【林業ハトが往く!】林業研究グループの魅力に迫る!熊本の森づくりと愉快な研修旅行記『美里町林研女子で往く岡山旅の巻』
熊本県林業研究グループのメアリーが、森づくりや地域活性化に取り組む仲間たちの活動を取材!岡山への研修旅行では、和紙の原料ミツマタや伝統工芸・木地師の技に触れ、林業の奥深さを再発見。林業の魅力とハトライターの珍道中をお届けします!

本記事は、熊本県林業研究グループのハトライターことメアリーが、グループの会員や林業研究に関することをご紹介するページです!
林業研究グループって、何してるトコロ?皆さん、そう思われていると思います!
林業研究グループとは!
説明しよう! 林業研究グループとは、(CV:富山敬)
実はアタイもよく分かっておりません。(←おい! by編集部)
ちょっと、調べてみますわ! 何なに….森づくりや人材育成、地域づくりに取り組む自主的な団体とな!ホウホウ!
日本全国に880グループがあり、14,500人の会員さんがいて、技術研修や経営の改善、特産品の開発を通じて、豊かな森林づくりを進めている。また、若者や女性、子供たちを対象に、森林づくりに関わる人材育成や、さらに地域の林業関係者と協力し、森林を活かした地域づくりにも取り組んでいるとな!ホウホウホウ!!
じゃあ、具体的に熊本県の林業研究グループは何をしているのか!?
そこが一番重要ですわ!
これから、県内各地での色々な取材を通して、徐々にその謎を解いていこうと思いますわ!
ひょっとこ踊りのお面をつくりたい!
さて、そんな中、美里町林業研究グループから岡山県に視察研修旅行に行くよ!と、お声が掛かったので、ハトはホイホイ行ってまいりましたよ。
何やら、ミツマタやら、木地師の館やら、林業遺産を見に行くらしい。
全てのワードが、聞きなれない言葉。
Google先生に聞くと、ミツマタとは和紙の原材料とな?! それは、楽しみ!
ちょうど、ひょっとこ踊りのお面つくりたかったし!
と、今年新たに仲間に加わった女子たちとで喜び勇んで出発しましたわ。ひょっとこのお面、つくれたらいいな♪
ツアーメンバーはこちら。(以下、バンドメンバー紹介風)
- ヨガインストラクターのAYA
- ヤギつかいのサッコ
- 民泊のゆうこ
- ハンター松田
- 急遽、駆り出された社長夫人
そして、ハトのメアリー(👏👏👏)
あと、その他大勢!
さて、どんな珍道中になりますやら…
熊本駅から新幹線で揺られる事2時間半。やってきましたは《晴れの国 岡山》
桃太郎さんの銅像は、どこかに移動されてて行方不明でした(探し出せませんでした)
初日は、移動のみ。
次の日の朝早くから出発です。
予想気温はマイナス7度。
南の国熊本っ子からすれば、想像もつかない寒さです。
戦々恐々しながら、朝を迎えました。
いざ! ミツマタの森へ
ところ変われば山も変わる。
車窓からは九州の懐深い山とは違う山景色。
何だか、よく見ると植生も何となく違うような?
どんどん雪景色に変わっていきました。
もうここまできたら、恐怖でしかありません。
アタイ、ここで凍えてしまうかも💦
気合いを入れるために、元気玉を収集しましたが、寒いことには変わりはありませんでしたわ。
この先に、和紙の原材料になるというミツマタ群生地が‼️
ここでは、ミツマタ農家の右手さんと美作市地域おこし協力隊の鶴谷さんから、ミツマタについてのお話を伺いました。
ミツマタは、とても高級な和紙の原料。紙幣や表彰状などに使われているそうです。
しかも国産のミツマタは、2割か3割程度。
とても貴重なもの。
ひょっとこのお面に!とか思ってたけど、そんなこと絶対言えない空気。
ちなみに後ろの巨大釜はミツマタを茹でる用。変なこと言うと、アタイが茹でられちゃう💦
こちらが、ミツマタの蕾。
春には黄色くて甘酸っぱい匂いの花が咲くそうです。
花言葉は、《肉親のキズナ》《永遠の愛》《強靭》。
素敵ですね。
和紙の原料になるのは、枝の部分。蒸して皮を剥いで、ゴミを取り除き…と、かなりの手間暇がかかるそう。
以前は、集落の殆どの方がミツマタ栽培を行われていたそうですが、高齢化と人口減少のため存続の危機だとか。
現在は、美作市地域おこし協力隊の鶴谷さんが事業継承のために奔走されております。
ミツマタは、鹿の食害もなく、比較的栽培の手間も掛からないとか。
山に関わる人口減の今、注目したい事業でした!
全集中!木地師の技を体験。そのころハトは…
さて、お次に向かったのは、美作市の伝統工芸館、木地師の館。
木地師(きじし)とは
轆轤(ろくろ)を挽いて、木製のお椀や盆、鉢などをつくる職人のこと。
約450年ほど前から、木地師と呼ばれる職人たちが自然木を加工して生活用品を製造。
美作市HPより抜粋
まずは、民泊のゆうこが先生方からレクチャーを受けます。
高速回転している木を彫刻刀みたいなナイフ(轆轤鉋、ロクロカンナ)で、どんどん削ります。
これが見るのとやるのでは、大違い!
先生がやってる時は、とっても簡単そうなのに!
なかなか思うように削れてくれません。
今年、新規加入したヨガインストラクターのAYAが、恐る恐る削っていきます。が、やはり難しそう
みんな無言で真剣。
そして、必死。
一方その頃、ハトは…
うまく削れないことを言い訳に、早々と体験を終了し、別のお宝探しをしておりましたわ。
木地師の館には、素敵な器やカップなど、素晴らしい作品がたくさん!
お宝探しをし過ぎて、木地師の方のお家にまで押しかけ、掘り出し物の朴(ほお)の木(なかなか珍しい)のお盆を取りに行きました。(←おい!by編集部)
そして、ついでに職人さんのお仕事場見学もさせていただきましたよ。
木地師の小椋(おぐら)さんは、美作市の高齢者記念品もつくられるそう。
ちなみに、先生方は皆さん小椋さんでした。
小椋姓は、木地師に与えられた姓とのこと。
もうそれだけで、歴史が凄いということが分かりますわ!
ところ狭しと並べられた作品。
まだまだお宝はありそうでしたが、残念ながらタイムアウト。
1人だけ脱走してたので、もう帰らないとツアーメンバーから置いていかれる時間ですわ。
ギリギリセーフで、参加者の皆さまと合流できました!
何食わぬ顔で、ハイチーズ!!
なんとか無事にバスに乗り込むことができました。
ハト以外は、とても素敵なお皿をつくられていたようです。ヨカッタヨカッタ。
水車で製材? 100年稼働し続けるすごいやつ!
最後に向かったのは、林業遺産の水車式の製材マシーンです。
林業遺産とは、日本森林学会にて選定される日本各地の林業発展の歴史を残すために選定されているそう。
ちなみに熊本県にはないみたいですわ。ええっ?? なんで?!
公募されてるみたいなので、ぜひ熊本県も推薦してくださいませ。
皆さまのお家の近くが、林業遺産になるかも!
水車で製材?という疑問は、この見学で解消されました。
コレがああなって、コウなって、ソウなる。ホウホウ、ホウ…(よく分かってない)
とにかく!凄い装置でしたわ!!
実際に製材の様子も見せて頂きました。
あっという間に、挽かれる木材。圧巻の光景。
この大型木製水車駆動帯鋸製材装置一式は、共和林業(有)さんが、約100年前に製材業をはじめられた当時のもの。
直径60センチまでの材木が製材できるようです。
雪が舞う中、元気に動いている水車の姿はとても美しいものでした。
はとが なかまに なりたそうに こちらをみている
美里町林業研究グループの岡山研修は、とても実りある時間となりました。
普段、岡山にはきび団子を食べに行くことはあっても、古くからの林業の歴史に焦点をあてて見ると、普段とは違った驚きと発見があるものです。
元々、日本は林業が盛んでした。皆さまの近くにも、意外と古くからの林業の痕跡を見つけられるかもですよ!
発見したら、ぜひハトにもお知らせくださいね。
ハトと愉快な仲間に加わりたいかたは、各地区林研究グループ連絡協議会事務局までご連絡ください!
熊本県庁農林水産部森林局森林整備課林政企画普及班
(熊本県林業研究グループ連絡協議会事務局)
TEL:096-333-2438
美里林業研究会
宇城地域森林・林業振興協議会事務局(宇城地域振興局林務課)
TEL:0964-32-0628
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