をしながら、神秘的な風景に包まれてお散歩できる素敵な場所です。
上色見熊野座神社
住所:熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
おすすめ立ち寄り処③月廻り公園
根子岳の麓にある広々とした公園。大きな遊具はありませんが、広い芝生広場からの根子岳の眺めは、抜群です!全長1200メートルのゴーカートは、大人も楽しい!
ヤギもたくさん放し飼いにされています。
草スキーを楽しめる斜面も!他にもグラウンドゴルフなどもありますが、広々とした芝生の広場と根子岳の風景に癒されること間違いなしです!
月廻り公園
住所:熊本県阿蘇郡高森町高森2694
阿蘇神社・門前町
ご飯を食べたら散策したくなるもの。高森町から阿蘇神社へは車で約30分ほどです。
阿蘇神社は、熊本地震で甚大な被害を受けましたが、多くの方々の支援により2023年12月に楼門が復旧しました。復旧へ向かう姿、そして美しく蘇った現在の姿もぜひご覧ください。ちなみに、阿蘇神社の楼門は「日本三大楼門」に数えられ、神社では珍しい仏閣の様式で建てられた二層楼山門式です。※Wikipediaより
阿蘇神社から続く門前町は、緑に包まれ、水の湧く素敵な商店街です。
おしゃれなお店も多くて歩くだけで楽しくなっちゃいますが、実は15ヶ所の飲める水源(水基)があり、これを巡る水基巡りも人気です。
阿蘇人サイダーなんかもあるので、是非飲んじゃってくださいね。
阿蘇神社
住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083−1
電話番号:0967-22-0064
http://asojinja.or.jp/
大観峰
阿蘇神社を散策した後は大観峰へ!
阿蘇五岳を高い位置から眺めることができます。
夕暮れ時には空が刻々と移り変わっていく素敵な風景が広がります。空がこんなに広いんだ!と思わされること間違いなしです!
運が良ければ早朝は雲海も見られる大観峰。阿蘇に泊まったら早起きして雲海を見ていただけると嬉しいです。
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大観峰
住所:熊本県阿蘇市山田
押戸石の丘
大観峰から黒川温泉へと向かう212号線を少しだけ横道にそれて立ち寄っていただきたいのが南小国町の「押戸石の丘」。大観峰からは車で20分くらいです。
入り口で200円支払うと、方位磁石を貸してくれます。これを持って、頂上の巨石群へ。石の近くに方位磁石をかざすと、針がクルクルと回ります。
巨石群はもちろんですが、見渡す限りの草原が広がる風景に感動すること間違いなしです!日本じゃないみたい!
押戸石の丘
住所:熊本県阿蘇郡南小国町中原
料金:大人200円、子供100円
押戸石の丘から30分で黒川温泉へ
宿泊はやっぱり黒川温泉!温泉街の情緒と、それぞれ趣の異なる露天風呂を巡れる入湯手形巡りが人気です。
2009年の『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で、温泉地としては異例の二つ星で掲載されたこともあります。そんな黒川温泉を100%楽しむのに欠かせないのが入湯手形です!
1枚1,500円で3か所の温泉に入浴できる入湯手形の使い方は、以下にまとまっています。ちなみにモリナガは、もちろん全件制覇しました!
黒川温泉の入湯手形(黒川温泉公式サイト)
全件入ってみて気づいたのですが、中心部は趣があり、いい意味でこじんまりとした作りのお風呂が多く、泉質をじっくり楽しめます。少し中心部から離れると、自然に包まれるようなダイナミックな露天風呂が多い、という印象です。
個人的には、中心部で2件泉質の違いなどを感じながらまち歩きを楽しみ、最後にダイナミックな露天で癒されるのがおすすめです。
夜9時まで入湯手形での入浴が可能なので、旅館へのチェックイン前に1件、夕食後に1件、次の日の朝からお散歩がてら1件入浴すると、1泊で泊まった旅館+3件のお風呂を楽しめちゃいます!
黒川温泉
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺
電話番号:0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合)
https://www.kurokawaonsen.or.jp/
2日目:チェックアウト後はやっぱりココ!鍋ヶ滝へ
黒川温泉から車で約20分。おそらく小国郷で最も人気のスポットが『鍋ヶ滝』です。写真のように表から滝を見るのも素敵ですが、滝の裏側に回れることで有名です。
裏側から水のカーテン越しに見る風景も美しく、感動すること間違いなしです。
ちなみに、鍋ヶ滝はいろんな方々がきれいな写真を投稿されていますので、少しだけご紹介します。
とってもフォトジェニックな場所ですので、ぜひぜひお立ち寄りくださいね!
鍋ヶ滝公園
住所:熊本県阿蘇郡小国町黒渕
電話番号:0967-46-2113(小国町役場 情報課)
営業時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
料金:大人500円、小中学生200円
お昼ごはんはあか牛を!木魂館
『木魂館』に併設されるお食事処「北里バラン」では、あか牛を一頭買い!自社でカットなどを行っているからこそのお得な価格で阿蘇のあか牛を味わえます。
この分厚いステーキが最高です!あまり量を食べられない方は、ステーキとご飯を2つなど頼んで、肉を分けて食べるのもよいでしょう。阿蘇のあか牛は、とっても美味しいです!
※2025年現在、あか牛ステーキは宿泊利用者のみのメニューとなっています。事前にご確認ください。
木魂館 レストラン「北里バラン」
住所:熊本県阿蘇郡小国町北里371-1
電話番号:0967-46-5560
営業時間:11:30~14:00 (L.O. 13:30)
定休日:不定休
https://kodamakan.com/restaurant/
あか牛ってどんな牛?
褐毛和種(あかげわしゅ)は熊本系と高知系に分けられ、いずれも起源は韓牛と言われています。現在の「くまもとあか牛」は阿蘇、矢部および球磨地方で飼われていた在来種とシンメンタール種の交配により改良された固有種で、昭和19年に和牛として登録されました。
あか牛は、耐寒・耐暑性に優れており、放牧に適し、性格がおとなしく飼育しやすいという特性を持っています。肉質は赤身が多く、適度の脂肪分も含み、うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えています。
せっかくなら蒸し料理体験も!
近くの杖立温泉では、温泉の蒸気を利用した『蒸し場』を無料で体験できます!食材は杖立温泉街の中では手に入りにくいので、温泉街に入る前に212号線沿いにある『豊作市場』にて野菜や卵などを買っていくことをおすすめします。個人的には、ほうれん草を1分くらい温泉蒸気で蒸したら感動モノの美味しさでした!
お土産などもたくさんあるので、是非、立ち寄ってみてくださいね!
豊作市場
住所:熊本県阿蘇郡小国町宮原2233-3
電話番号:0967-46-5505
営業時間:9:00~18:00
定休日:1月1日
帰りは日田IC方面へ
杖立温泉から日田ICへは約30分程度です。もし遊び足りなかったら、日田のサッポロビール工場を見学してみたり、豆田町の散策をしてみたり、うなぎや日田焼きそばを食べてみたりするのもおすすめです
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豆田の街並み。横道に入るとおしゃれな店があったりと、ワクワクしながらのお散歩を楽しめます。
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日田には美味しいうなぎ屋さんが沢山ありますが、個人的には戸山うなぎ屋さんが好きです。
さいごに
とても長文になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?最後までお付き合い頂きありがとうございます。
以前、福岡に住んでいたことがありますが、その際に自分自身が一泊二日で旅行したルートをご紹介しておりますので、それほど行程に無理なく巡れるのではないかと思っております(その時は8時に福岡を出ました)。広域で言う阿蘇は、実は7つの市町村が集まっており、阿蘇山を中心にそれぞれに魅力あるエリアが広がっております。そして、それぞれの地域の風景がとっても美しく、ドライブにもオススメな地域です。是非、阿蘇に遊びにいらしてくださいね!
最後に、愛する阿蘇の風景です。
ではまた!!