世界一大きいザボン類!「晩白柚」の剥き方を産地八代出身のモリナガが教えます!
熊本の特産品「晩白柚」。もらったけど剥き方が分からない…そんなお悩みを産地八代出身の筆者が解決!写真と動画で、誰でも簡単にできる剥き方のコツを分かりやすく紹介します。

🍊 もくじ 🍊
眠そうな顔で申し訳ございません。おるとくまもと編集長のモリナガです。(当時)
晩白柚とは
皆様は「晩白柚」をご存知でしょうか?顔と同じくらい大きな柑橘類で、国産の97%が熊本で作られています。
晩白柚ってどんな果物?
ザボン類は柑橘類の中でも果実が巨大で皮が厚いのが特徴ですが、晩白柚は特にこれが著しく、直径25センチメートルになるものも珍しくありません。
香りがよく、鼻を近づけると、やんわりとした甘酸っぱい香りがします。果汁は少ないですが果肉はサクサクとした歯ざわりで、よく熟したものは甘みと酸味のバランスに優れています。
日本には1920年に、植物学者の島田弥市が、現在のベトナムの船上で食べた柑橘があまりにも美味しかったため、サイゴンの植物園から株を分けてもらい伝わったとされています。しかし、当時は栽培法がわからず普及には至りませんでした。
1930年に台湾から鹿児島県果樹試験場に白柚(ぺいゆ)の株が導入され、最適産地の熊本県八代市地区に根付き、改良が行われた結果、現在は八代市の特産品となっています。
2005年に八代市の農家で収穫された晩白柚が、2015年には熊本県立八代農業高等学校園芸科学科で収穫された晩白柚が、世界で最も重量が重いザボン類としてギネス世界記録に認定されました。
果肉を直接食用にするのが一般的です。果肉や果汁をゼリー、ジャム、飴等に加工し、土産品とすることも行われています。厚い皮は、他のザボン類同様砂糖で煮てザボン漬け(マーマード状)にすることができます。
露地物は1月中旬頃から出荷されますが、お歳暮の時期に間に合うようハウスものは12月上旬あたりから出荷されます。
※Wikipediaより抜粋・引用
要するに、大きいミカンなのですが、その大きさから、贈答用としても人気です。でも、コレを貰ってもなかなか剥き方が分からない…。という方も多いと聞きましたので、産地八代で育った私が、剥き方を紹介させて頂けたらと思います。
【初心者でも簡単】晩白柚の剥き方
1.新聞紙を広げる
まずは新聞紙を広げます。2枚重ねくらいにしておくのがオススメです。ちなみに、我が家は熊本日日新聞です。
2.晩白柚の上と下を切る
上と下を結構深めに切り落とします。目安としては、5センチ位は切っちゃって大丈夫です。
3.縦に包丁を入れる
包丁を縦に入れます。深さは、包丁の刃が見えなくなるくらいまで入れて大丈夫です。これを8分割の形までやります。
4.8つに分ける
切り込みに指を入れて力任せに分解します。
こんな感じで、少し力を入れると分解できるので、8つに分けます。
5.実を取り出す
袋から中の実を取り出します。大きなボウルや皿などに取り出した実を入れていくと効率が良いです。
だいたい、一個から大皿一杯分くらいの実が取れるので、4人位で食べればちょうどよい量かと思います。
6.皮の片付け
皮を使って、シロップを作ったり、ざぼん漬けを作ったりする方も多いですが、手軽に片付ける(捨てる)という場合は、新聞紙で包む方法をオススメしています。
広げていた新聞紙で皮を包んで終了です。
動画で見る晩白柚の剥き方
動画でもっと上手に紹介されているものを発見してしまいましたので、わかりにくかった方はこちらも御覧ください
旬の時期とまとめ
この剥き方なら、初めての方でもきっと大丈夫。食べ終わった後の皮は、お風呂に浮かべて香りを楽しんだり、砂糖漬け(ザボン漬け)にしたりと、二度楽しめるのも魅力です。
旬を迎える1月末頃からは、スーパーや道の駅でも見かける機会が増えます。熊本が世界に誇る冬のフルーツ、晩白柚をぜひ味わってみてください!